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突破口はTwitterで切り開く!ポケラボ「クロサマ感謝祭~24時間生放送~」舞台裏を聞く

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突破口はTwitterで切り開く!ポケラボ「クロサマ感謝祭~24時間生放送~」舞台裏を聞く
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2014年の年末に開催され、16万8千人以上が視聴したという「クロサマ感謝祭~24時間生放送~」。ニコニコ動画とYouTubeライブで開催された、ゲーム『クロスサマナー』に関する生放送番組です。仕掛け人のポケラボ・柴田和紀氏に番組の総括を伺いました。


ポケラボ マーケティング事業部 副部長の柴田氏


―――諸々おつかれさまでした。すごい盛り上がりでしたね。

いやいやいや、またまたやらかしてしまいました。ありがとうございます。実は某大型スマホゲームが、ほぼ同じ日に生放送をされていまして、この視聴者数が27万人くらいだったそうです。『クロサマ』はそれとは比較にならない規模のタイトルなので、それにもかかわらず16万人8千人もの方に視聴いただけたのは、本当にありがたかったですね。


年の瀬に24時間配信の番組を決行


―――Twitterでも「ポケラボ大丈夫か?」なんてツイートも・・・

ねえ、書かれてましたよね。自分たちもそこは自覚していて、『クロサマ』のファンはもちろんのこと、まだゲームを遊んだことのない人にも気にかけてもらえるような内容にしようと意識していました。ちょっと突拍子もないことをやったり、芸能人や声優さん、生主さんなど、いろんなゲストの方を呼んだり、おかしなことをやってるなと思ってもらって、まわりに拡散してもらいたかったんですよ。そのため、あとから「これゲーム実況番組じゃないよね」と言われました。どちらかというと、バラエティ番組のノリ。たぶん24時間のうち、ゲーム画面が映っていたのは4-5時間くらいじゃなかったかなあ。

―――24時間の間、コンテンツを用意するのが大変だったのでは?

普通は2時間の番組でできるような内容を、24時間に薄く引き延ばすのがセオリーだと思うんですよ。でも『クロサマ感謝祭』では2時間の番組を12個つなげて、だーっと一気にやったような感じにしました。出演者だけで30人くらいでしたから。実は今度打ち上げをやろうと思っているんですが、スタッフや関係者まで含めると100人くらいになりそうです。

―――よく回りましたね。

はっきりいってカオスでした。普通は公式番組って、何をするか事前に決まっているじゃないですか。でないと安心して放送できない。でも、ぶっちゃけ構成作家さんも当日、その場で台本を書いていたくらいです。全体像を把握していたのも、弊社社員で自分ともう一人くらいしか、いなかったような・・・。その自分にしても当日「はい、これ」と台本を渡されていたくらいですから。

―――嫌がられたりしませんでしたか?

もしかしたら、内心迷惑だったかも? たしかに「楽しかったです!苛酷でしたが」といろいろな方から言われました。他にも「命を削る放送」「いろんな意味で心に残った」だとか。でも、ホントに皆さん『クロサマ』を愛していただいていて。というのも、この手の番組配信って、たいてい自分のパートの直前に来られて、終わったらそのまま帰られるのが普通じゃないですか。それがほとんどの方が24時間拘束だったんですよ。画面に映っていない時も、ずーっと裏でゲームをやり続けてくださっていたんです。「仮眠を取ってください」と言っても、ずーっとゲーム。愛を感じました。

―――優しいコメントが多かったですね。

中には手厳しいものもありましたけどね(笑)。ただ、それも「『クロサマ』のここがもったいない、好きだから言いたい」というものが多くて、ユーザーさんが支えてくれたなと思います。中には過去の配信を見てもらった方で、「ああ、あの方かも」と推測できるようなものもありました。12月だけで20回くらい放送をやりましたから。


盛り上がった24時間配信。ユーザーも好意的なコメントが目立った


―――番組配信の「成否」はどのように捉えていますか?

会社でやっているので「数字」はつきものですよね。一つの指標としてCPI(Cost Per Install、新規会員一人あたりの獲得コスト)があります。11月と12月で比較すると、12月は効率が倍になったんですよ。ですから、放送はコストバリューが高かったように思います。ただ、一口に新規会員といっても、すぐ辞めちゃう人から、ずーっと遊んでくださる方までさまざまなので、目安程度ではありますけどね。

―――社内も盛り上がったのでは?

はい、『クロサマ感謝祭』といいつつ、『戦乱のサムライキングダム』や『三国インフィニティ』、それから今度セガさんと協業する新タイトル『ポイッとヒーロー』もお披露目しました。これで全社的に一体感ができたようです。いずれも生放送をこれまでやったことがなかったタイトルなので、運営サイドも手探り状態でしたが、続けてやっていきたいと言ってくれました。

―――24時間生放送をやりたいという人に向けて、何かアドバイスはありますか?

