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【プレイレビュー】練りこまれた世界観と圧倒的自由度『Dishonored』ファイナルプレイレポ

3年以上の開発期間を経て、遂に本日発売を迎えたArkane Studios手がける新作一人称ステルスアクション『Dishonored』。一足早く日本語版をプレイする事が出来たので、そのインプレッションや、気になった点も交えた簡単なレビューをお送りします。

マイクロソフト Xbox360
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3年以上の開発期間を経て、遂に本日発売を迎えたArkane Studios手がける新作一人称ステルスアクション『Dishonored』。一足早く日本語版をプレイする事が出来たので、そのインプレッションや、気になった点も交えた簡単なレビューをお送りします。

過去にも多くのウォークスルー映像が公開されてきた『Dishonored』ですが、今回は仮面舞踏会の暗殺ミッション“Lady Boyle's Last Party”に加え、誘拐をフィーチャーした“The Royal Physician”を攻略形式でご紹介。

■流動的な攻略が鍵。三人の姉妹を暴く“レディ・ボイルの暗殺”
“Lady Boyle's Last Party”は、以前お届けしたハンズオンレポートでも紹介したチャプターですが、今回は超常能力を組み合わせたゴースト(一度も敵に発見されていない状態)に徹してプレイ。

スタート地点の屋敷周辺から、巨大な戦闘ロボットのトールボーイ2体が巡回しているので、侵入は容易ではありませんが、招待状を入手し仮面パーティの客へなりすます事によって安全に館へ入る事が可能です。勿論、強行突破や屋根の上を伝って行ったり、地下水道からの潜入したりと攻略のバリエーションは様々。

本ミッションは比較的短い代わりに、他のステージに比べて潜入ルートが多く用意され、暗殺のターゲットもプレイ毎に変化するのが大きな特徴。標的となるレディ・ボイルは3姉妹で、全員が仮面を着用している為、まずはどのレディ・ボイルを殺害するかを見定めなくてはなりません。招待状を使って館内へ侵入した場合、館内では暗殺者の仮面のレプリカを被った客として扱われるので、衛兵や他の客から襲われる心配は無し。それ以外の場合は、館内に置かれた招待客名簿を自分で改ざんする事によって警戒を緩める事が出来ます。

会場の客から各レディ・ボイルの特徴を仕入れ、立ち入り禁止区域の2階でターゲットの手がかりと地下宝物庫の鍵を入手。それまでに入手した仮面やドレスの特徴と、彼女の趣味に合わせて音楽室へ2人で移動、そこでポゼッションを使い乗り移り。その後トイレ等人気の無い場所を中継しながらポゼッションを繰り返し、リディアに乗り移ったまま地下へ移動。最後に通常は鍵がかかっている為、誰も入ることが出来ない宝物庫で殺害といった安全性を重視した暗殺を行いました。

■暗殺だけではない。ゲーム中盤の難関ミッション“ソコロフの誘拐”
作品のテーマから暗殺ばかりに目が取られがちですが、ゲーム中盤では、ダンウォールの自然哲学アカデミー学長かつ王室医師でもある、アントン・ソコロフの誘拐を目的としたミッション“The Royal Physician”も存在。これまでの暗殺と異なり、ターゲットを生かしたまま連れ帰らなければいけない為、ゲーム中でも屈指の難易度を誇るミッションです。

ステージは大きな5つのエリアで構成され、ソコロフの家に侵入する前に、協力者サミュエルのボートをターゲットの住むアパートまで接近させなければなりません。その為にはまず、海上の照明警備を備えたカルドウィン橋の動力をダウンさせる必要があります。

カルドウィン橋は、衛兵の巡回に加え、軍用犬や高威力の攻撃を行う電磁塔が設置された厳重警備で守られており、正面突破は至難の業。ここでは敵に乗り移り一定時間操る事が出来る超常能力のポゼッション、近距離のテレポートを行うブリンクが非常に重宝します。それらの能力を駆使して橋の頂上部に登り、そこから照明の動力室へ侵入したり、敵に憑依して気付かれない様に目的地へ近づくといった攻略法が有効。また、機械にガジェットの一つであるリワイヤツールを使用する事で、敵の識別を逆転させる事も可能なので、強力な電磁塔を味方に付け衛兵を全滅させてしまうのも効果的です。

