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【インプレッション】メトロイドプライム: ハンターズ(NDS)

任天堂 DS

DSのタッチスクリーンを用いて、ファーストパーソンシューター(FPS)となった「メトロイド」シリーズ最新作の『メトロイドプライム:ハンターズ』。一足先に発売された海外版をプレイしましたので、その概要を紹介します。

操作
操作方法として
・十字キーで移動(左手) + タッチスクリーンで照準移動(右手)
・十字キーで移動(左手) + ABXYで照準移動(右手)
(どちらも、左利きの方用に左右を逆にしたパターンもあり)
の2パターンが用意されています。基本的には上のタッチスクリーンを用いるパターンのほうが操作しやすいと思います。この場合、タッチスクリーンの中心にはレーダーが表示され、画面端にビームの切り替えやモーフボール変形、スキャンバイザー発動などを行うアイコンが配置されています。アイコン以外のところにタッチしてスライドすることで照準を操作できます。ダブルタップでジャンプになります。

通常は上画面(いわゆるプレイ画面)を見ながら(タッチスクリーンは見ずに)スライドして操作、アイコンにタッチしたいときなどに限り下画面を見る、という風になります。タッチストラップでを使っても操作できますが、アイコンがクリックしにくくなるため、やはりスタイラスでプレイするのが一番だと思います。下画面を見ずに操作することが多いため、間違ってアイコンに触れてしまって誤動作、ということがたまにありますが、それ以外に不満は特にないです。慣れるまでそれなりにかかりますが、慣れてしまえば上々の操作法だと感じました。敵に照準をうまくあわせるエイミングの面白さがゲームの肝として十分な役割を担っています。


シングルプレイ
シングルプレイとして、「メトロイドプライム」シリーズを受け継いだアドベンチャーモードが収録されています。4つの惑星を探索して「オクトリス」と呼ばれるアイテムを集めるのが目的です。各惑星を探索してアーティファクトを3つ集めていくごとに「オクトリス」を入手する道が開きます。途中では、「サブウェポン」と呼ばれる、通常のパワービームと違ったさまざまな特性を持つ武器を入手することができます。セオリー通り、特定のサブウェポンがないと先へ進めない場所もあります。セーブは、サムスのマザーシップ(探索開始時の位置にある)でのみ可能です。探索途中には、マザーシップ付近にワープできるポータルが設置されており、セーブポイントに近い役割を果たしています。

「探索する」という部分のデザインですが、惑星をひとつずつ順番に制覇していくというわけではないものの、何度も何度も往復するというデザインでもありません。その中間ぐらいでしょうか。これはイメージですが、マリオ風に表現すると、1-1、2-1、3-1、4-1とクリアしてから1-2から4-2をクリアするという感じです。『プライム』のように行くべき場所を指定してくれないので、どこに行けばいいのか迷うときもあるでしょうが、『プライム』などに比べればある程度まっすぐだと感じたので、そこについては問題ないと思います。

このアドベンチャーモードの出来ですが、『メトロイドプライム』レベルのクオリティーとボリュームを期待すると、すこし肩透かしを食らってしまうかもしれません。途中で得られる能力が「サブウェポン」のみであり、「能力を得て、新しいことが出来るようになった」という喜びがあまりありません。サブウェポン「インペリアリスト」の特性を利用した謎解きは面白かったので、そういったものがほかのサブウェポンにもあれば、また印象は違ったのかもしれませんが。また、オクトリスを得るために戦うボスが2パターンしかないのも残念です。

ボリュームとしては、単純にクリア時間で比較すると『メトロイドプライム』の1/2から2/3程度の分量です。ファミ通には「マップが見づらい」との意見がありましたが、それは立体構造のせいでしょう。「オクトリス」を手に入れるごとに、マザーシップまで制限時間内にたどり着かなければならないというデザインになっているということもあり、構造を完全に覚えるまではマップが必要不可欠なのですが、最初の惑星の時点で立体構造(しかも全マップ中一、二を争う見づらさ)になっているのは確かに問題ありです。

