1作目『消えた後継者』、2作目『うしろに立つ少女』ともに、3DSで配信中です。ファンの方はなつかしく、一度もやったことがない人はかえって新鮮に遊べることでしょう。
探偵となり殺人事件を調査する推理アドベンチャーなのですが、怪談(ホラー)の要素もあります。ドット絵と、ちょっと良くなったピコピコ音。現在の「リアルなグラフィック」や「迫力のオーケストラ」にはない、怖さの演出を楽しんでみてください。
■消えた後継者
舞台は、「死人甦り伝説」の残る明神村。老婆の遺産をめぐり、連続殺人事件が幕を開ける。事件を調査するうちに見えてくるのは犯人だけではなく、主人公が知るべき真実だった。
主人公は記憶喪失。固定の名前もなく、自分で入力します。主人公=あなたなので、自分のフルネームを入れるのがストレートであるのですが・・・。あなたの周りに、「意味もなく夏でも長そでを着ている人」っていませんか?もしもそんな人がいれば、その人の名前を入れて遊ぶのもオススメなのであります。
■うしろに立つ少女
どこの学校にもある、怪談話。私立丑美津高校では、血染めの少女の霊が現れるという噂があった。しかし、その噂にはもととなった過去の事件があり、主人公が直面した殺人事件とかかわりを見せる・・・!
1作目の3年前を描いたお話で、主人公と橘あゆみの出会いも。スーパーファミコンでリメイクもされました。そのサイトがこちら。あゆみのあゆみ、イラストギャラリーなど、みどころ(とツッコミどころ)が満載です。ぜひ見てみてください。
http://www.nintendo.co.jp/n02/shvc/btcj/index.html
■3DSでプレイしてみた
3DSのキレイな画面でプレイすると・・・。文字、ちっちゃ!解像度が高い分、文字が小さく見えてしまいます。しかしまあ、慣れでどうになかるでしょう。
同じセリフをしゃべる選択肢を選んでしまったときの飛ばせない感など、現代のゲームと比較してもっさり感もなくはないです。「やっちまったー」とは思うけど、まあ遊べる範囲です。
暗くなった田舎の駅や、洋風の古いお屋敷や、学校の廊下なんかでプレイすると、雰囲気抜群です。それも携帯機の3DSだからこそ、できるプレイスタイルでもありましょう。
推理アドベンチャー、テキストアドベンチャーといったジャンルは今でも生き残っていますが、任天堂から新作は、「出ていない」といえる状態です。3DSダウンロード専用ソフトとかでもいいから、『ファミ探』の新作をぜひ開発してほしいところです。『ディーエス探偵倶楽部』とか『ウィー探偵倶楽部』・・・うーん、ダメかしら!?
ちなみに、シナリオを手がけたのは、『トモダチコレクション』でおなじみ(?)の坂本賀勇さん。『トモコレ 新生活』でゆるーい島の暮らしを楽しむ傍ら、がっつりアドベンチャーを遊んでみてください。
■Nらの伝説 by N子

Nなハードを(中心に)、絵も交えながらより深く遊ぶ、伝える。さすらいの勇者も求むかも!?な連載。