また、このふたつは全編通して特に強力な能力で、最初から最後まで頼れる存在となり、特にブリンクにおいては他能力に比べ圧倒的にマナコストが低く、実績にも“ブリンク以外の超常能力や強化を購入せずにゲームをクリア”という項も存在するぐらいなのでその汎用性の高さは逸材。

ソコロフの自宅は巨大な研究施設となり、室内にも警備兵が配置され至る所に部外者の侵入を防ぐ光の壁が設置。勿論使用人に見つかってもアウトなので、これまでよりも一層の注意が必要。長い廊下が続くような室内ステージでは、ブリンクやポゼッションといった能力よりも、敵の視界や機械の配線を視覚化して表示出来るダークビジョンが有効となり、壁の向こうや階が離れた場所にいる敵の姿も確認できるので、曲がり角で急に鉢合わせといった事故を大幅に減らす手助けとなります。

勿論ソコロフは黙って付いてきてくれる筈も無いので、気絶させた上で肩に担いでサミュエルの元まで戻らなくてはいけないのですが、この際、一部超常能力や武器の制限に加えて、水中や通気口など一人なら進行可能なルートも通れなくなる為、違ったルートの散策が必要。

■ステージ上に散りばめられた充実のサイドミッション
今回プレイしてみて驚いたのが、サイドミッションの豊富さ。メインミッションとは関係の無い謎解きがステージ上に多く散らばっており、100冊以上とRPG並のボリュームの本やメモも存在。今回紹介した2つのチャプターでは、美術館に展示された絵から金庫の番号を読み解いたり、ソコロフに監禁された女性を救出するといったものや、決闘に見せかけたサブキャラクターの殺害など様々なイベントが用意されていました。

尚、このサイドミッションはやや癖があり、他ステージで例を上げると、住民を助けた報酬として商店の鍵を貰うイベントでは、鍵のかかった店舗の名前のみを教えられ、マーカー表示やゲーム内の地図も無い為、付近をしらみつぶしに散策せざるを得ないので非常に手間がかかる場面も。

■自由度が高い分、最大限に楽しむにはプレイスタイルに委ねられる
筆者がノーマルモードで一周クリアした際のプレイ時間はおよそ15時間程で、コンティニューは50回以上。パッドでのエイミングや操作が比較的苦手なことからゲームオーバー回数が非常に多く、アクションゲームが得意な方はもっと速くクリアする事が出来るはず。しかし、一回のプレイで全ての要素を遊びつくす事はまず不可能で、プレイスタイルによって変化するエンディング、パッシブ能力であるボーンチャームの収集、新たな潜入ルートの発見等、周回プレイが前提の作りとなっているのでリプレイ性はかなり高いと言えるでしょう。

発表当初から謳われているように、どのステージの攻略方法も本当に自由なので、絶対に使わないとクリア出来ないような能力は一切無し。逆に言えば全ての場面を同じ能力で攻略してしまう事も可能なので、状況に合わせて違った突破法を考える楽しみを見いだせないと、毎回同じ解法でパズルを解いていくだけのオーソドックスなステルスアクションとなってしまうかも知れません。

ゲーム性以外にも、グラフィックはとても丁寧に作りこまれ、水彩画のような独特のアートワークや、中世ヨーロッパの街並みと現代の機械を混ぜあわせたスチームパンク溢れる世界観は本作を語る上で外せない要素の一つ。オープニングからエンディングまでどのステージも目を奪われるような風景が広がり、ビジュアルやアートに掛けるスタッフの意気込みが強く感じられました。一方で、ゾンビのように変化した市民ウィーバーや、SF作品に多く見られる毒を吐く植物など、やや世界観と離れている様にも感じるクリーチャーも存在するので、多少違和感を感じる事も。

また、このアート性を崩さない様にユーザーインターフェイスにも配慮が施され、オプションからは全15項目に及ぶ詳細な設定が可能。ライフゲージの表示は勿論の事、各種ダイアログ、クロスヘアのスタイルや透明度など、遊ぶ人に合わせて独自のカスタマイズが行えるのは非常に嬉しいポイントといえるでしょう。その他、音声の切り替えは対応しているものの、その際にゲーム中のテキストも全て英語表示となってしまうため、英語音声+日本語字幕でプレイ出来ないのが一つ残念なところ。

全体的に、良くも悪くもプレイヤーに全てを委ねたような作品なので、人によって大きく評価が変わりそうな印象。広い箱庭で思いつく限りを試したいゲーマーには非常にオススメしたいタイトルです。

※本レビューにはXbox 360バージョンを使用しました。
《Game*Spark》

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