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【MSM2009】幅広い視野を持ったゲーム開発を~Mosa Software Meeting 2009が開催

【MSM2009】幅広い視野を持ったゲーム開発を~Mosa Software Meeting 2009が開催

2009年10月28日(水) 19時42分
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NPO法人のMOSA(Multi-OS Software Artists)は23~24日、都内で技術カンファレンス「MSM(Mosa Software Meeting)2009」を開催しました。

MOSAは多様な技術革新による公正なコンピュータ社会の実現のために、ソフトウェア開発者を支援することを目的としており、セミナーやイベント、展示会の視察報告会、コミュニティ育成などの活動を行っています。MSMはその中でも中核的なイベントで、15回目となる本年度は「Mac×iPhone=未来」をメインテーマに開催され、約100人の参加者のもとで、11セッションが行われました。

MSMはMOSAの母体となったMOSA(Macintosh OS Software Association)が表すように、これまでMachintosh向けの技術講演が中心でした。しかしAPP Storeのスタートを受けて、昨年からiPhone向けの講演が増加しました。本年度も『iYamato』などのゲームアプリで知られる宮川義之氏や、『セカイカメラ』が大ブレイクした近藤純司氏らが講演者に加わり、内容が広がっています。

MOSA会長でオッティモの小池邦人氏は開会式で、「去年はiPhoneバブルの一年だった」と総括し、今後はMac OSとiPhone OSの融合、さらに噂されるタブレット型Macなどの新ハード発売もあり得るという見方を示しました。その上で8月に発売されたばかりのSnow Leopardと、iPhone OSの双方をにらんでソフトウェア開発を進める重要性について語りました。また実行委員長でDream Garden Softwareの中野洋一氏は、MSMで最先端の技術を共有して欲しいと挨拶しました。

MOSA会長の小池邦人氏MSM実行委員長の中野洋一氏


■インターパーソナル時代のソフトウェア開発

続いて副会長でテクノロジーライターの大谷和利氏が、「インターパーソナル時代のソフトウェア開発」と題した基調講演を行いました。大谷氏はパーソナルコンピュータの歴史を振り返りながら、スマートフォン時代における社会や市場を俯瞰し、そこで求められるソフトウェアのあり方について考察しました。

MOSA副会長の大谷和利氏会場には約100名のソフトウェア開発者が詰めかけた


インターパーソナル・コンピューティングという概念は、ネットワーク化されたコンピュータ上で人と人とがコミュニケーションしている状態をさしています。そして「パーソナルコンピューティングの時代は終わった、これからはインターパーソナル・コンピューティングの時代が来る」と宣言したのが、NeXT時代のスティーブ・ジョブスだったと大谷氏は振り返りました。約20年前のことです。

もっとも、このビジョンが実現するためには、ハードやソフトに加えてネットワーク環境などのインフラの普及が不可欠でした。しかし携帯電話やスマートフォンが普及し、ネットワークを介してデスクトップやノートPCなどとの立体的な活用が当たり前になっている今、このビジョンが実現しているのは、言うまでもないでしょう。

もっとも、インターパーソナル・コンピューティングの普及が、大量のスパムやノイズの発生源となり、情報洪水を招いた側面は否めません。しかし、好むと好まざるとにかかわらず、現実世界とバーチャル世界は、今後も結びつきを強めていきます。iPhoneのGPS機能を用いた鬼ごっこ遊びなどは、その好例でしょう。そこで求められるのは、フィルタリングソフトなどの技術の、現実世界への応用かもしれません。私たちは、そういう時代に生きているのです。

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では、こうした時代に求められるソフトウェアとは何でしょうか。大谷氏は「知識の共有」「能力のコラボレーション」「即時性」「機能の厳選とリアルワールドとの連携」という4つのキーワードを指摘します。
 
その好例として上げられたのがTwtitteクライアントです。TwitterはAPIが公開されたことで、数多くのクライアントがリリースされました。そのどれもがシンプルなものですが、それゆえに爆発的に広まっています。これによって人々のコミュニケーションを加速させながら、現実社会に大きな影響を与えつつあります。

また青山学院大学社会情報学部の苅宿俊文教授による、デジタルビデオを用いたワークショップ型授業についても紹介されました。その一つがデジカメやビデオで子供たちに短い動画を撮影してもらい、PC上で逆再生させてプロジェクターで発表し、感想を述べあうというものです。子供たちでも簡単に撮影でき、普段見ている光景が一変するため、とても関心度が高いとのことです。

しかし現状では、動画の逆再生とプロジェクター投影ができるデジカメが存在しないため、即時性に欠けます。大谷氏はこうした点を改良すれば、大きな教育市場が狙えるのではないかと指摘しました。iPhone 3GSには動画撮影機能とYoutubeへの投稿機能もあり、動画の逆再生アプリなどの開発も考えられます。

もっとも、これを単なるアプリ開発と捉えると本質を見誤ります。大谷氏はリアルなコミュニティで用いられることを前提に、シンプルなソフトウェアを開発するという、トータルパッケージとしての視点を強調しました。
 
iPhoneでブレイクしたTwitterクライアント子供が倒れる様を動画撮影して逆再生で発表再生型描画ソフト「脳の鏡」も紹介された


インターパーソナル・コンピューティングという意味では、ゲーム業界でも今年、流行の兆しを見せ始めたのが、ブラウザベースのソーシャルゲームです。Facebookに続いてMIXIアプリもスタートし、農園を経営する「サンシャイン牧場」が、瞬く間に150万人のユーザーを集めて話題を呼びました。これらはSNSに登録した友達同士で遊べ、ユーザーコミュニティが現実の交友関係と紐付けされている点で、従来のMMORPGなどとは異なっています。ゲーム内容はシンプルですが、それゆえに爆発的に広まりました。

ネットブック市場が爆発的な拡大を見せており、中南米やインド、東欧などエマージング市場でのゲームビジネス拡大が見込まれています。また、これらの地域ではスマートフォンがPCよりも早い速度で普及しています。こうしたトレンドをふまえつつ、視野の広いゲーム開発を行うことが重要だと言えそうです。

(Article written by 小野憲史)

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