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【プレイレビュー】王道の横スクロールアクションRPG。XBLA新作『Dust: An Elysian Tail』

“Summer of Arcade”最後の作品として8月15日にリリースされたXBLA新作アクションタイトル『Dust: An Elysian Tail』。独特な絵柄や登場人物全てがケモノというニッチな世界観からやや敷居が高そうに見える本作ですが、その外観からは想像できないほど中身は王道的です。

マイクロソフト Xbox360
横スクロールアクションRPG『Dust: An Elysian Tail』。開発はHumbel HeartsのゲームデザイナーDean Dodrill氏ほぼ1人で担い、2009年から紆余曲折を経て発売に漕ぎ着けた
  • 横スクロールアクションRPG『Dust: An Elysian Tail』。開発はHumbel HeartsのゲームデザイナーDean Dodrill氏ほぼ1人で担い、2009年から紆余曲折を経て発売に漕ぎ着けた
  • 職人魂が感じられるグラフィックアニメーション。多種多様なロケーションがダスト達の物語を彩り、サウンドトラックは非常に情緒的。一部イベントにはアニメシーンも収録されている力の入り様
  • 探索型の『メトロイド』風マップは隠しアイテムやシークレットエリア、スコアアタックが行えるアリーナなど探す楽しみが満載。豊富なサイドクエストで再訪した際にも途中のセーブポイントからワールドマップに戻れるなど、細やかな配慮が感じられる仕様が嬉しいです
  • 【プレイレビュー】王道の横スクロールアクションRPG。XBLA新作『Dust: An Elysian Tail』
  • 基本となる横スクロールアクションは回避システムと連続攻撃が基本となっており、オーソドックスながら楽に数百コンボを叩き込める爽快仕様。描き込まれたグラフィック演出や操作感が気持良いです
  • 【プレイレビュー】王道の横スクロールアクションRPG。XBLA新作『Dust: An Elysian Tail』
“Summer of Arcade”最後の作品として8月15日にリリースされたXBLA新作アクションタイトル『Dust: An Elysian Tail』。独特な絵柄や登場人物全てがケモノというニッチな世界観からやや敷居が高そうに見える本作ですが、その外観からは想像できないほど中身は王道的です。

本作の物語はおおまかに説明すると、とある森の中で目を覚ました記憶喪失の少年“ダスト”が、言葉を話す謎の“アーラの剣”とその守護霊である“フィジット”に出会い、自身の過去を求め世界を旅するという“剣と神話の世界モノ”。ゲームプレイも平面の手描きグラフィックや『メトロイド』風の探索型マップ、1ライン式のコンボベース横スクアクションなどで構成されており、全体的にオーソドックスかつクラシックな作風が特徴となっています。

『Dust』がそれでもありきたりでなく魅力的であるのは、これらゲーム内の各要素が高い品質で仕上げられているところ。職人芸を感じさせるアニメーションや、プレイヤーを惹きつける重厚な王道ファンタジーストーリー、明るくウィットに富んだ会話シーン、綿密なバランスで仕上げられたRPG要素。3年以上の開発期間に見合うような総じて高いクオリティが本作をただの“よくある作品”で終わらせず、本作をクラシック愛の感じられるプレイすべき作品へと昇華させています。見た目に騙されることなく、往来の名作に触れてきた日本人にこそプレイして欲しいと思えるゲームです。



『Dust: An Elysian Tail』はXbox LIVE アーケードにて配信中。価格は1200マイクロソフトポイントとなります。
《Game*Spark》
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