まず最初は、日本国内でも2013年3月7日に発売が決まっている、PCのシムシティシリーズ最新作『シムシティ』のハンズオンインプレッションをお送りします。
今回展示されていたデモは、ゲーム序盤の街づくりを、チュートリアルに従いながら進めて、基本システムや操作を学べるというもの。マップ上には既にTown Hall(市役所)や住宅・施設の一部が建設済みの状態からスタートし、そこからプレイヤーが都市管理や拡張を行うことが可能。
EAの担当者によると、デモは最新ビルドを用いているとのことで、ゲームプレイ進行やグラフィック面での問題点も見られず、完成度が高まっているように感じられました。ただ、オプションメニューが無効になっていて、視点操作などを自由に設定できなかったのは残念。製品版では自分に合ったキーボード・マウス操作設定でプレイしたいところ。
■街作りの基本は、道路から!
チュートリアルでプレイヤーが最初に行うのは、街作りの基本中の基本とも言える、マップ上に道路を引く作業。道路は一車線や対向車線などいくつかの種類からひとつを選び、簡単なマウスクリックで目標地点を指定することで設置できる上、まるで絵を描くように曲線の道路を配置することが可能となっています。
道路を設置したら、次にするべきことは、“Zone”の設定。Zoneとは道路に面する土地を、用途に合わせて区画分けしていく作業で、色分けされた以下の3種類が存在します。
・緑色: Residental Zone(住宅地帯)
・青色: Commercial Zone(娯楽・商業地帯)
・黄色: Industrial Zone(工業地帯)
住宅地帯を配備してシム達が街にやってきたら、彼らが働いて幸せに生活できるように、様々な施設を建設して行かなければなりません。ゲーム画面の下部にはそれら施設を建設するためアイコンがずらりと並んでいますが、どのようなものがあるかをざっとご紹介。
・Road(道路)
・Zone(区域)
・Power(電力) ※火力、風力、石炭発電など。
・Water(給水)
・Sewerage(下水道)
・Waste Disposal(廃棄処理)
・Goverment(政府施設) ※市役所など
・Fire(消防施設)
・Health(病院)
・Police(警察)
・Education(教育)
・Mass Transit(公共交通機関)
・Parks/Culture(公園/文化)
・Big Business(大規模施設)
・Demolish(施設の破壊)
このように施設には多彩な種類が用意されており、どれも都市機能やシムの生活にとって欠かせないものばかりなので、それぞれの役目をしっかり覚えていく必要があります。筆者などは試しにチュートリアルモードを解除して自由にプレイしてみたところ、あっという間に街が水不足、そしてゴミだらけという有様になってしまいました……。
■街を作るだけでなく、見る楽しみもある。
本作では全く新しいエンジンGlassBoxの採用により、プレイヤーのチョイスが街全体にリアルタイムで影響を与え、そこに住む無数のシム達は全員が異なる名前と生活パターンを持っているのが特徴。街作りを行うだけでなく、そうした生きている街の環境や忙しく動きまわる一人一人のシムをただ観察するだけでも楽しめると感じました。
ゲームを進めることで、プレイヤーは自分の都市を、ギャンブル街にしたり、石油都市にしたり、あるいは学問の街にしたりと“Specialization(特化)”することが可能とのことで、更に楽しみが広がりそう。
また、今回はデモ展示の他に、開発元Maxisのスタッフによるプレゼンテーションが行われ、“Multicity Play”と呼ばれる注目のマルチプレイヤー要素も解説。マルチプレイではさらに広大なマップ上で、複数のプレイヤーが集まって同時に都市開発を進めることが出来、シムが都市間を移動したり、商品をトレードしたり、あるいは大型施設を協力して建設するといった事が可能になります。
最後に、EAの公式YouTubeチャンネルにて、マルチシティーモードでカジノの街を建設していくゲームプレイ解説映像が配信されているのでご紹介します。
このマルチプレイモードの更なる詳細、そしてゲームの気になる部分は、開発者インタビューでもお伝えする予定です。
『シムシティ』は日本国内で2013年3月7日発売予定。特典情報などはこちらの記事をご覧ください。
http://www.inside-games.jp/article/2012/11/16/61448.html
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