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Shoot It! #043 - Eスポーツスタジアムで遊ぼう!

10月27日、28日に開催されたEスポーツスタジアムStage2は、ゲームを真剣に競技するためのイベントです。しかし、ゲームの試合だけが行われたわけではありません。確かにゲームの試合がメインなので試合結果だけが報道されがちですが、他にもいろいろなイベントが来場者を楽しませてくれます。そこでShoot It!では、試合観戦以外の楽しみについて紹介しましょう。

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10月27日、28日に開催されたEスポーツスタジアムStage2は、ゲームを真剣に競技するためのイベントです。しかし、ゲームの試合だけが行われたわけではありません。確かにゲームの試合がメインなので試合結果だけが報道されがちですが、他にもいろいろなイベントが来場者を楽しませてくれます。そこでShoot It!では、試合観戦以外の楽しみについて紹介しましょう。

Eスポーツスタジアムのメインテーマは「試合(ゲーム)にはドラマとメッセージがある」です。しかし、大会ごとに演出のテーマがあります。前回は"海の家"でした。カフェソラーレ・リナックスカフェ秋葉原店は内装に簾をふんだんに使って海の家の雰囲気を出していました。そして今回は"運動会"。体育の日がある10月は運動会のシーズンです。そこでEスタも"電子"運動会というわけです。

しかも運動会らしいアトラクションも用意していました。それは借り物競走です。来場者はくじを引き、2時間以内にそこに書いてあるモノを持って戻ってこなくてはいけません。クリアすれば毎日の最後に行われるプレゼント抽選会の当選確率が上がります。これは上手い仕掛けでした。試合観戦を目的で来場した人にとって、試合の空き時間は少々退屈です。もちろん秋葉原ですから、ちょっとした時間には周辺のショップを覗いて時間を潰すこともできます。しかし借り物競走はおもしろい。借り物を探すために周囲の人に話しかける良いきっかけにもなりました。

借り物競走の成功者たち


きっかけといえば、会場前を通りがかった人、つまりEスポーツを知らない人に関心を持って貰うきっかけになったとも言えます。とにかく会場に立ち寄って貰うこと。抽選券を渡すことで、会場に留まっていただくこと。小さな啓蒙活動かもしれませんが、いま、日本でEスポーツを成功させるためには、こうした啓蒙活動の積み重ねが必要です。ただ、借り物競走だけで終わってしまうことのないように、ここで今何が行われているか、それがどれほど楽しいものかを伝える工夫も欲しかったような気がします。渡されていたパンフレットに、あと一枚、今日のイベントを紹介するモノがあれば……いや、忙しいスタッフの皆さんにこんなことを言うのも酷なことだとは思いますが。

……と、硬いことを書いてしまいましたが、借り物競走はとても楽しいゲームでした。27日は天候も悪く、時間に余裕もなかったので中途半端に終わってしまいました。しかし快晴の翌日にリベンジです。私への最初のお題は"トレーディングカード3枚"。さっそく周囲の人々に聞きましたが、誰も持っていません。そこで街に繰り出すと、トレーディングカード専門店を発見しました。秋葉原にこんな店があるのか、と驚きつつ店にはいると、店長がアルバイト店員を怒鳴りつけている真っ最中。ピリピリとした店内で、お客さんたちはおとなしくカードを選んでいます。すごい世界です。「お取り込み中すみませんが……」と低姿勢でレジに向かえば、店長も店員も満面の笑顔で「いらっしゃいませ!」。秋葉原には私の知らない世界がまだまだたくさんあるようです。

次のお題は「親子連れ」これは簡単だと思いました。日曜日の秋葉原には親子連れがたくさんいます。しかし、何回も声をかけては避けられるという繰り返し。私はそんなに怪しい人でしょうか。いかがわしい商売に見えたのでしょうか。心が折れそうになりました(笑)。感心するのは、観客として訪れていたゲーマーの皆さんの度胸と社交性です。メイドさんやコスプレの女の子を連れてきた人が居たらしい、秋葉原までの定期券を拝借した人が居たらしい、などと楽しい成功例が聞けました。傑作は「外国人コスプレイヤー」でした。なんと、会場前にドラゴンボールの孫悟空の姿をした白人が参上し、かめはめ波を放っているではありませんか! 会場前は爆笑と喝采に包まれていました。

