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今どきゲーム事情■杉山淳一:ゲーム業界人が見た『Dreamhack』〜ソニー・ミュージックコミュニケーションズ宮尾英水氏に聞く〜

■Dreamhackを日本のビジネスマンが初視察――その理由

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今どきゲーム事情■杉山淳一:ゲーム業界人が見た『Dreamhack』〜ソニー・ミュージックコミュニケーションズ宮尾英水氏に聞く〜
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杉山 :Dreamhackの参加者とは話しましたか?

宮尾氏:はい。言葉の壁はありましたけど、参加者たちはフレンドリーに接してくれました。

杉山 :“怪しげな東洋人が居るけど(笑)、この人たちもゲームが好きなんだ。だから仲間だ”、そう認めてくれたんでしょうね。どんなゲームで遊んでいる人が多いですか。

宮尾氏:圧倒的にカウンターストライクです。それも1.6です。ほとんどの人が1.6。町のお店で売っているパッケージも1.6。

杉山 :参加者の老若男女比はどうでした?

宮尾氏:私が見た感じでは、15〜25歳がほとんど。3割ちょっとが18歳未満でしたね。そして全体の3割くらいが女性です。

杉山 :女性の比率が高いですね。

宮尾氏:日本のゲームイベントでは考えにくいですね。一般のゲームイベントでは女性は数パーセント、女性を意識した作りのゲームでも女性は15パーセントくらいですから。

杉山 :しかもDreamhackのメインはカウンターストライクですからね。

宮尾氏:そうなんです。女性がテロリストや特殊部隊をバンバン撃ち倒しているわけです。しかも皆さんきれいな人ばかりです。

杉山 :スウェーデンには女性のプロゲームチームもありますからね。来日したときに拝見しましたが本当に美人揃いでした。

宮尾氏:子どもでも大変ですよ。学校を休んだり親を説得したり。その大変さを自分も感じているし、回りの誰もがそうなんだろうとわかるわけです。そんな人々がこんなにたくさん集まってる。これが大変で感動するところなんです。俺たち苦難を乗り越えた仲間だよな! と。

杉山 :子どもも参加しているんですか? 日本だと夜のイベントに子どもが参加するなんて…となるところですが。

宮尾氏:子どももいますね。主催者の考え方が日本とは違う様なのです。深入りしないというか。子どもは親の監督下にあるものだ。だから子どもがここにいるということは、当然親も承知して許可されているからだ。という考えだと思います。会場にいる子どもの責任は主催者ではなく親に有って、子どもが1人で参加したとしても、主催者がその子を排除する理由にはならない…という印象でした。

杉山 :Dreamhackとしては「来る者は拒まず」日本のような法律や条令も無いのでしょうね。

宮尾氏:子どもの参加についてDreamhackは責任を負わないんだ。責任は親にある。そう主催者がハッキリ言っていました。たとえばスウェーデンにも18禁ゲームや年齢制限ゲームはある。ただ、それをDreamhackで子どもが自ら進んで遊んでいたとしても、Dreamhackが規制することはないと。国の制度や人々の考え方が違うんですね。日本では夜通し開催するイベントに未成年者が参加できることはまずありませんし、CEROの年齢指定のゲームなどは主催者が注意を払わなくてはいけないと思います。

杉山 :会場でなにかトラブルがあったとか、困った状態を目撃したことはないですか。

宮尾氏:まったくないですね。

杉山 :5000人もいて何もないってことがすごい。

宮尾氏:それはロックフェスも同じですよ。大勢の観衆が集まるのにマナーがきちんと守られている感じがします。たとえばロックフェスではTシャツやグッズをたくさん売るんですね。SMCも売りますが、アーティストのロゴが入ったTシャツやグッズがたくさんあって、みんな買い物を随分しています。だからお店の袋に何万円分も詰めておく。でもロックフェスってステージの前に行ったり、踊ったりするから袋はレジャーシートの上に置いたままです。盗られる事を心配しない方が多い。売っている側としては心配なのでクロークの利用をお勧めしますが…(笑)

杉山 :趣味に純粋な人々が集まるとマナーが良くなっていくんでしょうか。

宮尾氏:一体感でしょうね。仲間ですからね。仲間だから盗らない、盗られない。信じられる。そういうことだと思います。

杉山 :アルコール禁止なんですね。これは守られていますか?

宮尾氏:完全に守られている印象でした。というか、アルコールを飲むとゲームに支障が出るから、皆さんエナジードリンク系ばかり飲んでいました。お酒を飲んでだらけている姿がカッコイイなんて誰も思ってないです。「俺は3日も寝ないで遊んでるぜ」という人が尊敬されます(笑)。

杉山 :もともと飲みたくないって人ばかりなんだ。

宮尾氏:ロックフェスでもそうなんですが、主催者がダメということは誰もやらないです。掟を破りにくい雰囲気というか、誰もが守っていると破りづらいというか。むしろ参加者が進んでごみを拾って分別していくから、会場がすごく綺麗でそういう空間を共有できること自体がフェスの魅力だったりします。僕も自分の机は汚いのですが、フェスだと大至急ゴミを拾っちゃいますから (笑) 。

杉山 :日本のLANパーティもそうですね。ゴミがきれいに分別されていて、あれはちょっと感動します。ビンを捨てる場所なんてBAWLS一色で、ほんのり青く光ってる(笑)。



PCの上に箱買いのドリンクが見える。スポンサーでもあるJOLTが一番人気 ※クリックで拡大画面を表示



宮尾氏:高カフェイン系のドリンクを箱買い。これが流行です。ドリンクはPCの上に並べます。

杉山 :温まっちゃいそうですね(笑)。

宮尾氏:これが定番なんですよ。パソコンセットアップの仕上げの儀式です(笑)。



「缶タワー」が完成。CDなど装飾品?も結びつけられているのが見える ※クリックで拡大画面を表示


杉山 :何をしているんですか?

宮尾氏:飲み終わった缶は縦に繋ぎます。塔にします。高さを競い合っています。恐らく、誰かが自然と始めて、それが広がっていったのだと思います。

杉山 :楽しくて仕方ないって雰囲気ですね。

■Dreamhackとスポンサーの関係

《杉山淳一》
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