人生にゲームをプラスするメディア

【GDC China 2011】中国でも熱いインディーゲームが集った~第3回IGF China表彰式

『MineCraft』や『Braid』などインディーで生まれたゲームが大きな支持を得て、メインストリームへと成長していく事が近年増えてきました。

ゲームビジネス その他
Independent Games Festival China
  • Independent Games Festival China
  • 主催者から挨拶
  • 司会の女性は現地のゲーム専門局の方だとか
  • 審査委員長も務めたSimon Carless氏
  • Nanobytes
  • Pixi
  • Robotany
  • Shadow Fight
『MineCraft』や『Braid』などインディーで生まれたゲームが大きな支持を得て、メインストリームへと成長していく事が近年増えてきました。家庭用ゲームの開発が大規模になったことで、積極果敢なチャレンジはインディーが担うというような分担が生まれつつあるのかもしれません。

そうしたインディーゲームの祭典として、毎年GDCと同時開催されるIndependent Games Festival(IGF)というものがサンフランシスコで開催されています。世界の優秀なインディーゲームを展示、表彰します。そのアジア版がIGF ChinaとしてGDC Chinaに合わせて発表されました。

今年で3回目となるIGF Chinaはアジア太平洋地域のインディーゲームが集い、本家IGFへの登竜門的な位置付けにもなるようです。中国はもとより、日本・韓国・台湾・シンガポール・インドネシア・タイ・オーストラリアなどの国から応募があり、優秀な作品が表彰されました。

プレゼンターは世界のGDCを統括するSimon Carless氏やthatgamecompanyのJenova Chen氏、日本のアーティストであるBaiyon氏らが担当しました。

■Student Game Award(学生部門)

優秀賞: Pixi(Digipen Institute of Technology Singapore)
ドット表現が面白い2Dシューティング。

優秀賞: Robotany(MIT GAMIT Game Lab Singapore)
AIが搭載された多数のクリーチャーで遊ぶアクション。

大賞: Void(Digipen Institute of Technology Singapore)
Source Engineを使ったという本格的FPS。テクニカル部門も受賞。

学生部門はDigipen強し!といったところ。Digipenはシアトルにあるゲーム専門大学です(任天堂も出資している)。本家も指導レベルの高さには定評がありますが、シンガポール高も優秀な人材を集めているようです。MITのラボもシンガポールでした。面白いです。

■Main Award

オーディオ部門: Super Sheep Tap
羊をタッチしまくるアクション。音楽だけじゃなくゲームもオモシロそうです。

ビジュアルアーツ部門: Pocket Warriors
スマホの本格アクションRPG。ビジュアルの凄さが伝わってきました。

テクニカル部門: Void(Digipen Institute of Technology Singapore)

モバイルベストゲーム: Line HD
線を動かしてステージをクリアしていくパズルアクション。完成度も高そう。

ベストゲーム: Pixel May Cry
2.5Dのアクション。『DMC』と『ベヨネッタ』に敬意を表して、とのこと。


各タイトルとも、どれもなかなか面白そうでした。YouTubeなどに動画があるのでは・・・と思ったのですが、ここ中国ではアクセスできずでしたので、すみませんが検索していただければと思います。

日本からの作品が無かったのは残念でした。東京ゲームショウのSense of Wonder Nightなどを見る限りでは入賞レベルの作品は多いはず。ということで来年は日本からも入賞があることを期待しています。

IGFとしては、サンフランシスコの豪華絢爛でド派手な演出とは比べるべくもありませんが、ここ中国でもインディー熱が高まっているのが伝わってきました。GDC ChinaのIndependent Games Summitもかなりの集客がありました。この分野でも近い将来、中国勢がどんどん名乗りを上げて来ることになるんじゃないでしょうか。
《土本学》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

ゲームビジネス アクセスランキング

  1. 「日本と海外におけるゲーマーにとってのリージョン制限」・・・イバイ・アメストイ「ゲームウォーズ 海外VS日本」第22回

    「日本と海外におけるゲーマーにとってのリージョン制限」・・・イバイ・アメストイ「ゲームウォーズ 海外VS日本」第22回

  2. 令和に新作ファミコンカセットを自作!その知られざるテクニック&80年代カルチャーを「桃井はるこ」「なぞなぞ鈴木」らが語る【インタビュー】

    令和に新作ファミコンカセットを自作!その知られざるテクニック&80年代カルチャーを「桃井はるこ」「なぞなぞ鈴木」らが語る【インタビュー】

  3. マリオの資産は1160億円―フォーブスのランキング

    マリオの資産は1160億円―フォーブスのランキング

  4. 【レポート】VRロボゲー『アーガイルシフト』のロマンと没入感が凄い!男の子の夢、これで叶います

  5. 物理ベースでの絵作りを通して見えてきたもの/アグニのデザイナーが語るリアルタイムワークフロー・・・スクウェア・エニックス・オープンカンファレンス2012

  6. 任天堂がマイクロソフトにレア社を売却した経緯とは・・・3億7500万ドル巨額買収の裏側

  7. FPS界の重鎮“スタヌ”って何者?山田涼介も憧れる人気ストリーマー・StylishNoobの魅力

  8. 【史跡探訪】トランプ・かるた製造元「山内任天堂」旧本社

  9. フロム・ソフトウェア、役員人事を発表 ― 会長に角川ゲームスの安田善巳、社長に『DARK SOULS』の宮崎英高

  10. ゲームコントローラーの市場規模、2027年に29億7350万米ドル到達予測─技術的進歩や新型コロナの影響で

アクセスランキングをもっと見る