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『ECO』の新たな所信表明 「新フィールドチャンプシステム」など新情報を公開

「フィールドチャンプシステムという、皆様のご期待に添えなかった実装があったことと思います。その辺りをどう改修するのか。あわせてこれからの『ECO』がどうなっていくのかというお話をさせて頂けたらと思います」

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「フィールドチャンプシステムという、皆様のご期待に添えなかった実装があったことと思います。その辺りをどう改修するのか。あわせてこれからの『ECO』がどうなっていくのかというお話をさせて頂けたらと思います」

2008年8月3日(日)に東京にて行われた『ECO』のイベント「ECOユーザーカンファレンス」は、いきなり謝罪から幕を開ける異例の展開となりました。

なぜ謝罪が必要となるのか、それはここしばらくの『ECO』のアップデート内容にあります。ノンビリ系のMMORPGとして知られていた『ECO』ですが、プレイヤーどうしが戦ってランキングを競い合う「フィールドチャンプシステム」が登場。まったりゲームのはずがPK(他のプレイヤーに合意無く戦闘を仕掛けて倒すこと)が可能なったことでプレイヤーから猛反発、ゲーム内でデモ行動まで行われたという経緯があります。

これを受けてガンホー・オンライン・エンターテイメントは「ドミニオン」世界におけるPK及びPvP(プレイヤー同士の戦い)の内容を見直すことを決定したというわけです。

●希望者のみ参加の新PvP「新フィールドチャンプシステム」

ガンホー・オンライン・エンターテイメント執行役員の掘誠一氏によって発表されたのは8月8日(金)実装の「新フィールドチャンプシステム」。過酷な異世界「ドミニオン」でのプレイヤーどうしの戦い……という骨子は前システムより引き継ぎ。これまでは全員参加だったPvPが希望者のみの参加へと変化。PvPを「お互いを高め合うための戦い」と定義し、勝つメリットが「他のプレイヤーに尽くすこと」に集約されます。

”DEM”と呼ばれる謎の存在が跋扈する「ドミニオン」ですが、今後は更に強力なチャンプ“DEM”が登場。通常プレイヤーの攻撃では1/10程度しかダメージを与えられない厄介な敵となっています。このチャンプ“DEM”に対抗する力を持つのが「フィールドチャンプ」。「フィールドチャンプ」はPvPランキングの上位10名のみに与えられる称号で、チャンプ”DEM”に立ち向かう存在となります。チャンプ”DEM”に通常通りのダメージを与えられるほか、特殊な「チャンプスキル」を使うことで仲間もチャンプ”DEM”に対抗可能となります。

「他のオンラインゲームではヒーローになれる機会はなかなか少ないが、新フィールドチャンプシステムではヒーローになれる仕組みを作った」と掘誠一氏。「フィールドチャンプ」は一般キャラクターでは対抗できないチャンプ”DEM”から他のプレイヤーを守る存在となるわけです。最初に実装される「チャンプスキル」は「英雄の加護」。周囲5×5の範囲内にいる人に3分間「サブチャンプ属性」を付与、チャンプ”DEM”と戦うことを可能とします。

「フィールドチャンプシステム」に参加しようとする人は「戦の調律者」と呼ばれるNPCに話しかけることでエントリー。「ドミニオン」世界でエントリーした人どうしが出会うことでPvPが可能となります。勝利すると「WRP(War Ranking Point)」が手に入り、敗北すると減少。「WRP」を競い合い、上位10名が「フィールドチャンプ」となります。これまで「WRP」は一般的に価値が高いレアアイテムの入手が可能となってきました。掘誠一氏は、このため「レアアイテムを手に入れるために他の人とPvPしなければならないという感覚」となっていたとコメント。それを踏まえた上での「WRP」はランキングの尺度のほか「フィールドチャンプ」として活躍するためのアイテムを入手するためのポイントとなります。アイテムは全て頭飾りの形となり、使用するためには「フィールドチャンプ」であることが必要。「フィールドチャンプ」用アイテムを手に入れると「WRP」が減少してランキングの順位も落ちるため、アイテムを手に入れるかランキングを維持して「フィールドチャンプ」を狙うかの駆け引きも熱くなりそうです。

