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【E3 2009】取材を振り返って Vol.3 西川善司「そろそろ今世代機本番」

今年も、筆者はインプレスGAMEWATCHの取材チームとしてE3に参加していました。GAMEWATCHのE3レポートは「GAMEWATCH Electronic Entertainment Expo 2009 記事リンク集」を参照してください。また、特に筆者のE3レポートについては筆者のブログを参照し欲しいのですが、今年のE3を振り返って欲しいという依頼を頂いたので、好き勝手に個人的感想を述べさせていただきます。

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今年も、筆者はインプレスGAMEWATCHの取材チームとしてE3に参加していました。GAMEWATCHのE3レポートは「GAMEWATCH Electronic Entertainment Expo 2009 記事リンク集」を参照してください。また、特に筆者のE3レポートについては筆者のブログを参照し欲しいのですが、今年のE3を振り返って欲しいという依頼を頂いたので、好き勝手に個人的感想を述べさせていただきます。

2007年、2008年の間二回の規模縮小開催を挟み、久々の大規模開催となった今年2009年のE3。未曾有の大不況と豚インフルエンザ騒ぎというバッドタイミングな開催だったわけですが、2006年以来、3年ぶりのE3らしいE3が帰ってきたという実感を持ちました。

会期中にもかかわらず一切の横断幕が無かったE3 2008E3 2009には横断幕が帰ってきた!


今年のE3の最大の盛り上がりは、賛否はあるが、PSP goの発表だったといえます。やはり「新しいブツ」(ハードウェア)が出てくると、やはり、人々は盛り上がるものです。一連の情報事前流出騒ぎも結果的に見ればよい方向にムードを盛り上げたと言えます。

蓋を開けてみれば、PSP goは、フォームファクターを変更して、UMDを省略しただけのものでした。受け止め方はそれぞれですが、ただ一般ユーザーの多くは「画面が小さくなってUMDドライブがなくなったのに値上げされるのはなぜ?」という見方を持っているようです。

E3 2009の目玉となった「PSP go」


冷静に見ると、UMDドライブの省略は、事実上、「次世代PSPではUMDなし」というロードマップが敷かれたと同義だといえます。自然な流れだとは思いますが、とはいえ、UMDソフトが使えないハンデは今世代のPSPライフタイムでは大きく響き、現行のPSPユーザー(≒UMDユーザー)がPSP goに乗り換える流れは起こりそうにありません。新規ユーザーを獲得するには、現行機より7000円近く高いのがハードルとなりそうです。

まあ、あえて意地悪な言い方をすると「一度、UMDドライブ無しのハードを作った」というソニーの大義名分的ハードウェアだと言えるかも知れません。

実は、筆者は、PSP goには色々期待していた部分はあったんです。

もっとも、残念だったのは操作系の改善が行われなかったと言うこと。PSPのアナログスティックはアクションゲームをプレイするには使いにくいですし、今回のようなフォームファクターの変更時には、なんとかデュアルショックコントローラに近い、アナログスティックを期待していたんです。あとは、それが無理でも、せめてボタンやトリガのアナログ入力には対応して欲しかったです。

フォームファクター/接続端子変更により従来機のバッテリーパック、CCDカメラやワンセグチューナーのような周辺機器も従来機のものが使えなくなりますし、そのあたりでも混乱を呼びそうです。スペック的にはほとんど変更がないPSP goですが、なにかと今後のPSPワールドへの影響は大きそうです。

その他としては、ソニーとマイクロソフトが共にモーションセンサー型のゲームコントローラのコンセプトを発表したことが興味深かったと言えます。両社ともにwiiの操作系を超えるべく開発してきたものですが、単なるまねごとではなく、それぞれが、やや違った方向性を訴えてきているのが興味深かったと言えます。

マイクロソフトは全くなにも持たずのフリースタイルでのボディアクション入力に対応し、さらに話者位置認識までする「プロジェクトNATAL」を提案しました。対するソニーはCCDカメラを使ったEYE TOYの発展形でのモーションセンシングを行うもので、そのCCDからの実写映像にCGを合成して見せる拡張現実の面白さを強調していました。両社、時期は未定としながらも、今世代機に実用投入する予定をほのめかしています。「ゲーム機の周辺機器はなかなか主流となりにくい」というのが定説なので、今世代機でwiiを超えるのは難しそうですが、仕切り直しの次世代機ではもしかしたら巻き返しもあるかも知れません。

マイクロソフトが発表したプロジェクト「NATAL」ソニーが発表した「プレイステーション・モーション・コントール」システム


筆者はゲームグラフィックスのトレンドもテーマにして取材をしていますが、その「技術的進化」という側面では、ハードウェアの世代交代がなかったこともあって、今回のE3の出展タイトルからは劇的な革新の実感はありませんでした。

ただし、今世代機登場以降に開発された様々な技術を、効果的に「魅せる」タイトルが今期、続々登場してきそうだという実感は強く得られました。

詳しくは、筆者の執筆したGAME WATCHでの連載「今期注目の3Dゲームグラフィックスはこれだ!」を参照して欲しいのですが、「UNCHARTED2」「SPLINTER CELL CONVICTION」「ALAN WAKE」といったタイトルは「こなれた技術をキャッチーに魅せる」ことに成功しています。

2005年にXbox360、2006年にPS3が発売され、3年、4年が経った今期はまさに今世代機の成熟の時と言えそうです。

ソニーの今期イチオシのタイトルは「UNCHARTED2」


今まで今世代機の導入に躊躇してきた人も、そろそろいい頃合いだと思いますよ!

西川善司
大画面と多画面と、そしてゲームグラフィックスを愛するテクニカルジャーナリスト。各メディアでGPUや3Dグラフィックス関連の記事を執筆している。近著には映像機器の仕組みや原理を解説した「図解 次世代ディスプレイがわかる」(技術評論社:ISBN:978-4774136769)がある。
《トライゼット西川善司》
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