任天堂の近藤浩治氏といえば『スーパーマリオブラザーズ』などマリオサウンドの生みの親。近藤氏は海外メディアEDGEに対し、初代『スーパーマリオブラザーズ』の開発にまつわるエピソードを語っています。
近藤氏は1984年に大学を卒業した後に任天堂へ入社。『VSゴルフ』や『パンチアウト』といった作品の後、『スーパーマリオブラザーズ』に関わることとなります。
近藤氏は初めて『スーパーマリオブラザーズ』を見たときの衝撃を「マリオはその頃、他のどのプレイヤーキャラクターよりも大きく見えましたし、背景はさんさんと日光が降り注ぐ草原のようでした。私はゲームがこれまでのものよりも楽しくなりそうだという印象を受けました」と述懐しています。
ファミコンの音源は生演奏と比べると制約のあるものでしたが、氏はこれを逆にチャンスであると捉えていたそうです。
「演奏パートの数や音のトーン、レジスタの数などの制約がありましたが、その中で何が表現できるか探し出すのは楽しかったです。制約の中でどれだけのことを成し遂げるか挑戦し、あるいは別の方法を探す。制約を利用して新しい何かを生み出す方法を知ることができたんです」
『スーパーマリオブラザーズ』の制作時には、もちろん宮本茂氏との交流もあったそうです。
「宮本はブルーグラス(アイルランドの伝承音楽をベースとした音楽ジャンル)が好きで、バンジョーとギターをとてもうまく演奏するんです。開発中は私が好きなブルーグラスのレコードをとても沢山貸しました。“ブルーグラスのような曲を作って欲しい”という要請ではなかったと信じていますが、『スーパーマリオブラザーズ』の曲のいくつかは影響を受けていますね」
「私の考えはたった一つのフレーズです。“常によりゲームを楽しくする曲を作る”というね」
ファミコンの制約を楽しんでしまうというのはさすが任天堂のクリエイター。曲単体でのできばえばかりではなく、ゲームとして遊んだときも意識しているバランスの良さがマリオサウンドの人気の秘密なのかも知れませんね。
関連リンク
編集部おすすめの記事
任天堂 アクセスランキング
-
『マリオカート8 デラックス』初心者ドライバーが勝つための8つのポイント
-
『あつまれ どうぶつの森』島の名前アイデア50選!命名に迷っている人は要チェック
-
『あつ森』大型アプデを120%楽しむために“データ消去”してイチから始めてみた体験記
-
『スマブラSP』これさえ読めば超初心者も戦える!大乱闘の基本を5項目でチェック
-
ニンテンドースイッチでプレイできる農業系ゲーム5選!『ルーンファクトリー5』など大自然に囲まれてスローライフを満喫しよう
-
『モンハンライズ:サンブレイク』マルチで使えば効果絶大!「弱いの来い!」の使い方【UPDATE】
-
『モンハンライズ』ライトボウガンの操作方法・立ち回りを解説ー精密射撃でモンスターを翻弄せよ【個別武器紹介】
-
『あつまれ どうぶつの森』一晩全力で虫取り・魚釣りに挑んだら何ベル稼げるのか? 高額生物に絞って離島ツアーで大儲け!
-
【特集】『星のカービィ』シリーズ、絶対に忘れられないシーン10選
-
『あつまれ どうぶつの森』風呂やプールに入る裏技が発見される!?いろいろな家具の中に入ってみた