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今どきゲーム事情■杉山淳一:アフターファイブ・ファイター“餅A”の海外武者修行

餅A選手※クリックで拡大画面を表示

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今どきゲーム事情■杉山淳一:アフターファイブ・ファイター“餅A”の海外武者修行
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餅A:そう。その「ゲームをやってると良いことがある」これを今回、僕は伝えたかったんです。アメリカへ行ってきた話を仲間にすると、それが伝わって、いろいろな人から「アメリカはそんなに強いのか」と聞かれるんです。僕は「信じられないなら自分で見てきなよ」と言っています。「僕の友達を紹介してあげるから行っておいでよ」と。彼らがアメリカを見る機会を作ってあげたいですね。

杉山:日本にいるゲーマーは「この国はゲームに理解がない。だからチャンスがない」っていうけど、日本でも頑張れば餅Aさんのように海外から声がかかる。始めっからあきらめないで頑張ろう、ということですね。餅Aさんは来年もアメリカに行きますか?

餅A:行きます。来年の秋にまたイベントに合わせて。でも、その前にまた個人的に行くかもしれません。ゴールデンウィークとか。

杉山:ところで、餅Aさんは将来的に自分自身についてはどう考えていますか? 会社員という立場もあるでしょうから、夢という感じで良いですが。

餅A:短期的にはプロゲーマーを体験してみたいです。プロになれるかどうかは判りませんが、1年か2年くらい、じっくりと腰を落ち着けてアメリカでやってみたい。

杉山:アメリカに留学して?

餅A:ええ、プロゲーマーになる自信はあるんです。日本にいて海外の試合に参加しても、時差ぼけなどで体調管理が難しくて、いつもの力は出ないんですよ。アメリカに住めばそうした悩みからは解消されると思います。今よりずっと良いプレイができると思うんです。

杉山:DirecTVとすぐにでも交渉したほうがいいね。「俺を使ってくれよ」って売り込めば?

餅A:アメリカではそういう話もしてきたんですよ。なかなか難しそうなんですけどね。まず1年間アメリカに住んで市民権を獲得しなきゃいけない。それからなんですね。ワーキングホリディとかいろいろ手段はありそうですが。

杉山:それは夢って言うけれど、餅Aさんなら、背中をぽんと押されたり、自分で飛び込んじゃえば何とかなりそうですよ。辛いことも多いでしょうけれど、ゲームに理解のあるアメリカだし、友達もいるし。今の餅Aさんはいいポジションにいると思います。

餅A:はい。まずはプロゲーマーをやりたいという夢があります。将来的には運営に携わっていきたい。それは日本だといつになるか判らないから、アメリカで学び、経験していくほうが実現しやすいかもしれません。

杉山:アメリカで成功してもいいし、そのノウハウを日本で展開してもいいよね。でも、餅Aさんの気持ちとしては、日本にはこだわっていないみたいですね。子供の頃にアメリカに住んだことがあるなら、アメリカに“行く”というより“帰る”という気持ちもあるでしょう。

餅A:そうですね。日本で活動するかということにはこだわりはないです。僕が心掛けたいことは、“「日本人のゲームの価値観を高めたい」そのためにどうしたらいいか”、ということですね。

杉山:なるほど、そのためにはできることはやっておかないと。

餅A:日本ではゲーマーが肩身の狭い思いをしています。僕自身、中学時代はゲーム三昧で、親に軟禁までされましたから(笑)。

杉山:そうだね。勉強やかけっこができる子は褒めらけるけど、ゲームのうまい子は叱られちゃうんだ。餅Aさんの親はどう思っているんでしょう。餅A さんがWCGでイタリアに行くときなど、餅Aさんの活躍を知ったご両親の反応は?

餅A:それが驚いたことに、ものすごく応援してくれるんですよ。WCGの日本代表になったと聞いたときから(笑)。

杉山:親にも解ってもらえたんだ。

餅A:実績を残ないとダメだなってことが良く分かりました(笑)。

杉山:理解してもらえた理由の1つには、そのとき、就職が決まっていたということもあるよね。

餅A:そうですね。バーチャファイターをやって上位に上がったとき、ふと回りを見渡したら、ちゃんと働いている人がいなかった。それに気づいたときにふと考えました。このまま続けたら末はニートかフリーターかもしれないって。そこだけは高校生のときから不安でした。

杉山:日本だとゲーマーのキャリアパスって見えないですね。うまくいってゲームライターとかゲーム雑誌編集者とか、あるいはゲームクリエイター。でも、それって実は競争力の高い仕事なんですよね。報酬はともかくとして(笑)。しかもそれは実はゲームプレイの仕事ではありません。プロゲーマーの道があるアメリカっていいな。

餅A:そういう日本の現状を考えて、(僕が思っている理想の日本に近づこうとするためには)ゲーマーのイメージをよくするためにも頑張らなくちゃと思います。大それた考え方かもしれないけれど。

■新時代の担い手として期待


《杉山淳一》
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