英国では発売されたばかりの格闘ゲームの試合が賭けの対象となりました。
トッププレイヤーRyan Hart氏とFemi Adeboye氏が『スーパーストリートファイターIV』で激突、その試合結果がいかなる結末を迎えるかで賭けが行われたのです。
賭けの胴元であるPaddyPowerによれば「圧倒的な反応」があったとのこと。賭けに人が集まるということは、ゲームの試合結果が大きな関心を集めつつあるということになります。
製薬会社のバイエルは、糖尿病患者が血糖値をチェックするのに使う「DIDGET」のオンラインデモを公開しました。糖尿病患者は定期的に血糖値をチェックしなければいけませんが、「DIDGET」はこれをニンテンドーDSのゲームやオンラインコミュニティと組み合わせたもの。血糖値を調べることでポイントが手に入り、ゲーム内アイテムなどと交換できます。
オンラインデモは「子供向け」「両親・大人向け」「医療関係者向け」が用意されており、「DIDGET」が幅広い層を対象としていることが分かります。
ゲームは娯楽ですが、「単なる娯楽」には留まらない存在になりつつあるようです。ゲームの競技性に関してはeスポーツをはじめとして様々な方法で模索されてきましたが、『スーパーストリートファイターIV』の賭けはゲーム文化の周知と同時に、プロ化への可能性を拓くものかも知れません。
カプコンのLeo Tan氏が「エリートプレイヤーがふさわしい認知を得る方法」と賭けに対してポジティブな見解を発表しているのも興味深いところ。
これまでゲームを生活の糧にするには作り手になるか報じ手(ゲームマスコミ関係者)になるしかありませんでしたが、遊び手のプロになれるのであれば、新たな視点と可能性が生まれるのではないでしょうか(英国では色んなものを賭けの対象とする文化があり、単純に日本のギャンブル観で計るのも難しいであろうことを付記しておきます)。
「DIDGET」とそのオンラインデモはゲームの新たな用途と可能性を示しています。ゲームの本質の一つは目標作りと動機付けですが、滞りがちになることが多い血糖値の測定をゲームと組み合わせることで健康に役立てています。
ゲームが人体に有益か無害かは意見が分かれるところ。これまでは英国の脳トレ実験など、ゲームそのものが有益であるか否かが問われていました。しかし、「DIDGET」のような間接的な方法であれば、ゲームそれ自身が人体に有益である必要がありません。血糖値をいくら計測したところで糖尿病は良くなりも悪化もしませんし、「DIDGET」そのものは治療効果を謳っても暗示してもいないのです。
「DIDGET」の「子供向け」オンラインデモは採血を体験できます。検査キットを用意し、手を振って指先に血を集め、検査用の針で指を突き、血を採取し、メーターに読み込ませ・・・といった手順はオンラインデモであっても少々手間がかかります。「ゲーム(オンラインデモ)でさえこれなのだから、患者さんは大変なのだな」という感慨を抱くのではないでしょうか。
これは健康な人が患者さんの苦労を理解するための小さな一歩(あくまで“小さな”一歩です)。
自分の大変さを分かってくれる人が周囲にいる、というのは患者さんにとっても決して悪影響とはならないはずで、そのためにはゲーム的なインタラクティブ性は有効なのです。
これらの試みはゲームというものに注目が集まっているからこそ行われるもの。明らかに悪意と偏向に満ちた「調査」は別として、ゲームもゲーム界も、様々な試みや調査を積極的に受け入れていくことが必要なのではないでしょうか。
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