「フィールドチャンプ」は一週間での回り持ち。一週間でランキング1〜10位がリセットされます。(但し当面の間はテスト期間ということで全キャラクターのランキングがリセットされる予定)「フィールドチャンプ」用アイテムは「フィールドチャンプ」の任期が終わっても残るため、効果はないものの思い出のアクセサリーとして使うことも可能となっています。

●「フィールドチャンプ」の活躍の場「ウェストフォート都市攻防戦」

次の目玉は「ウェストフォート都市攻防戦」。掘誠一氏曰く「フィールドチャンプの真価が発揮される場所」という都市攻防戦とはどのようなものでしょうか。続いて壇上に上がったのは「教授」のニックネームで『ECO』ユーザーに知られる運営チームの淺間達雄氏。「ドミニオン」世界の状況からブリーフィングをスタートします。

“DEM”に侵略されている「ドミニオン」世界ですが、そこに唯一残っているのが「ウェストフォート」の町。しかし「ウェストフォート」にも“DEM”の魔の手が忍び寄ります。週に一度「ウェストフォート」を守るための「防衛戦」が発生。7つのシンボルのうち4つを守りきれば防衛成功。シンボルを全て破壊されるか、一定時間内に4つのシンボルを破壊されると防衛失敗となり「ウェストフォート」は“DEM”に占領されてしまいます。

「防衛戦」では活躍に応じた貢献値(CP)が入手でき、「ウェストフォート」のショップで特殊なアイテムを入手可能。個人用のアイテムだけではなく「防衛戦」でトラップ的に使える「爆弾の入ったドラム缶」なども企画されているとのこと。「CP」は直接戦闘だけでなくシンボルの修理や仲間の治療でも手に入るため、後衛職のプレイヤーでも安心と言ったところでしょうか。なお、「防衛戦」は現時点では週末の土曜もしくは日曜日が予定されています。

防衛に失敗した場合は「ウェストフォート」は“DEM”が支配することになるのですが「奪還戦」を挑むことが可能になります。7つのシンボル全てを修理すれば「ウェストフォート」を奪還したこととなります。但し、シンボルの修理中にも強力な“DEM”が妨害をかけてくるため、修理役を守ったりいくつものシンボルを同時に修理したりといった組織的行動が必要になるとのこと。奪還が早ければ早いほど都市機能の回復も早く、淺間達雄氏によると「オイシイ思いもできる」とのこと。

ここで鍵となるのが「フィールドチャンプ」。それというのも襲い来る敵の中にはチャンプ”DEM”が混ざっており、彼らに対抗して「防衛戦」や「奪還戦」を成功させるためには「フィールドチャンプ」の力が必要となります。とはいえ「フィールドチャンプ」にもリアルの都合があるため、「防衛戦」「奪還戦」の際に「フィールドチャンプ」が参加できるかどうかもポイントとなりそうです。

現時点では「ウェストフォート都市防衛戦」はテスト中で、早くて8月下旬の実装とのこと。会場ではテスト時の動画も公開されましたが、ここで謎の少年が登場。ダメージを受けると倒されるのではなく撤退していくという特殊な存在となっていました。ストーリーとの関わりはどのようなものとなるのかは現時点では不明。淺間達雄氏は「できるだけシビアなゲームバランスとして「ドミニオン」世界らしいものを提供したい」とコメント。これからは戦闘力の追求も重要になるのではないでしょうか。

●明かされる今後のキーワード

PVの上映の後、「助教授」のニックネームで知られる製作担当の水落貴嗣氏が登場。「私の発言でユーザーの皆様に様々な誤解と混乱を招いてしまったことをお詫びします」と謝罪からのスタートとなりました。水落貴嗣氏は先の「フィールドチャンプシステム」実装時にコンセプトを解説するも、急激な路線変更からユーザーの間に混乱を招いてしまったという経緯があり、そこに関する謝罪というわけです。淺間達雄氏は「企画意図を伝えきれなかったのはECO運営チーム全体の問題」とコメントしており「フィールドチャンプシステム」の問題を重く受け止めている姿勢が明らかにされました。