不満点をいろいろ書きましたが、面白くないということは絶対ありませんよ。次々と出てくる敵と連戦していく箇所や、エイミングとビーム切り替えを駆使していくラスボス戦など、これは良いと思う部分も随所にありました。謎解きや探索といったゲームプレイは『プライム』をしっかり引き継いでいますし、難易度もそれなりに高く、やりごたえという意味では十分かと思います。ただ、過度な期待は禁物、ということです。

マルチプレイ
この『ハンターズ』のメインはやっぱりマルチプレイです。充実したゲームモード、理想に近いWi-Fiシステムなど、非常によい出来だと思います。ロックオンがなくなり、エイミングの楽しさを味わうFPSに変化したことが生きています。

ゲームモードには7種類のモードが用意されています。下手に説明するよりかは公式サイトをご覧になったほうがよいでしょう。というわけでこちらからゲームモードをご覧ください。メインは「バトル」でしょうが、人数がそろえばチーム戦の「キャプチャー」もお勧めです。マルチプレイで使えるハンターの紹介はこちらから。それぞれ違った特性を持っています。

ローカルマルチプレイは、全員分カートリッジを用意するのが理想なのですが、1カートリッジにも対応しています。ただ、モードは「バトル」のみになり、ダウンロードした側はサムスしか使えないなどかなり制限されます。また、一人の場合でもローカルマルチプレイを選んでCPUキャラクタを設定すれば、CPU相手に各ゲームモードでバトルすることが出来ます。Wi-Fiにつながずに軽く遊びたい時には重宝します。

Wi-Fiコネクションでは、『マリオカート』と同じように、世界中のプレイヤーからランダムに対戦できるものと、フレンドやライバルとの対戦が用意されています。ランダム対戦では、ほぼ『マリオカート』といったものと近いです。自分と近いレベルの相手を検索することも可能です。モードは「バトル」のみとなっています。

フレンドは、おなじみのフレンドコードを交換することで登録できます。ホストとなるプレーヤーが部屋を作り、そこにゲストとなるプレーヤがログインすることで対戦が行えます(『テトリスDS』に近いです)。その際には、嬉しいことにすべてのモードから選ぶことが出来ます。対戦前後には文字やボイスによるチャットも可能です。また、相手のハンターライセンス(勝率やプレイ時間、よく使うハンターといったさまざまなステータスが表示されるもの)が確認できたり、誰がオンラインになっているかもチェックすることも出来るようになっています。素晴らしい。

ライバルとは、『マリオカート』等で「昔対戦した相手とまた対戦したい」という要望をかなえてくれる機能です。具体的には、Wi-Fiのランダムプレーヤー対戦の後にお互いがライバル登録を承認すれば、ライバルのリストに追加されます。また、すれ違い通信によってもライバル登録が可能です(日本版でもそうかはわかりませんが)。フレンドと同じように、ホストが部屋を作る形で対戦が行えます。ライバルとフレンドの大きな違いは、ゲーム開始前のチャットがまったくできないということです。それ以外には違いはほぼありません。

提供されている機能という意味で言えば、Wi-Fi対応タイトルの中でもっとも理想に近い形のWi-Fiを実現しているといえるでしょう。

主にシステムの解説に終始してしまいましたが、とにかくマルチプレイは熱いです。ハンターごとに能力が違うため、そのバランス的にどうかという部分も一部ありますが、アクションばりばりのスピーディーで緊張感あふれるバトルは十分な面白さを提供してくれます。ハンターやウェポンにより戦法もさまざま。ぜひローカルやWi-Fiで相手を打ち抜いてください。

まとめ
タッチスクリーンを用いたFPSへと変化を遂げた『メトロイドハンターズ』。シングルだけを楽しむにはちょっと物足りないですが、Wi-Fiを含めたマルチプレイまで含めればかなりのボリュームがあります。シングルプレイで腕を慣らしてマルチプレイ、というのが一番いいプレイスタイルでしょう。言い忘れていましたが、グラフィックも素晴らしい出来で、DSでここまでやれるのかと思わせてくれます。メトロイドの新しい世界を味わいたい方、熱いバトルを楽しみたい方には満足できるだろう一本です。

DS『メトロイドプライム:ハンターズ』は6月1日発売予定で、価格は4800円となっています。
《OKOK》

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