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「Wiiのデッドスペースは賭け」「去年は多くのIPを出し過ぎた」−EA Gamesのプレジデントが語る

ゲームビジネス その他

2008年のEAと言えば『Dead Space』『ミラーズエッジ』など新作ラッシュが印象的でしたが、EA GamesのFrank Gibeau氏は「あまりに多くのIPを出し過ぎた」と語ります。

Gibeau氏は2008年のQ3に出したタイトルに関し「マーケティングのサイクルは短く、ファン層を築き上げてコミュニティを形成し、これをリードする充分なアセット(資産)がなかった」と述懐。「後知恵だが、『Dead Space』と『ミラーズエッジ』には異なった時期を選んだだろう。多くのIPが同一時期に進行していたため、当時はそれが分からなかった」とビッグタイトルが同時期に集中したことが不適切だったとも取れる発言をしています。

しかしこの経験は無駄だったわけではないようで、「新たなIPを作り出して始めることについて多くを学んだ。我々には続編がなかったので、それは始められるべき戦略ではあった」と有意義な教訓が得られたとしています。

また『デッドスペース エクストラクション』は「賭け」であり「リスクは計算済みである」タイトルとのこと。「我々は賭けをして、市場を作るつもりだ」と高年齢のコアゲーマー層向けタイトルの市場をリスクと共に開拓するという見解を明らかにしました。

Wiiの市場は非常に巨大になっており、「Xbox360やプレイステーション3とは別のやり方が必要になるものの、魚はそこにいる」「任天堂製品だけしか成功できないとするなら難しい生態系だ。そうしたタイプのプラットフォームは結局上手くいかないだろう。市場をフレッシュに保つため任天堂の外にいるパブリッシャーやデベロッパーのもたらす革新が必要」とWiiのビジネスチャンスとサードパーティーの役割を解説。「任天堂は分かっているだろうし、それが我々や他の会社が多数のタイトルを出して支持する理由。情報を共有し、市場の眺望を与えてくれるので非常に良いパートナーだ」とコメントしています。

Wiiでコアゲーマー向けタイトルが成立するかどうかは業界人ならずとも気になるところですが、『デッドスペース エクストラクション』に関して「賭けである」と明言したのは逆に自信の表れなのかも知れません。
《水口真》

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