今年は正式名称をCESAデベロッパーズカンファレンスからコンピュータエンターテインメントカンファレンスに改め、ゲームに留まらず広くコンピューターエンターテインメントが集う場と明確化されました。テーマは「Cross Border」、ゲームと別の産業が触れ合う事による化学反応を目指したものです。さらに初めての試みとして複数の学術団体によるミニカンファレンス「co-located event」も同時開催されます。
基調講演も「Cross Border」を反映し、JAXAの國中均氏による「はやぶさ」のイオンエンジンに関する講演からスタート。2日目は工業デザイナーの奥山清行氏による「ムーンショット」デザイン幸福論、3日目はチームラボの猪子寿之氏による「情報化社会、インターネット、デジタルアート、日本文化」が実施されます。ゲームと縁の深い人物による講演が中心だった例年とは一線を画しています。
3月に発生した東日本大震災において活躍した復興支援技術に焦点を当てた「震災復興支援技術特別セッション」も今年の特徴。グーグルクライシスレスポンスやアマゾンEC2の貢献事例や、河本産業がニンテンドーDS向けに開発した災害対応用の特別ソフトの事例、多くの開発者が参加したHack For Japanの振り返りなど多くのセッションが予定されています。
特別招待セッションではRubyの開発者である、まつもとゆきひろ氏が登壇するほか、2年前に亡くなったアニメーターの金田伊功氏を振り返るセッションを遠藤雅伸氏と時田貴司氏が行います。
一般セッションではカプコンの『ドラゴンズドグマ』、バンダイナムコの『エースコンバット アサルトホライゾン』という未発売の新作に焦点を合わせたメイキングや、Epic Gamesによる『ギターズ・オブ・ウォー3』の開発事例など。6日にはディー・エヌ・エーの、7日と8日にはグリーの、ソーシャルゲームで注目を集める2社によるスポンサーシップセッションも予定されています。ディー・エヌ・エーでは稲船敬二氏や水口哲也氏、グリーでは田中良和社長も登壇します。新分野ではARG、Gamification、IPv6なども登場します。
昨年行われたポスターセッションはインタラクティブセッションとしてパワーアップして今年も開催。経済産業省の支援による「ゲームのお仕事フェア」も今年も開催されます。4年目となるCEDEC AWARDSももちろん開催。
パシフィコ横浜に足を運べない方には一部のセッションはニコニコ動画にてライブ中継される予定。お楽しみに。
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