人生にゲームをプラスするメディア

Xoreax社XGEグリッド・コンピューティング・ソリューションがアンリアル・エンジン3にインテグレート完了、ビルドプロセスを大幅に高速化・・・「Unreal Japan News」第21回

ゲームビジネス 開発

XoreaxとEpic Gamesは、Xoreax製のXGEグリッド・コンピューティング・ソリューションがアンリアル・エンジン3に完全インテグレートされたと発表しました。Xoreax Grid Engine(XGE)ソリューションをUE3と同時に利用することで、開発者は各プラットフォーム向けのローカルコンピレーションを高速化し、且つマルチプラットフォーム向けビルドプロセスを並行化することが出来るようになり、UE3のマルチプラットフォーム対応を最大限に活用することが可能となります。

「優れたゲームをより短期間かつ予算内で市場に送り届けるために、開発とソフトウェアエンジニアリングのプロセスをスピードアップしなければならないというニーズは、開発者に常につきまとう問題です」とEpic Gamesのプレジデント、Dr. Michael Cappsは話します。「XGEがアンリアル・エンジン3にインテグレートされたことで、開発者はビルドプロセスを高速化し、テストのスピードを上げることが出来ます。これによって、従来ビルドがコンパイルされるまでただ待たされていた時間を、実際の開発に割り振ることが可能となるのです。繰り返しの時間とコードの検証プロセスを改善することで、開発チームが負わなければならない人的・資金的負担が軽減されます」

アンリアル・エンジン3には200万行を超えるコードが含まれており、PCやコンソール、モバイルといった対応する複数のプラットフォーム向けにコンパイルすることが出来ます。UE3にインテグレートされたXGEの技術を利用することで、開発者はコードビルド、データビルド、シミュレーション、QAスクリプト、カスタムプロセスといったソフトウェア・エンジニアリング・タスクのスピードアップを実現できます。

「世界中にとてもたくさんのUE3利用者がいることを考えれば、XGEをインテグレートすることで、全体としては何万『人年』 ~人日や人月ではなく~という単位での合理化が可能になるでしょう」とXoreaxのCEO、Uri Misholは話します。「我々の技術を活用することで、UE3の利用者がどれくらいの時間をセーブできるか、とても楽しみです」

XGEを利用しているUE3のライセンシーは、PC上で全てのプラットフォーム向けにコンパイルを行う際、UE3のビルドシステムであるUnrealBuildTool(UBT)から直接グリッド・テクノロジーにアクセスすることが出来ます。開発者はUBT上でディペンデンシー・グラフを作成し、ビルドをコンパイルするのに必要なコマンドラインを持ったXGEのコントロールファイルを作成することで作業を始めることが出来ます。ここからXGEが作業を引き継ぎ、XMLファイルを使ってネットワークシステム経由のコンパイリングをディストリビュートします。

EpicのUBTはインテリジェント・ソースマージング技術も実装しており、エンジンのフル・リビルドを行う際ビルドに必要な時間を大幅に短縮できます。
IncrediBuildの活用に関するEpicのケーススタディは、下記のリンクからご覧になれます。
http://xoreax.com/case_study_epic_unreal.htm


Coffee Stain Studios、アンリアル・エンジン3の5年間独占契約締結を発表
FPSとタワーディフェンスアクションをミックスさせた”Sanctum”のディベロッパー、Coffee Stain Studiosは、現在開発中のタイトルと今後のプロジェクト用に、Epic Gamesとの間でアンリアル・エンジン3の長期契約を締結したと発表しました。

元々は「アンリアル・トーナメント3」のゲームMODツールセットを利用して制作された”Sanctum”は、Epic Gamesが主催したゲーム制作コンテスト”$1Million Intel Make Something Unreal”で複数の賞を獲得しました。UE3の無料版であるUDKが発表されると、Coffee Stain Studioはこれを利用して”Sanctum”を“アンリアル・トーナメント3の人気MOD”から“完全に独立したゲーム”へと発展させました。

商業ライセンス版のUE3へと移行するにあたり、Coffee Stain Studiosでは”Sanctum”にさらに凝ったゲームプレイと激しい戦闘要素を追加しました。”Sanctum”はSteam上で3月24日からベータリリースが始まり、4月15日にフルリリースされています。

「我々は”Sanctum”が最初に公開された頃から、この才能あふれるチームに注目していました。これまでの”Make Something Unreal”コンテスト勝者と同様、Coffee Stain Studiosがゲーム制作にかける情熱をビジネスへとうまく発展させられたのを見て、とても嬉しく思っています」とEpic Gamesのヴァイス・プレジデント Mark Reinは話します。「今後も我々Epic Gamesは、彼らに最高のツールと技術を提供し続けます」

「”Sanctum”を“アンリアル・トーナメント3”MODからUE3のフルソースバージョンへ発展させるのは、我々にとってとても自然な流れでしたし、Epicは常に様々な面で支援してくれました」とCoffee Stain StudiosのCo-Founder兼CEO、Anton Westberghは話します。「UE3を利用することで、ゲーム開発のどの部分でも最高のツールとサポートの恩恵を受けながらシームレスに作業できます。そのメリットは競合他社とは比べ物になりません」

“Sanctum”についてもっと詳しくご覧になりたい方は、http://www.indiedb.com/games/sanctumを御覧ください。
《土本学》

ゲームビジネス アクセスランキング

  1. カプコン川田Pと松江氏が明かす『バイオハザード アンブレラコア』のしくじり―反省から学ぶゲーム開発

    カプコン川田Pと松江氏が明かす『バイオハザード アンブレラコア』のしくじり―反省から学ぶゲーム開発

  2. 【レポート】『ガンダムVR』で感じた恐怖と興奮…ガンダムの手に乗り、ザクに襲われる

    【レポート】『ガンダムVR』で感じた恐怖と興奮…ガンダムの手に乗り、ザクに襲われる

  3. 【レポート】「ボトムズ」の筐体型VRゲーム『バトリング野郎』の再現度が“むせる”ほど高い!鉄の棺桶を実際に体験

    【レポート】「ボトムズ」の筐体型VRゲーム『バトリング野郎』の再現度が“むせる”ほど高い!鉄の棺桶を実際に体験

  4. 【プレイレポ】テスター希望者10万人超えのVRMMO『ソードアート・オンライン ザ・ビギニング』のヤバさにワクワクが止まらない

  5. 「日本と海外におけるゲーマーにとってのリージョン制限」・・・イバイ・アメストイ「ゲームウォーズ 海外VS日本」第22回

  6. 【レポート】VRロボゲー『アーガイルシフト』のロマンと没入感が凄い!男の子の夢、これで叶います

  7. 【レポート】VR空間を自分の足で移動するリアルFPS「ZERO LATENCY VR」ジョイポリスに誕生!そう、これがやりたかったんだよ…

  8. コーエーテクモゲームス「TGS2016」出展決定、出展タイトルを公開―開催期間中ステージ中継やオリジナル番組も配信

  9. ゲーム開発のマイルストーン社長が逮捕、金融商品取引法違反

  10. 【レポート】ゲーム会社が作るVRカラオケは一味違う!大観衆との一体感が堪らない『マックスボルテージ』

アクセスランキングをもっと見る

page top