盛り上げてくれた孫悟空さん


ステージでは試合の他にスポンサー協賛のスペシャルイベントがあります。初日はマイクロソフト社による『エイジオブエンパイア3』のエキジビジョンマッチでした。Nekokan選手対Fird選手というカード。ふたりともWorld Clan Leagueで世界4位という腕前です。第一試合は現在発売中の『エイジオブエンパイア3:ザ ウォーチーフ』。第二試合はもうすぐ発売される『エイジオブエンパイア3拡張パック アジアの覇王』でした。第一試合はFird選手の勝利。第二試合は時間切れの引き分けでした。しかし、この試合で大事なことは勝敗ではありません。『エイジオブエンパイア3』の魅力が観戦者に伝わることです。

久しぶりに『エイジオブエンパイア3』を観戦しましたが、やはりおもしろい。実は私は『エイジオブエンパイア3』を購入していませんでした。観戦すべきイベントも無かったので、気になっていたけれど後回しに……。でもこの試合とEスポーツスタジアムの会場に設置されたパソコンで遊んでみて決心しました。『エイジオブエンパイア3』を買って、12月のBIGLANまでに練習しようと思います。そう思った人は私以外にもいたのではないでしょうか。

世紀の闘いを見せてくれた「エイジオブエンパイア3」の対戦


翌日のスペシャルイベントには可愛いゲストが登場しました。Eスポーツスタジアムのメインスポンサーであるさくらインターネットが提供するMMORPG『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン アングマールの影』のキャンペーンガール、"指輪っ娘"のひとり、ケイにゃんこと石原啓子さんです。小柄なケイにゃんは午前中に一般参加者とパーティプレイを体験。午後は新要素のモンスターとなってゲームに参加する機能を使い、一般参加者がモンスターとなってケイにゃんと闘いました。ケイにゃんの助っ人にはさくらインターネット社長の笹田氏が参加しました。しかしこの助っ人があっさり負けてしまうという情けない展開に会場は大笑い。ケイにゃんもあっさりと倒されてしまいます。それでもゲームの楽しさは十分に伝わってきました。ケイにゃんはイベント終了後もデモPCのそばにいて、初めてゲームを遊ぶ人に操作を教えてあげるなど大サービスでした。

(左)会場を華やかにしてくれた"ケイにゃん"こと石原啓子さん(中)MMORPGの対戦イベントで盛り上がる(右)ケイにゃんによるMMORPGの個人教授


会場に設置されたPCやXbox360、ゲーム筐体は遊び放題です。私は『エイジオブエンパイア3』だけではなく、テラス席にあった『ケツイ』や奥にあった『旋光の輪舞 Rev.X』でも遊んでみました。やはり遊んだことがないという友人と対戦しましたが、これはなかなか奥深いゲームです。マニュアルを読んでいないせいもありますが、キャラクターを動かすまでがひと苦労。しかし接近戦に持ち込んで大ダメージを与えたり、BOSSの呼び出しに成功したときの爽快感は癖になりそうです。体験してあらためて、このゲームで大会に進出する選手たちの強さが解ったような気がします。このゲームも欲しいなあ。BIGLANで盛り上がるだろうなあ……。Eスポーツスタジアムでは欲しいものが沢山見つかってしまいます。そういえば展示されていた機材も、三菱モニター、ZALMANのPCケース、AcerのノートPCなど魅力的なものばかりでした。

(左)展示されたZALMANのPCケースは抽選会の景品に(右)ACERのゲーマー用ノートPCも触れた


ユニークなグッズといえば、Eスポーツスタジアムとクリエイターとのコラボグッズも良いアイデアです。前回の刺繍に続き、今回はぬいぐるみです。山内まゆさんのキャラクター『spooks』をあしらったマウス持ち運びケースとマウスパッドやケーブルをまとめるモンスター人形でした。戦闘系が多いEスポーツのなかで、ほっと一息付ける表情でした。Eスポーツがさまざまなアーチストと巡り会い、新しい広がりを見せていく。その静かな波紋の広がりは、やがて大きな波になって帰ってきそうな気がします。

(左)アートとEスポーツの融合(右)spooksシリーズ作者の山内まゆさん


次回のEスポーツスタジアムは12月15日と16日です。BIGLANとの共催で、場所は今回と変わって秋葉原UDXビルになります。今回のようにパーツ通りを歩いてふらっと立ち寄る場所ではありませんが、ぜひ立ち寄ってみてください。試合観戦もそのほかのイベントも、きっと楽しく過ごせることでしょう。
《杉山淳一》
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