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【Sales INSIDE】第2回 販売・出荷・生産 の違い

ゲームビジネス その他

毎週売上に関する色々な話を掲載していく「Sales INSIDE」、第2回は、ニュースリリースなどでよく発表される「累計●●万台出荷」といった売上にまつわる数字の意味をチェックしてみましょう。

まず、以下の3つのニュースをご覧下さい。

任天堂「ニンテンドーDS」好調 国内販売500万台超え
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200512270011a.nwc

「ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン」出荷枚数が100万枚を突破
http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0601/16/news019.html

PSP、全世界での生産出荷累計1000万台を達成
http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0510/21/news048.html

それぞれで登場する「販売台数」「出荷枚数」「生産出荷」似ているようで、それぞれ意味に大きな違いがあります。これらの意味を紐解くために、どのような商品が作られ、我々の元に届くかを見てみましょう。

以下が、物を販売するための基本的な方法です

生産工場 → 自社倉庫 → 出荷・流通 → 小売店頭 → 客

「生産工場」まさに部品が組み立てられ商品が作られるところです。「自社倉庫」作られた商品はすぐに出荷(外に出される)訳ではなく、注文があってから出荷されます。そのため商品を自社の倉庫に置いておく必要があります。「出荷・流通」生産された商品を全国の店舗まで届けることを「流通」といいます。ゲーム商品の場合は、自社でこの流通を行っている会社もあり、任天堂もその一つです。自社で行わない場合は、いわゆる「問屋」と呼ばれる会社に発送業務を行ってもらいます。問屋は店舗から注文があった本数だけ、店頭に配送を行います。大手量販店を除く小さな店舗やネットショップは問屋を利用しています。「小売店頭」いわゆる私達が商品を見かけるお店の事をいいます。実際に商品が店頭(あるいはネット上)に並んでいる状態の事をいいます。

なぜ、これを説明したか?それはこの一連の流れと先ほどの販売台数が密接に影響するためです。では、先ほどの文言を一つづつ見ていきましょう。

「●●台販売」 生産工場 → 自社倉庫 → 出荷・流通 → 小売店頭 → 【 ここを発表 】 → 客

任天堂「ニンテンドーDS」好調 国内販売500万台超え
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200512270011a.nwc

見ての通り、実際に販売された数を発表しています。とはいえ、小さな店舗も含めると正確な数を把握しにくいという事もあり、若干の誤差はあります。実際に消費者に売られた数にもっとも近い数になります。

「●●台出荷」 生産工場 → 自社倉庫 → 【 ここを発表 】 → 出荷・流通 → 小売店頭 → 客

「ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン」出荷枚数が100万枚を突破
http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0601/16/news019.html

自社の倉庫から流通会社(問屋)に出荷した数になります。この時点で生産側としてはお金を得ているという状態になります。しかし、これがユーザーに売れるかはまた別の問題となります。売れなければ在庫を抱えてしまうため、流通の人は購入する数を気をつける必要があります。基本的に「出荷」といえばこの数字を意味します。

「●●台生産出荷」 生産工場 → 【 ここを発表 】 → 自社倉庫 → 出荷・流通 → 小売店頭 → 客

PSP、全世界での生産出荷累計1000万台を達成
http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0510/21/news048.html

普段はあまり使われない言葉で、ソニー独自の言葉とも言われています。これは単純に作られた数を発表しています。つまり出荷や流通にいかなくても、生産をすれば数字としてカウントします。「出荷」という単語がついているため、非常に紛らわしいのでご注意ください。

つまり、以下のようなケースもありえるわけです。生産出荷1000万台→出荷600万台→販売400万台

数字だけを見るのではなく、その数字の意味について理解した上で、活用そして比較を行いましょう!

第3回は「ソフト装着率」という言葉の意味、そして各ハードの「ソフト装着率」を見ていきたいと思います。
《土本学》

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