会場には、現在同社が売りにしている“目が疲れにくい”新技術フリッカーフリー採用ディスプレイがずらりと並び、中でも注目は、今週国内向けに発売されたばかりの新型ゲーミングディスプレイ「XL2420TE」です。
BenQのFPSゲーマー向け定番ディスプレイとしてロングヒットを続ける「XL2420T」の上位機種である「XL2420TE」は、垂直リフレッシュレートが120Hzから144Hzに上昇、応答速度1ms(GTG)に対応した高性能モデルで、実際に『Battlefield 3』のデモで、その滑らかな画面描画をチェックすることができました。
ゲーミングモデルの他にも、27の型LCDワイドモニター「GW2760HS」、24型の「GL2450HT」などが展示してあり、上下左右178°の広視野角や、画面のちらつきが少ないフリッカーフリーの効果が扇風機を使って実演。ベンキュージャパンでセールス&マーケティングを担当する下平宗治氏によると、フリッカーフリー技術は今後同社のすべての製品に採用していく考えとのこと。
一方、ゲーマー向け、一般向けとは別で、グラフィック市場向けのカラーマネジメント液晶ディスプレイ「PG2401PT」AHVAパネルとLEDバックライトを備えたCAD/CAMソフトウェアユーザー向けの「BL2710PT」が、同日発売の新製品として展示。これらも高額の業務用製品ながら会場に足を運んだ関係者の目を引いていたようです。
この内覧会では、液晶ディスプレイだけでなく、同社が年内に市場に投入を計画しているという、書画カメラ「S30」が披露。ノートPCとプロジェクターを経由してカメラの映像がスクリーンに映し出される仕組みで、500万画素を誇る高精細な被写体の拡大映像を映し出すことができるのだとか。
S30のいちばんの特徴は、首の部分を任意の角度で自由に変えることができる点。さらにPCのソフトウェア上や専用のリモコンで操作が行え、静止画だけでなく動画をキャプチャーすることもできるのだとか。プロダクトマネージャーの八田氏に話を聞くと、こうした書画カメラの購入者のうち90%は教育関係者で、小学校・中学校、高校の授業などで主に利用されているそう。わかりやすい例としては、理科の授業で植物や昆虫の細部を生徒に見せるといった使い方。
気になる価格については、現段階で55,000円(税抜き)前後を想定しており、同スペック製品の相場よりも2万円ほど安い設定であるようです。
ベンキュージャパンの代表執行役社長を務める沢尾貴志は、「タブレットやスマホ人気により、モニター市場ひいてはPC業界全体がシュリンクしていく市場であり、今回展示したようなCAD/CAM用、ゲーミング用といった付加価値のある、コモディティ化とは一線を画すようなところを強化していきたい」と話していました。
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