投入されるのは、中国向けに新たに開発 した廉価版の家庭用ゲーム機"神遊機"。498元(約6700円)で10月 中旬から上海など3都市で発売する。来年初めから段階的に販売地域を広げ、全国 展開を目指すとのこと。ソフトは、「ゲームキューブ」より以前の「ニンテンドウ64」など旧型ゲーム機向けの既存ソフトを利用、中国語化し 「マリオ」シリーズなど約10タイトルを投入する予定だそうです。
海賊版の流通が多いとされる中国での販売において、ゲームソフト は販売せず、ゲーム機を購入したユーザーが提携特約店に出向き、48元(約 650円)を支払って、半導体メモリーカードにダウンロードして書き込む仕組み だ。メモリーカードはセキュリティーを強化した大容量のフラッシュ メモリーを開発したそうです。当初 の容量は64MB(ちなみに、『マリオ64』は8MB、『マリオカート64』は16MB、『時のオカリナ』は32MB)。
中国進出に先立ち、任天堂はケイマン諸島に新会社「神遊」を設立しいるそうで、 実際の事業運営は蘇州に設立した神遊の子会社「神遊科技有限 公司」が行うとのこと。
「中国は有望な市場ではあるが、環境が異なる。事業展開する には問題を解決する必要があった」 と任天堂社長の岩田聡氏は述べました。「中国で成功できれば、様々な国に広げられる可能性が ある」。 中国で 投入する専用ゲーム機"神遊機"の形等については、 「コンパクトなも のになる。十分に高い画像解像度があり、精細な絵も出せる」 とコメントにとどまり、携帯ゲーム機の中国進出については、 「将来の可能性は否定し ないが、あれもこれもではなく、まずは家庭用ゲーム機を展開してからだ」 とコメントしました。
日本やアメリカだけでなく、これからは中国という世界一の人口を誇る国が、ゲーム産業の中心のひとつとなっていくのでしょうか。今後の動向に期待がかかります。
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