『ECO』では様々な伏線が張り巡らされていますが、今後は”DEM”の謎を追うことが主眼となります。調停者と呼ばれるエンシェント・ドラゴンたち。そして「貪欲なるもの”ク・トゥルー”」といったキーワードが重要となっていくとのこと。”ク・トゥルー”に関しては「次元の狭間を回遊し、あらゆるものを飲み込む存在」ということのみが明らかにされており、謎とどのようにリンクするのかが注目されます。

●今後のアップデート予定

「新フィールドチャンプシステム」と「ウェストフォート都市攻防戦」の「SAGA8」と新たな「SAGA9」の間に「ECO・チューンアップ」と呼ばれるバランス調整に主眼を置いたアップデートが行われることが明らかになりました。

「ECO・チューンアップ」はスキルバランスを改訂するためのアップデート。全694スキルの中からプレイヤーの意見に応じた101スキルをピックアップし、その半数を強化し3割を弱体化するのに加え訂正や仕様変更を行うとのこと。ヘルプデスクなどに寄せられる意見もバランスに関するものが多いとのことで、こちらもプレイヤーの声に答えたアップデートといえそうです。

「新フィールドチャンプシステム」に続くアップデートは「SAGA9」。「SAGA9」では新たな世界として「タイタニア」界が実装されます。テーマは「癒し」と「憩い」。白い砂浜のビーチやカジノエリア、温泉といった癒し系スポットに加え、無限の荒野や「超次元ダンジョン」などの戦闘系コンテンツやレベル99武器を作成するイベントなど様々な新展開が予定されています。戦闘系職業がメインとなる「新フィールドチャンプシステム」とは逆に「SAGA9」はバックパッカー系職業に焦点を当てた内容となっているとのこと。現時点では実装時期は未定となっていますが、バックパッカー系キャラクターのオーナーには嬉しい情報といえるでしょう。

8月8日(金)〜9月5日(金)までの一ヶ月は恒例の「縁日」や「花火大会」が行われるのに加え、謎のコンテンツ「少女笑う、タイニー散る」が登場。イベントアイテムとして「狐の着物♀」「狐の羽織♂」が登場。9月頃には「何かが住む家」の続編が実装されます。また、実装時期未定ではありますが「ネコマタ(白)」のイラストも公開されました。

●ダウンロード商品の今後

最後に情報が公開されたのはダウンロード商品に関して。現在『ECO』では「プレイチケット・くじ」「DLパッケージ」「わんぱくアイテム」など様々な系列のダウンロード商品が存在しますが、今後ダウンロード商品がメインとなるのではなく、あくまで「月額で楽しめる内容」がベースラインとなるとのこと。ダウンロード商品の現状を「わかりにくい」とした上で、「わんぱくアイテム」を廃止。「ガンホーコイン」で「SHOP POINT」を購入し、ゲーム内からプレイアビリティを促進する新たなサービスを購入する形式となります。「SHOP POINT」は8月21日(木)に導入される予定となっています。

●ガンホーの危機感、『ECO』のこれから

ノンビリ系のMMORPGとして独自路線を貫く感のある『ECO』ですが、ここしばらくは逆風のただ中にありました。『ECO』運営スタッフ自らが語ったように「フィールドチャンプシステム」と「わんぱくアイテム」には少なからぬネガティブな反応が寄せられたのです。今後はPvPを推進し追加の課金アイテムが必須となるバランスになるのではないか……というユーザーの危惧に対して回答を提示したのが今回の「ECOユーザーカンファレンス」。PvPは希望者のみの参加とし、その到達点を大規模戦闘における他のプレイヤーへの協力へ移行。「わんぱくアイテム」に関しても商品の性格をわかりにくかったと明言しよりシンプルにゲーム内で購入する形式へと移行しています。実装時期未定ながらも「SAGA9」の内容はリゾート的なものを押しだしており、本来の『ECO』ユーザーが望んだ形としています。『ECO』は月額の範囲で楽しめるノンビリ系であるとする所信表明が再度行われたわけです。希望者のみ参加の「新フィールドチャンプシステム」がどのような反応で迎えられるのか。今回の所信表明は『ECO』ユーザーに通じるのか否か。『ECO』における運営サイドとユーザーのやりとりは、これからが正念場といえそうです。
《水口真》

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