韓国JC Entertainmentはオンラインゲーム『Free Style』において、初心者を育てる教官プレイヤーを選抜、彼らに給料を支払うと発表しました。活動期間は2008年8月1日(金)〜8月31日(日)一ヶ月。教官には20万ウォン(約2万円)の給料に加え、活動内容に応じたインセンティブが支払われます。
韓国Freechalはオンラインゲーム『2WAR』において、最も多く経験値を獲得したプレイヤーに30万ウォン(約3万円)、抽選で5〜10万ウォン(約5,000円〜1万円)の賞金を贈るキャンペーンを開催すると発表しました。
『RF online』韓国版では「族長」に就任したプレイヤーに月に最高38万円の給料を支払うと発表して同時接続数と人口を大きく伸ばしていますが、その後『Free Style』の教官制度や『2WAR』のプレゼントなど現金が絡んだ施策が見られるようになりました。ゲームをプレイしてお金を得られるというのは夢のような世界に思えるのですが、先駆者たる『RF online』が現金を絡めた後の世界も見せてくれました。
韓国CCRの発表したデータによれば『RF online』では給料制導入に前後して不正が38%増加。不正プレイヤー1万人を処罰しています。中でも3452人にはアカウント停止という厳しい処置が行われました。ここでいう不正行為とは自動でレベルを上げてくれるBOTなどのこと。給料を得るには50レベル以上でなければならないため、『RF online』でお金を稼ぐのであれば早急にレベルを上げる必要があります。CCRは不正の増加と給料制は無関係であるとしていますが、給料制の直後に38%不正が増えたことから見ても完全に無関係と言い切るのは少し難しいのではないでしょうか。
オンラインでのプレイにお金が絡むのはマイナスばかりではありません。100%不正ができない厳正なルールのゲームにオンラインで手軽に参加でき、そこに賞金が発生するのならば、これは競技ゲームとしての新たな可能性ということになります。オフラインの大会でなくともお金が手に入るなら、プロゲーマーの裾野を広げビデオゲームの競技としての側面を追求する援護射撃となるのではないでしょうか。それでも、お金を絡めてよいゲームとそうでないゲームははっきりと区別される必要があります。ローティーン向けのゲームにはお金を絡めるべきではありません。のんびりと心癒されるタイプのゲームであれば賞金制とはミスマッチでしょう。今回取り上げた賞金制が上手くいくのであれば、ゲームデザインの時点で賞金制が組み込まれたゲームが生まれるかも知れません(もちろん、生まれないかも知れません)。その時に主導権を握るのは、お金の力か、それともゲームデザインの力か。オンラインゲームとお金というテーマは、まだまだ興味深いものといえそうです。
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