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スクウェア・エニックス、売上高は微増も大幅赤字を計上 ― ゲーム事業は依然厳しく・・・2013年第3四半期決算

スクウェア・エニックスは、2013年第3四半期の連結決算を発表しました。売上高は1027億9400万円と(前同期比で7.4%増となりましたが、営業益、経常益ともに大幅な赤字を計上しています。

ゲームビジネス 市場
スクウェア・エニックスは、2013年第3四半期の連結決算を発表しました。売上高は1027億9400万円と(前同期比で7.4%増となりましたが、営業益、経常益ともに大幅な赤字を計上しています。

発表によると、売上高は1027億9400万円(前同期比7.4%増)、営業赤字48億5300万円(前年同期は112億2000万円の利益)、経常赤字42億100万円(同95億6600万円の利益)、四半期純損失57億4500万円(同50億1300万円の利益)となっています。

セグメント別に見ると、家庭用ゲームを中心とした「デジタルエンタテインメント事業」は『戦国IXA』『ファイナルファンタジーブリゲイド』などのソーシャル・ブラウザゲームが引き続き好調で、『拡散性ミリオンアーサー』も会員数が100万人を突破するなど、新規タイトルも成長しているとのこと。また、2012年11月にサービスを開始した『ファイナルファンタジーアートニク』も1ヶ月弱で会員数が100万人を突破しているということです。また、『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン』の運営は堅調に推移しているということです。

ただし、家庭用ゲームでは、投資に対する収益をあげられていないのが現状。3月期に発売予定の『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』『トゥームレイダー』『KINGDOM HEARTS -HD 1.5 ReMIX-』『ファイナルファンタジーXI アドゥリンの魔境』といったタイトルで巻き返しを図ります。

「デジタルエンタテインメント事業」単体の売上高は、578億2700万円(前年同期7.7%増)、営業赤字は3億9200万円(前年同期は124億5100万円の利益)となっています。

一方、同社でデジタルエンタテインメント事業に次ぐ「アミューズメント事業」においても施設運営は堅調な推移をみせたものの、機器の不振が解消できておらず、営業赤字として3億1600万円(前年同期は23億8700万円の利益)を計上しています。

なお、今回の発表による業績の修正はありません。
《宮崎 紘輔》

タンクトップおじさん 宮崎 紘輔

Game*Spark、インサイドを運営するイードのゲームメディア及びアニメメディアの事業責任者でもあるただのニンゲン。 日本の新卒一括採用システムに反旗を翻すべく、一日18時間くらいゲームをしてアニメを見るというささやかな抵抗を6年続けていたが、親には勘当されそうになるし、バイト先の社長は逮捕されるしでインサイド編集部に無気力バイトとして転がり込む。 偶然も重なって2017年にゲームメディアの統括となり、ポジションが空位になっていたGame*Sparkの編集長的ポジションに就くも、ちょっとしたハプニングもあって2022年7月をもって編集長の席を譲る。 夢はイードのゲームメディア群を日本のゲーム業界で一目置かれる存在にすること、ゲームやアニメを自分達で出すこと(ウィザードリィでちょっと実現)、日本武道館でライブすること、グラストンベリーのヘッドライナーになること……など。

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