うーん、どうでしょう。たいへんなのは事実ですが、やったらなんとかなります。実際、もう一回やりたいですね。もともと無茶なことにチャレンジするのが好きなんですよ。一回、自転車で箱根往復に挑戦したこともあります。その時は往復200キロの道のりで、帰りは膝がガクガクになっちゃって、それから3ヶ月くらい自転車にのれなかったほどでした。でも次は実家の愛知まで帰ろうかな、なんて思っています。この配信が成功か否だったか分かりませんが、次もやりたいですね。

■二次創作を巻き込む秘訣はTwitter

―――そういえば、番組には二次創作をされている方も出演されていましたね。

Twitterで突撃しました。そしたら、快諾してくれて。『クロサマ』のテーマ曲をアレンジして、ボーカルをつけてニコニコ動画にアップしてくれた方がいらっしゃったんですよ。それがものすごく良い出来で。Twitterで連絡を取ったら、『クロサマ』の大ファンで相当なやり込み度合いだったんです。ただ、夜中にドワンゴ本社のある東銀座まで呼び出されて、そこから1時間くらいカラオケボックスで待たされていたそうで・・・。自分がそこまで呼びに行きましたもん。




―――まさしくカオスですね。

ただ、その楽曲はいまジョイサウンドさんに収録されて、カラオケで歌えるようになりました。

―――なんと、それは良い話ですね。

もともとゲームを遊んでいない時間でも、『クロサマ』の世界観に浸るなどして、コンテンツを楽しんでもらいたいなあとずっと思っていて、他にもいろいろ仕掛けていたのが、だんだんと形になってきています。たとえば短編アニメを作りました。

―――ええーっ、本当ですか?

はい、『クロサマ』の4コマ漫画を描いてネットでアップされていた方がいて、これもすごく良い出来だったので、アニメにしたいとTwitterで連絡を取りました。そうしたら快諾してもらえたので、弊社のクリエイティブチームに頼んで60秒のアニメにしてもらいました。エフェクトがついたり、オープニングとエンディングがついたり、いろんな部署に協力もしてもらいましたね。でも、最後にボイスがないことに気がついて。

―――あらら。

ニコニコ動画の生主さんで、すごくしゃべりがうまい方がいたのを思い出しました。それでTwitterで連絡をしたら快諾してもらえて、一人で6人くらいのキャラクターを全部演じ分けてもらったんです。そんな風にして完成したアニメをYoutubeにアップしたんですが、でもせっかく作ったんだからテレビで流したいなぁと思いまして・・・。古巣のよしみでANIMAXに頼んだら、インフォメーション枠で放映してもらえました。やっぱりテレビで見たらちょっと嬉しかったです。

―――それは近年希にみる良い話ですね。

こんな風に二次創作コンテンツも、良い物があればどんどん取り入れて行きたいんです。ああ、そういえばショートノベルも作りました。『クロサマ』の前日端が読みたいといったところ、社内で手を挙げてくれたクリエイターがいたんです。2000文字くらいのショートノベルを書いてもらえました。でも、せっかくだから朗読してもらいたいじゃないですか。

―――そこでTwitter・・・

はい、自分が好きな生主さんに打診したら、二つ返事で引き受けてもらえました。最初は「24時間生放送」で収録したんですが、あまりに良かったので、後日ちゃんとしたスタジオで収録し直してもらったくらいです。こちらも後日、公式サイトにアップされる予定です。

―――そういえば、いま着られているTシャツも『クロサマ』グッズですよね。

ほかに缶バッジも作っちゃいました。Tシャツは14種類、缶バッジは16種類にもなります。社内でデザイナーに声をかけたら、どんどん図案が出てきて、最終的にこんなに増えちゃいました。でも、派手だし宣伝にもなるし、いいですよね、うん。今後もいろんなタイトルが出てくるので、どんどん仕掛けていきたいです。ほら、懲りない性格ですから。

―――最近「顔の見える宣伝・広報」が減ってきている中で、貴重な取り組みですね。

ホントはマーケティングってサポート部署なので、まずコンテンツありきだとは思います。『クロサマ』も年末以降、ちょっと一段落しているところがあって、そこは申し訳なく思っています。でも、マーケティングだ、開発だと、職種に縛られて縮こまっているのも、どうかなーと思っていて。いろいろ言われることもありますが、実績が出るにつれて、だんだんとやりやすくもなってきました。自分以外にもマーケティングの人間はいますし、どんどん『クロサマ』で培ったネットワークやノウハウを使って、みんなで盛り上げていきたいですね。

―――ありがとうございました。
《小野憲史》

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