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【E3 2008】Valveの贈る新作マルチプレイヤーFPS『Left 4 Dead』プレイレポート

『ハーフライフ2』で有名なValveの新作FPS『Left 4 Dead』をE3会場のValve社ミーティングスペースで遊べたので、プレイリポートをお送りしましょう。ゾンビがうじゃうじゃ徘徊する街中を、生き残った4名の人間が脱出するFPSで、「Co-op」(協力)モードでのプレイを主眼としている、非常にピーキーなタイトルです。

マイクロソフト Xbox360
Left 4 Dead
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『ハーフライフ2』で有名なValveの新作FPS『Left 4 Dead』をE3会場のValve社ミーティングスペースで遊べたので、プレイリポートをお送りしましょう。ゾンビがうじゃうじゃ徘徊する街中を、生き残った4名の人間が脱出するFPSで、「Co-op」(協力)モードでのプレイを主眼としている、非常にピーキーなタイトルです。



ミーティングスペースには4台のPCが並べられ、一度に4人ずつゲームが体験できる趣向です。登場キャラクターは元軍人でベレー帽の老人、マッチョな中年男性、ネクタイを締めた黒人のサラリーマン風、紅一点の女性キャラという雑多な構成。筆者は座ったPCの設定から、有無を言わさずサラリーマンでゲームをスタートとなりました。

ゲーム開始地点は廃墟となったビルの一室。本作ではメイン武器とサブ武器を一丁ずつに、ヘルスパックを1個しか持てず、防具の類はありません。選択できる武器はピストルとショットガン、サブマシンガン、スナイパーライフルで、後から自動小銃と火炎瓶も登場し、二丁拳銃での武装も可能です。まずはショットガンとピストルを選択して、他のメンバーの後ろをウロウロくっついていきます。ゲームエンジンは同社のソースエンジンが使われており、懐中電灯で照らされる光と、周囲の影のコントラストが鮮烈です。他のキャラクターが壁の後ろに隠れた場合でも、シルエットが表示されて、場所がわかるようになっており、もろもろ親切です。

そうこうするうちにゾンビと遭遇したので、狙いをつけてショットガンを発射。一撃で倒せましたが、装弾数が少ないのが玉に瑕です。弾切れになると自動的に再装填され、残りマガジンも気にせずプレイできました。射撃と再装填、さらにはゾンビの出現が巧みなリズム感を生んでおり、総じて心地よくプレイできます。ただし仲間を撃つと、仲間のライフが減ってしまうので、ゾンビに取り囲まれた味方を助けるには、マウスの右クリックで殴りつける方が正解かもしれません。

やっとの思いでビルの1階にたどり着き、地下鉄の入り口が見えてきました。ところがビル前の広場を進んだところで、ゾンビの大群に囲まれてしまいます。四方八方から迫るゾンビ。しかも慣習的にゾンビと呼んでいますが、実はウイルスの影響で凶暴化し、体が朽ち果てた人間という設定のようで、自分たちと同じ速度で走り回ってくる! 『バイオハザード』や『デッドライジング』などの国産ゾンビゲームとは、この点が大きく異なります。やはり敵キャラクターの移動速度がある程度速くなければ、FPSとして成立しないのでしょうか? 違いが興味深いところです。



ちなみに、ここで筆者はゾンビの大群に取り囲まれてしまいました。ライフが減るとライフバーが緑から黄色、そして赤色に変わっていき、移動速度も遅くなっていきます。ライフがゼロになると床に倒れてしまいますが、ピストルの射撃は可能なので、じたばたできます。一定時間内に味方にヘルスパックで回復してもらえると、ゲームに復帰できますが、「ヘルプミー」と口頭で叫んでも、みな自分が生き残るだけで手一杯のよう。むなしく死亡してしまいました。4人が3人になるだけで、戦力ががくんと下がります。しばらく待つとゲームに復帰できましたが、いろいろな意味でリアルです。

地下鉄の構内に降りるとステージクリアで、ゾンビを倒した数などが表示され、称号などが与えられて次のステージへ。この後もさまざまな珍道中があったのですが、最終的に地下鉄を抜けて工場に入ったところで、仲良く「全滅」してしまいました。ゾンビの大群に囲まれ、悲鳴を上げながら逃げまどう我々を見て、計算通りという感じで手を叩いて喜んでいたValveのスタッフたち。お釈迦様の手のひらの上で、良いように遊ばされてしまいました。いや、おもしろいです。良くできてます。

『Left 4 Dead』はPCとXbox360のマルチタイトルで、欧米では今秋発売の予定です。ダウンロード版は同社のSteamを通して配信、パッケージ版はEAから販売されます。レーティングの問題があるとはいえ、こんなユニークなタイトルが日本で遊べないのは勿体ない! 日本での発売は未定ですが、ぜひとも期待したいところです。
《小野憲史》
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