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はいだらー!まずは開発裏話からお届け ― 『ZONE OF THE ENDERS』プレミアムイベントレポ(前編)

KONAMIは、新宿バルト9でプレミアムイベント「ZONE OF THE ENDERS HD(はいだら)-NIGHT 宇宙最速~ReBOOT Preview~」を開催しました。その様子をレポートします。

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KONAMIは、新宿バルト9でプレミアムイベント「ZONE OF THE ENDERS HD(はいだら)-NIGHT 宇宙最速~ReBOOT Preview~」を開催しました。その様子をレポートします。

■『ZONE OF THE ENDERS』シリーズの開発スタッフによる裏話
イベントオリジナルの映画館マナー映像(ADA ver.)や、PS2版『ANUBIS ZONE OF THE ENDERS』のオープニング映像と共にイベントが開演。まずは『ZONE OF THE ENDERS』シリーズの開発スタッフである監督・プロデューサーの小島秀夫氏、メカニックデザインの新川洋司氏、キャラクターデザイン・作画監督の西村誠芳氏、脚本・ディレクターの岡村憲明氏、村田周陽氏が登場しました。小島監督が「はいだらー!」と大声で叫ぶと、会場内からも拍手と歓声が巻き起こり、続いて「一作目の『ZONE OF THE ENDERS Z.O.E』から12年ほど、『ANUBIS ZONE OF THE ENDERS』からも9年という長い時間が経過している中、未だに根強い人気があるのに制作した当人たちが一番驚いています」と挨拶しました。

まずは、小島プロダクション初のPS2作品となった『ZONE OF THE ENDERS Z.O.E』について、岡村氏が誕生のきっかけを披露。当時『ときめきメモリアル』シリーズを担当していた岡村氏が、何を作るかも決まってないまま「オリジナル作品を作りたい!」と思ったところから始まったといいます。「ロボットアニメが作りたい」という方向性を見出すまでに時間がかかったそうで、それまでに登場した平安時代の巫女ものやレオ・ジェフティの原型、新川氏が学生時代に描いたというアヌビス神をイメージしたデザインなど、貴重な資料も公開されました。

第2作目となった『ANUBIS ZONE OF THE ENDERS』について、村田氏は「ある日、小島監督に呼ばれて“アヌビスを倒せ”と言われました。なので、ゲームのスタート画面でアヌビスを爆発させようなんて話がでたり(笑)」と驚きの発言。史上最強の巨大人型兵器・オービタルフレームであるアヌビスを倒す“ジェフティ”を体感してもらうため、チームが一丸になったといいます。また、前作はキャラクターもメカもすべてCGでしたが、今回はアニメを入れるということから、メカもアニメに寄せていこうとバランスをとったそうです。

ユーザーから開発陣への質問コーナーでは「もともとドリームキャスト向けに制作していた中からPS2向けに至ったまでの苦労話」「2作品におけるオービタルフレームの違いを見せるための工夫」「レオは何故ハチマキをしているのか?」といったものをピックアップ。新川氏は「2作目では、前作でできなかったことを盛り込もうと思ってデザインしました。

金子一馬さんとのコラボでは、自分にはないアイデアに驚きましたね。とても重要だと思いました」と回答し、西村氏は「レオのはちまきは“男らしさ”の表現で入ってたのんですが、スネークとかぶるので外したりもしたんです。でも監督からは、付けてるほうがいいということで入りました。風にたなびいたりするのも良いかなと思ったんですが、ずっとコックピットの中なんですよね。HDでは少し見せ場があるかもしれません(笑)」というと、場内からは大きな笑いがおきました。


■『ZONE OF THE ENDERS』シリーズのキャラクターを演じた声優陣
スペシャルゲストとして、ディンゴ・イーグリット役である井上和彦氏、ケン・マリネリス役の雪野五月さん、レオ・ステンバック役の鈴村健一氏、独立型戦闘支援ユニット・ADA役の芳野美樹さんが登場しました。さっそく雪野さんも「はいだらー!」と全力で挨拶をすると、会場内から盛大な拍手がおくられました。

事前アンケートの結果を交えたトークでは、まず「好きなキャラクターTOP3」が公開。1位はADA、2位にディンゴ、3位にレオという結果となり、ケンは“3はいだら”ほどの僅差で4位になったとのこと。井上氏への「好きなディンゴのセリフは?」という質問には「動け!!」や「力は正しい事に使え」と回答しながら10年前を振り返り、この仲間で演じたことがすごく楽しかったとコメント。芳野さんへの「ディンゴとレオのどちらが好きですか?」という質問では「私は『ZONE OF THE ENDERS Z.O.E』の、ちょっとヘタレなレオが好きです」と、大人な回答でかわします。

「好きなオービタルフレームTOP3」では、1位にジェフティ、2位にアヌビス、3位がビックバイパーという結果となり、鈴村氏が「すごく当たり前の事を言ってすみませんけど、3位ってオービタルフレームじゃないですよね(笑)」とツッコミを入れる場面も。ちなみに6位にADAがランクインしており、ユーザーのロボ全般への好みや思い入れという回答になっていたようです。

鈴村氏への「当時、ビックバイパーのランナー役に決まったときの心境はどうでしたか」という質問では、まず率直に嬉しかったというコメント。ゲーム好きである鈴村氏は「最初はキャラクターのレオのことしか知らなかったのですが、後で『グラディウス』の“ビックバイパー”と分かって、自分の中で大騒ぎでした。この先“ロードブリティッシュ”も入れてほしいです(笑)」と当時の思い出を語りました。雪野さんへの「“はいだら”を初めて台本で見たときの感想を聞かせてほしい」に対しては一言でいうと「クエスチョン」だったといい、アクセントも全く分からなかったため、村田氏が小声で演じてみせたそうです。

ユーザーが選んだ「名シーン・名セリフ」では、ADAとレオの再会シーン、ディンゴとケンのコックピットシートでの一幕、荒野での乱戦シーンを紹介。さらに声優陣による生アテレコでは、目の前で再現される名場面に息を飲みつつ、笑いを誘うようなアドリブも数多く飛び出しました。

レポート後編に続く。
(『ZONE OF THE ENDERS HD EDITION』最新情報をお届けします)
《近藤智子》
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