この調査は、家庭でのネット利用動向や利用者意識を把握するために2004年から継続的に実施しており、今回で11回目になります。
調査結果の主なポイントですが、子どもが初めて持つネット接続機器は「携帯電話」よりも「ゲーム機」だということがあきらかとなりました。6割以上の保護者が通信機能を持つ「ニンテンドーDS」を子ども専用機器として買い与えており、そのネット利用経験率(20.4%)がパソコン(34.6%)に次いで高いという結果とのことです。その他ネット接続可能な機器としては、「Wii」「テレビ」などがあげられています。
保護者が子ども専用として初めに買い与えたインターネット接続可能な機器としても、「携帯電話」(4.1%) や「パソコン」(0.7%)を押さえ、「ニンテンドーDS」(62.9%)が圧倒的でした。同じ質問を子どもにした場合には「ニンテンドーDS」(63.9%)が圧倒しており、「携帯電話」(11.0%)、「パソコン」(6.6%)の割合は低いことが判明しました。
子どもの55.9%はゲーム機の通信機能を利用したことがあり、その機能で「知らない人と遊んだことがある」子どもは、小学校低学年では8.2%でしたが中学生は20.7%でした。また、小学生低学年で3割以上、中学生になると4割以上の子どもが大人の手を借りずに通信機能の設定をしていました。
一方で、子どもがゲームの通信機能で遊んだことがあると考える保護者は、「パソコン」(26.4%)、「ニンテンドーDS」(25.4%)、「Wii」(12.5%)と少なく、「ゲームで遊んだ事がない/通信機能は利用していない」(39.7%)との回答が最多となり、実態とのズレがあることがわかりました。
これらの機器に標準的に提供されている機能制限(ペアレンタルコントロール)の仕組みについても、保護者による認知や利用の割合は低く、ほとんどが制限なく使わせていたとのことです。同様に、「子どもに見せたくないサイト」や「保護者自身も不快に感じるサイト」への具体的な回避策も手つかずで、フィルタリングの利用(11.5%)などの積極的な回避策をとっている家庭はわずかでした。
なおこの調査は、ネットスターがマクロミル、バンダイナムコゲームスに委託して、2010年3月8日から3月15日に実施したもの。調査方法はWeb小学生3・4年生から高校生(高専生)の子どもを持つ保護者と小学生から中学生の子どもを対象にとしたもので、保護者の有効回答数は832件、子どもの有効回答件数は2174件でした。
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