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【CEDEC 2014】『艦これ』「Unreal Engine 4」「Softimage」「PS4シェア」など今年のCEDECアワードが発表

【CEDEC 2014】『艦これ』「Unreal Engine 4」「Softimage」「PS4シェア」など今年のCEDECアワードが発表

2014年9月3日(水) 20時21分

CEDECの恒例行事となっているのが、優れた技術を表彰する「CEDEC AWARDS」。

このアワードではエンジニアリング、ビジュアル・アーツ、ゲームデザイン、サウンド、ネットワークの各部門と、特別賞として優れた書籍を執筆した方に贈られる著述賞、長年ゲーム業界に功績があった方に贈られる特別賞の各賞があります。既にノミネート作品が発表されていましたが、CEDEC 2日目の3日夕刻に開催された発表授賞式で受賞作が明らかになりました。

なお、今年のプラチナスポンサーは任天堂、ゴールドスポンサーがグリーとユニティ・テクノロジーズ・ジャパンでした。

著述賞は「Mobageを支える技術~ソーシャルゲームの舞台裏~」。こちらはDeNAのエキスパートたち11名が共同で執筆したもの。代表して登壇した武部雄一氏は「栄えある賞を受賞させていただいており、驚き、恐縮しています。大変な思いで皆で書き上げた本ですので嬉しい。ブログでもタイムリーにナレッジを発信しているのであわせてご覧ください。」と喜びの声を伝えました。

「Mobageを支える技術~ソーシャルゲームの舞台裏~」著者を代表して武部雄一氏


特別賞に選ばれたのは『ドラゴンクエスト』シリーズの楽曲を手がけた作曲家のすぎやまこういち氏。残念ながらメッセージのみでしたが、「この度は特別賞をありがとうございます。出席が叶わず残念です。」とのコメントが寄せられました。

■エンジニアリング部門「Unreal Engine 4」

続いては部門賞の発表。まずはエンジニアリング部門に輝いたのは、20ドルを切る価格で提供開始されたUnreal Engine 4、「ゲームエンジンの民主化を更に推進」でした。

登壇したエピック・ゲームス・ジャパンの河崎高之代表は「Unreal Engineは米国の開発チームが中心になって開発をしているのですが、彼らと話をしていると、日本のゲームに対する憧れの念を強く感じます。子供の頃に日本のゲームを遊んで、今の道に至ったというケースが多くあるんですね。遠く離れたアメリカにいるチームですが、このような栄誉ある賞を頂き、彼らも喜ぶと思います。」と挨拶しました。

エンジニアリング部門の責任者を務めた小倉豪放氏は「"民主化"という言葉は選考委員の中でも議論になりました。しかし、民主化の流れは今でも起こっており、今後も止まらないものです。先人へのリスペクトも含めて、このような受賞に決定いたしました」と説明しました。

エピック・ゲームス・ジャパンの河崎高之氏


■ビジュアル・アーツ部門「Softimage」

ビジュアル・アーツ部門は「3DCGゲーム開発黎明期から多くのアーティストを支え続けた陰の立役者」としてオートデスクのSoftimageが受賞。

オートデスクの技術を担当する門口洋一郎氏は本社で、元々XSIの開発に携わっていたマーク・スティーブン氏からのメッセージを紹介。「Softimageが受賞したことをとても誇りに思います。日本のデベロッパーの皆さんと多くのコラボレーションができたのが嬉しい記憶です。残念ながら今年で開発中止になりますが、今後も日本のデベロッパーの皆さんと仕事ができれば幸いです」

審査委員の金久保哲也氏は「多彩なノミネーション内容でしたが、今年ならではという観点ではSoftimageしかありませんでした。3DCGの初期から沢山のアーティストが苦楽を共にしてきた相棒のような存在。CEDECに参加している開発者、アーティストから感謝の気持ちの現れと言ってもいいかもしれません」と受賞理由を説明しました。

オートデスクの門口洋一郎氏


■ゲームデザイン部門「艦隊これくしょん」

ゲームデザイン部門に選ばれたのは、昨年から快進撃が止まらない『艦隊これくしょん~艦これ~』。筆者の席に間近には、今年のGDCでGame Developer's Choice AwardやIndependent Game Awardを『Papers,Please』で賞を総なめにしたLucas Pope氏も座っていたのですが、『艦これ』パワーには敵わなかったようです。

登壇したのは角川ゲームスの田中謙介氏とDMM.comの岡宮道生氏。田中氏は「(運営当初は)こういった賞を頂ける未来を想像だにしませんでした。この小さなプロジェクトを育てていただいた提督の皆さん、本当にありがとうございました。心より御礼を申し上げると共に、今後とも宜しくお願いします」と喜びの声を伝えました。

審査員の遠藤雅伸氏はユーザーから圧倒的な支持があったと伝えると共に、「受賞記念にアイテムなんかをつくって欲しい」とリクエストし会場から大きな歓声が起こっていました。ちなみに遠藤氏は、島風より武蔵が好みだそうです。

角川ゲームスの田中謙介氏(左)とDMM.comの岡宮道生氏(右)


■サウンド部門「ノイジークローク」

サウンド部門を受賞したのは「ファンとの交流を通じてゲーム音楽を文化に昇格させるための積極的取り組み」として、ノイジークロークの坂本英城氏です。

坂本氏は「とても驚いています。親を呼んでおけばよかったですね(笑)。権利者の皆さん、作曲者のみなさん、音楽ファンの皆さんの協力があって活動が続けられる。これからも宜しくお願いします。」と挨拶。

坂本氏は『討鬼伝』などで自身でゲーム音楽の作曲を行うだけでなく、イベントやトークイベントの主催、ギネス記録への挑戦など、ゲーム音楽を広めるために多彩な活動をしています。審査員の中西哲一氏もこうした幅広い活動による貢献が受賞の理由だと説明しました。

ノイジークロークの坂本英城氏


■ネットワーク部門「PS4 Share 開発チーム」

Wii U GamePadの遅延のない通信、Xbox OneのP2Pネットワーク設計、LINEチームなど強豪が揃ったネットワーク部門を受賞したのはソニー・コンピュータエンタテインメント「PS4のユーザー自身による体験の配信と共有手段」でした。

「もう3年以上前になりますが、PS4のキーコンセプトを話し合っている頃から"シェア"という概念はありました。携帯電話で写真を取って送るように簡単に動画を共有できるようにしたい。初代PSからあったセレクトとスタートボタンの1つを削ってでもシェアというボタンを付けるという意気込みで取り組んで、実際に沢山のシェアされている状況に、開発者として嬉しく思っています。」と開発チームを代表して挨拶がありました。

審査員の佐藤良氏は「ゲームの画面を共有したいというニーズは昔からありましたが、非常に敷居が高く、権利的な問題もありました。PS4のシェアはプラットフォームとして正式にサポートが行われ、非常に簡単に、ユーザーとしても安心して配信が行えるという点で大きな取り組みです」と受賞理由を説明しました。

PS4開発チームから


ノミネート作品を含めた受賞リストは公式サイトを参照ください。

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(Article written by 土本学)

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