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【そそれぽ】第87回:もしも90年代に任天堂が脱出ゲームを作ったら?『マーヴェラス ~もうひとつの宝島~』をプレイしたよ!

任天堂 Wii U

3人ゼルダ?力を合わせて謎を解く
  • 3人ゼルダ?力を合わせて謎を解く
  • いろいろな場所を探検
  • さらわれた先生を救い出せ
  • こう見えて重要なキャラクターですよ
  • そして冒険は新たな島へ・・・
  • 『マーヴェラス ~もうひとつの宝島~』タイトル画面
インサイドをご覧の皆さま、こんにちは。そそそこと津久井箇人です。皆さんのゲームライフを充実させるゲームプレイレポート、第87回を迎えました【そそれぽ】のお時間です。

日本でいよいよPS4が発売されて、世の中PS4一色。我が家はまだ導入していないのですが、ソニーらしい機器同士の連携など魅力的なポイントも多いので、将来的にはおそらく導入することになるでしょう。でも、他のハードや旧ハードもまだまだ頑張ってますよ!

というわけで、今回プレイするのはWii Uのバーチャルコンソール『マーヴェラス ~もうひとつの宝島~』です。

もともとスーパーファミコンソフトである本作は、今や宮本茂氏と並ぶ『ゼルダの伝説』シリーズになくなはならない存在、青沼英二氏が初めてディレクションを担当したタイトルで、『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』の開発スタッフが多数参加している、まさに現在の『ゼルダの伝説』シリーズへと続く系譜的なタイトルだったりします。スーパーファミコンの中期~末期頃に発売されたソフトで、初代プレステに流れた筆者はリアルタイムでプレイもしておらず、更にこれまでVC化もされていなかったので、ずっとプレイしてみたかったタイトルのひとつです。それでは、早速プレイしていきましょう。


◆『マーヴェラス ~もうひとつの宝島~』ってどんなゲーム?


■剣を振らない3人ゼルダ
青沼氏いわく「3人の主人公が活躍するゼルダのようなゲーム」がコンセプトということで、ゲームの主軸は「謎解き」です。アクションや個性が異なる「ディオン」「マックス」「ジャック」の3人の主人公を操作するのが特徴で、3人を上手く駆使して、島に隠された秘宝の謎に挑んでいきます。

■児童書のような物語
キャンプで訪れた島で、たまたま宝島を巡るドタバタに巻き込まれていってしまうストーリーは、小学生の頃に読んだ児童書のようなドキドキ・ワクワク感があります。さらわれてしまった先生を助けるためには、宝島に隠された財宝の謎を解き明かすしかありません。

■推理アドベンチャー的な要素も
サーチシステムは気になる箇所を調べまくれるシステムです。怪しい箇所は近付ける場所の場合は、直接調べることも可能ですが、サーチシステムを使えば画面内であれば遠く離れた場所も調べることが可能です。サーチはフィールドに限らず、キャラクターが大映しになったイベント画面でも可能で、そこで調べたことが思わぬヒントをもたらすことも多々あります。逆に特に意味のないネタが仕込まれていたりもします(笑)。このあたりが実に推理アドベンチャー的!


◆醍醐味は3人の使い分け&協力による謎解き


■異なるアクションの使い分け
3人のできるアクションは本当にバラバラで、必要に応じてどんどん操作するキャラクターを切り替えていきます。単独行動になる機会も多く、基本パターンとして、単独でしか進めない場所の謎を解き、奥に進むと他の2人が別ルートから合流できる場所があり、合流するために3人の「チームワーク」によるアクションを使って新しい道を切り拓く・・・という流れが多く見受けられました。

■チームワークによる謎解き
ひとつの物を力を合わせて動かしたりする際に使うコマンドが「チームワーク」です。3人の力を合わせることで不可能を可能にする、言ってみれば毛利元就的なシステムなワケです、はい。しかし、単純に集まっていれば万事OKということではない場合も多く、各キャラを立たせる位置、タイミング、そのほかさまざまな条件も重要になることがあります。


◆気になったポイント


■Wii U GamePadでプレイしているとついタッチしたくなる
前述の通り、推理アドベンチャー的な要素も強く、気になるところを調べる「サーチシステム」、行動コマンドの選択など、画面内をポインターで触るようなシステムが多く採用されています。これ、Wii U GamePadでプレイしていると、無意識でタッチで選択しようとしてしまい、ついタッチして何度もVCメニューを開いてしまいました(笑)。もちろん本作は「バーチャルコンソール」なので、タッチ操作への対応は基本無理だと思います。今後もし、本作や推理アドベンチャー系のゲームがWii Uでリメイクされることがあったら、ぜひタッチ対応にしてあげてください(笑)。クセって怖いです!


