BBCが報じるところによると、MMORPG『World of Warcraft』(WoW)の不正プログラムの作者が600万ドル(約6億3000万円)の損害賠償を命じられたとのことです。
『World of Warcraft』は全世界で1000万人の会員を擁する世界最大規模のファンタジーMMORPG。MDY IndustriesのMichael Donnellyは「Glider」と呼ばれる不正プログラムを作成。25ドル(約2600円)の価格を付け、10万部以上を販売。更に月額5ドル(約500円)で「Glider Elite」と呼ばれる高機能版のサービスを提供してきました。
「Glider」はいわゆるBOTと呼ばれる不正プログラムで、モンスターとの戦いやアイテム回収を自動で行い、プレイヤーがプレイしなくてもレベルを上げてくれるというもの。
MDY Industriesによると、「Gliderはレギュラー選手のようなものであなたが映画や夕食に行っている間、経験値やアイテムを稼いでくれる」ものであるとのこと。「キーとマウスの操作以外をコントロールしないので、ハック(ゲームプログラムを改ざんすること)ではない」としながらも「Gliderは利用規約に反するものなので、使っているところを発見されたらアカウントが停止される」と、プログラムが規約に反するものであることを認めています。
『World of Warcraft』は人口が多く人気もあるため、不正プログラムやRMT(リアルマネートレード。ゲーム内のアイテムやお金を、現実のお金すなわち円で買う行為)の需要も高いのが現状。Michael Donnellyも「Glider」の販売で約2億6000万円以上稼いでいます。
ただ、彼が自社HPで展開する「我々はゲームのファンである。70レベルまでキャラクターを育て、装備のために金を稼ぐのは苦痛である。しかしゲーム内で社会的に活動することは楽しみであり、苦痛を伴う部分をスキップしてより多くの楽しさを得るためにGliderを使う」とする主張は裁判所には認められなかったようで、今回の判決が不正プログラムへの抑止力となることが期待されます。
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