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『ゴーストトリック』開発後期onインサイド(第2回)・・・サウンドとアニメーションの舞台裏

任天堂 DS

『ゴーストトリック』開発後期onインサイド(第2回)・・・サウンドとアニメーションの裏側
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良作と名高い『ゴーストトリック』。既に遊ばれた方も多いのではないでしょうか。インサイドではカプコン開発チームとのコラボレーション企画として本作の開発後記をインサイド上で実施。開発スタッフの皆さんに今回のお気に入りシーンを聞いていきます。



第二回はサウンドを担当した大久保氏とアニメーションなどを担当した新谷氏です。

大久保 悟さん(サウンド制作室)

担当箇所は?
外注を含めたサウンド全体の進捗管理が主な業務でした。他にもSEを作成したり、全体の音量や音質の調整をしたり、プロモーション用のムービーに音をつけたり等々・・・色々なことをやってました。もうサウンドに関することでしたら何だってやりますとも!
メッセージ
最初はあの巧舟作品のサウンドを担当できる!ちょっと興奮したもののいざ担当してみるとテンテコの舞とかエンマさんの頭が開くとか、いったいどんな音がするんだ?ってな箇所もいろいろあって頭を悩ませたこともありました。今となっては良い思い出です(笑)。(その悩むってのが作り手にとっては実は結構楽しかったりするんですよ)

僕はこのゴーストトリックに出てくるキャラクター全員が大好きです。ユーザーさん達に少しでも「DSの中に彼らと彼らの生きる世界が本当にあるのかも?」と感じてもらえるよう願いながら制作しました。

そのためにキャラクターの動作や感情を引き立たせるための効果音が色々と細かく設定されています。また物語を演出するためにBGMが鳴りはじめるタイミングやフェードアウト時間の調整も綿密に行われています。

・・・・ということで!

ゴーストトリックが持つ独特な世界感を100%満喫するためにも是非ヘッドフォンを着用してサウンドを聞きながら楽しんで下さいね~。
ムービーの使い所、わかりました?
エンディングが大好きですね~。あまり語ると壮大なネタばれになってしまうためここで語ることができないのが残念です(汗)。
他にはレストランでリンネがウエイトレスを突き飛ばすシーンが好きですね~。あそこはインゲーム → ムービー → インゲームとシーンが繋がっているのですが、どこがムービーか分からないくらいシーンの移行がスムーズで、見ていて、気持ちよい大掛かりな演出に仕上がってますよね。他にも何箇所かムービーが使われているシーンがあるのですが、皆さんは気が付きました?

新谷 さゆりさん(制作部)

担当箇所は?
キャラクターアニメーション、リンネ・カノン・ミサイル・ジーゴ・エンマ・エイミン・武装看守・謎の豪華サロンのふたり・ここでは書けない人など担当しました。
他にモーションメンバーへのキャラの振り分け、スケジュール管理、WEB用素材・公式本素材の作成など。まさかパスで絵を描く羽目になるとは…。
このタイトルの前までは金属っぽい方々の殴る蹴るばかり作っていたので、可愛いキャラクターが担当できて嬉しかったです。
メッセージ
実は一番気に入ったシーンなら、モチロン!エンディングの最後なんですが、
さすがにそれをここでお見せするわけにもいかないですし・・・。

「EDのシナリオアップしました!」
「えーっと…今回EDは『既存アニメーションの使い回しで作る』っておっしゃってましたよね?なんですかこの“新規アニメーション”は」
「まあまあ、ユーザーの皆さんも色々見たいじゃないですか」
「新規アニメーションできましたッ!」
「あ、EDのシナリオ修正しました」
「はい?なんですかこの“追加アニメーション”は」
「やー、やっぱりこの人たちは出さないとね」
「追加アニメーションできましたッッ!」
「あ、EDのシナリオ追加しました」
「はいぃ!?」
「EDですからね、このシーン見せたいじゃないですか」
「…いつまでに作れば間に合うか、プログラマーさんに聞いてきます…」
結局、EDアニメーションが揃ったのはプログラム〆切りの○日前だったという・・・。そんなこんなでできたエンディングは、ぜひ皆さんご自身の目で直接確かめていただきたく思います。

一番早い時期から参加していた行きがかり上、モーションセクションのメインとなり、ここにこうして文章を書く機会をいただいたワケですが、他のメンバーの技量のおかげで、とても楽して職務を遂行できたことをお伝えしないわけにはいきません。

・カッコイイポーズで切れのある動きを魅せてくれ、度重なる巧さんの調整依頼に辛抱強く応えてくれた結果、DS史上に燦然と輝くキャラと言っても過言ではないカバネラ警部やテンテコの舞を作ってくれたKさん。

・ジョードさんやリンジュー刑事などの実直なキャラを黙々と作っているかと思えば、イキナリお茶目なモーションをも披露してくれた黒一点のKくん。

・法務大臣やビラ配りのような忙しないキャラや、根性ある小動物などに持ち味の可愛らしい雰囲気を加味してくれたおかげで、エキセントリックな中にもどこか憎めない雰囲気をかもしだしてくれたMさん。

背景やモデル作成の方々も含むみんなで、この世界のグラフィックが生まれました。自分以外の誰かが作ったモーションが実機上で見られる瞬間、とても楽しかったです。(自分のはとうに見飽きているので)

キャラの演技は作成に入る前に巧さんと綿密な打ち合わせをするのですが、時には身体を張ってご自身で演技してくださることもありました。とても女の子らしいリンネさんの演技指導するお姿、輝いてましたよ!


第1回開発後記で企画の山川くんが、仕様変更に対してグラフィック側がにこやかに対応した、と書いておりましたが。

「各キャラの立ち位置企画書です。」
「モーションできたので送っておきました!」
「あ、位置修正しました。」
「分かった、送り直しておくね!」
(何だとコラ、アレで決定言うたやんけ!)

と、心の中の修羅を菩薩の顔で隠す、ベテランになるとそんな術も身につけているのですよ。(二ツコリ)。

もうひとつ、同じく山川くんの書いた「塩宇宙」 で思い出しました。「カバネラのスパゲティ」と書こうとして「カバネラスのパゲティ」って書いちゃった、てのもありましたね。更に調子に乗って、ダビラ対カバネラス(この夏公開!○宝特撮)ってので盛り上がりました。

・・・みんな仕事のしすぎでハイになってたからなー。
謎の豪華サロン
ここで紹介させていただくのは物語の始めの方、謎の豪華サロンのシーンです。
スクリーンの方を向くシス司令官がヒジをすべらせるところなのですが、
丁度スクリーンに注目しているせいで、どれだけの方が気づいてくださったやら。
自分で作っといてなんですが、私も初見チェックでは見逃しました(笑)。
食べてるブドウがなにげに減らないのもミドコロです!(そうでもない)

今回のゲームは基本的に巧さんの演出で動きを作っていたのですが、上にあげたような細かいネタをコッソリ仕込んで、チェックの時に「おお!」と言ってもらった時に、背後でニヤリとほくそ笑むのが楽しかったです。また、キャラクターの動きで心情を表わしたくて、上がってきたシナリオを何度も読み返していたので、“一番シナリオに詳しい(笑)”称号をいただいた時期もありました。それが上手く表現できていれば幸いです。

開発後期は毎週金曜日の公開となります。お楽しみに!
《土本学》

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