■全てにおいて切り替えが不便
謎を解くためには、あのキャラクターが使えるあのアイテムが必要、というような場面が多いのですが、その切り替え操作がそこそこ面倒に感じました。状況にもよりけりですが、操作キャラを切り替えるにはアイテム「トランシーバー」を使用する必要があり、まずメニューを開いてキャラクターに「トランシーバー」装備させます。その後、フィールド画面に戻り、キャラクターでアイテムを使用し(Bボタン)装備した「トランシーバー」を使ってキャラを切り替えます。目的のキャラクターが目的のアイテムを装備していなければ、再びメニューを開いてアイテムを選んで装備させます。

3人の使い分けや切り替えが醍醐味のゲームゆえに、こういった場面がとにかく続くので、このあたりがワンアクション、ツーアクションぐらいでできればより快適だったのではないかと思います。スタートボタンとXボタンの役割が被っているので、例えば、よく使うアイテムをボタンに登録するといったシステムがあったらより便利だったのではないかなと思いました。90年代中期のゲームであれば、そういった工夫も可能だったはず!


◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆



◆総評



もし任天堂が90年代にスーパーファミコンで脱出ゲームを作っていたら
こんなゲームになっていたのかもしれない。


『ゼルダの伝説』というよりも、「脱出ゲーム」的な脳の発想が必要なゲームであると思ったのが率直な感想です。『ゼルダの伝説』シリーズのようなアクションを求められる場面は少なく、その限られたアクションが必要な場面も「謎解き」で解決できたりすることが多いです。なので、見た目の『神トラ』っぽさから本作にアクション性を求めると、やや拍子抜けかもしれません。

主軸はあくまでも順々に押し寄せてくる中小規模の謎解きです。ストーリーも児童書の冒険記のようなテイストで、深い感動、深い(物語規模の難解な)謎は、あまりありません。アクション要素がエッセンス程度に留まっていることが本作のクセの部分とも言えるので、このクセにハマるかハマらないかによって、本作への評価はおおきく分かれそうです。

【こんな人にオススメ】
・『ゼルダの伝説』シリーズが好きな人
・脱出ゲームが好きな人
・謎解きアドベンチャーゲームが好きな人

この複数のキャラクターを使って謎を解く要素、思い返してみれば、【そそれぽ】でも取り上げた『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』にも、そういった謎解きがありましたよね(女盗賊をゴニョゴニョ・・・ネタバレ自重)。そういった視点からも、今回プレイした『マーヴェラス ~もうひとつの宝島~』が、現在の『ゼルダの伝説』シリーズに続く系譜的なタイトルであることを強く感じることができました。ディープな『ゼルダの伝説』シリーズファンであるほど、「この謎の雰囲気、あの作品のアレに似てるかも」というシーンにたくさん出会えるかもしれません。思い出補正なしでも、十分に楽しめる内容のタイトルでした!


【そそれぽ】第87回、いかがでしたでしょうか?ゲーム機以上に、日本のゲームソフトにもっと頑張ってもらいたいなぁという今日この頃。今回のようなレトロゲームに分類される作品でも十分面白いゲームは作れると思うので、小規模メーカーさんのアイデア勝負のタイトルの登場にも期待したいと思います。次回もどうぞお楽しみに!


『マーヴェラス ~もうひとつの宝島~』は、好評配信中で価格は800円(税込)です。

(C)1996 Nintendo


■筆者プロフィール
津久井箇人 (つくいかずひと) a.k.a. そそそ
愛内里菜らに楽曲提供をし、VOCALOID音楽のクリエイターとしても有名な作・編曲家。ゲームを紹介するブログ記事が評価され、2011年からINSIDEでライター活動を開始。レトロゲームから最新ゲーム、戦略SLGから格ゲーまで、幅広いジャンルのゲームをプレイする。
Twitter:@sososo291
ブログ:sososo activity
《津久井箇人 a.k.a. そそそ》

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