人生にゲームをプラスするメディア

【今どきゲーム事情】杉山淳一:PCゲームと同じFPS環境を、PS3でもやっと手に入れた!〜「XFPS Rateup adapter for PS 3」で構築した究極?スタイル〜

ゲームビジネス その他

【今どきゲーム事情】杉山淳一:PCゲームと同じFPS環境を、PS3でもやっと手に入れた!〜「XFPS Rateup adapter for PS 3」で構築した究極?スタイル〜
  • 【今どきゲーム事情】杉山淳一:PCゲームと同じFPS環境を、PS3でもやっと手に入れた!〜「XFPS Rateup adapter for PS 3」で構築した究極?スタイル〜
  • 【今どきゲーム事情】杉山淳一:PCゲームと同じFPS環境を、PS3でもやっと手に入れた!〜「XFPS Rateup adapter for PS 3」で構築した究極?スタイル〜
  • 【今どきゲーム事情】杉山淳一:PCゲームと同じFPS環境を、PS3でもやっと手に入れた!〜「XFPS Rateup adapter for PS 3」で構築した究極?スタイル〜
  • 【今どきゲーム事情】杉山淳一:PCゲームと同じFPS環境を、PS3でもやっと手に入れた!〜「XFPS Rateup adapter for PS 3」で構築した究極?スタイル〜
  • 【今どきゲーム事情】杉山淳一:PCゲームと同じFPS環境を、PS3でもやっと手に入れた!〜「XFPS Rateup adapter for PS 3」で構築した究極?スタイル〜
  • 【今どきゲーム事情】杉山淳一:PCゲームと同じFPS環境を、PS3でもやっと手に入れた!〜「XFPS Rateup adapter for PS 3」で構築した究極?スタイル〜
  • 【今どきゲーム事情】杉山淳一:PCゲームと同じFPS環境を、PS3でもやっと手に入れた!〜「XFPS Rateup adapter for PS 3」で構築した究極?スタイル〜
  • 【今どきゲーム事情】杉山淳一:PCゲームと同じFPS環境を、PS3でもやっと手に入れた!〜「XFPS Rateup adapter for PS 3」で構築した究極?スタイル〜
前回、FPSゲームにおいてPS3コントローラーの使い心地に納得できなかった私は、マウス型コントローラー「FragFX Ver.2」を試しました。お陰様で狙い撃ち部分については満足できたものの、移動で使用する左手側コントローラーに違和感が残りました。結論として「FragFX Ver.2」は、PCマウスの使い勝手を参考として“PS3ユーザーに新しい環境を提案するコントローラー”でした。PCゲーマーの私としては、“キーボードとマウスのコントロール環境をPS3に移植してくれる”と期待していましたが、満足度は半分くらいだったのです。

すると、前回の記事を読んだ方から「XFPSを試してみませんか」というメールをいただきました。XFPSはPS3にPC用のキーボードとマウスを接続するコンバーターです。実は私もXFPSの存在は知っていました。海外のユニークなコントローラーやゲームソフトの並行輸入を通信販売するWebサイトで扱っていました。ところが、私がそれを手に入れようとしたとき、すでにそのサイトは閉店となってしまいました。そこで「FragFX Ver.2」を使った次第でした。

「XFPS Rateup adapter for PS3」。メッセサンオー・カオス館にて1万2,000円で購入コントローラーではなく、コントローラーのコンバーターです


なんと、そのメールの送り主は「XFPS」の輸入代理店の方でした。上記のような事情を話し、使ってみたかったとお伝えし、現在の販売店をお伺いすると、私の家からもっとも近いところは秋葉原でした。その方は親切に、サンプルの提供を申し出てくださいました。ありがたいお話です。しかし、仕事でレビューするゲームとは違い、プライベートで仲間とともに遊ぶゲーム用としても使います。アンフェアかと思って辞退しました。もっとも、いざ店で買うときに「1万2,000円です」と言われたときはちょっと後悔しました(笑)。実は、「FragFX Ver.2」の約7,000円もちょっと高いな、と思っていました。うーん、1万2,000円かぁ。使い心地が悪かったら、もっと後悔するだろうなぁ。

■セットアップは簡単! PS/2でもUSBでもOK

XFPSの上面。左右の白いダイアルがマウスのセンシビリティ。上がキー再設定用ボタン。下に並ぶスイッチはPS3コントローラー各ボタンの連射機能XFPSの下面はスッキリ。半透明のボディに基盤が透けて見えています


XFPSの正しい商品名は「XFPS Rateup adapter for PS3」です。“for PS3”とある理由は、他にもXbox360用もあるから。ビジネスとしてはXbox360版のほうが成功しているようで、「XCM XFPS 360」「XCM XFPS 360 PRO」「XCM XFPS 3.0 Sniper」「XCM XFPS 3.0 Sniper PLUS」と4種類も販売されています。PS3用は1種類だけ。まあ、選択に困らなくて済むからそれでいいと思います。“Rateup adapter”という文字は、いわゆる連射機能が付いているため。これは付加価値としては珍しくないです。あってもなくてもいい機能です。いや、もしかしたら困る場面があるかもしれません。連射機能は公平性に欠ける面もあるから、規則の厳しいゲーム大会でXFPSを持ち込めないかもしれません。

「XFPS Rateup adapter for PS3」(以下、XFPSと略)は、コントローラーではなく、PC用入力装置の信号をPS3コントローラーの信号に変換するアダプターです。PS3本体側とはUSB端子1つで接続します。反対側はUSB端子2つ、PS/2キーボード端子、PS/2マウス端子、そしてPS2ー用端子があります。

ちなみにPS/2はIBMのPC互換機用の規格で、PS2はプレイステーション2の略。ややこしいけれど、コネクタ自体が異なる型だから問題はありません。PCに詳しくない人のためにもう少し説明すると、現在はキーボードもマウスもUSB接続タイプが主流になりつつありますが、PS/2はPCのキーボードやマウス接続で昔から使われているコネクタ規格です。つまりXFPSは、古いPS/2タイプのキーボードとマウス、最近のUSB接続タイプのキーボードとマウス、どちらにも対応しています。

たしかに「XFPS」の1万2,000円は高いと思います。しかし、PS/2方式のキーボードやマウスは、パソコン好きの家ではたいてい余っていますし、どちらもジャンク品が数百円で入手できます。合計で考えると、PC用の環境をPS3に移植する費用としては、そんなに高くないと言えます。そしてキーボードもマウスも、自分の好きなサイズや重さ、形を選べます。これは大きなメリットだと言えるでしょう。

今回は手近にあったゲーム用キーボードとゲーミングマウスを使いました。どちらもUSB接続タイプです。XFPSの「USB-1」にキーボード、「USB-2」にマウスを接続し、XFPSのUSBコネクタをPS3の端子につなぎます。セットアップはこれだけ。あとはいつもと同じようにPS3の電源をオンにします。セットアップにPS3純正コントローラーは不要。PS3に入れっぱなしだった『SOCOM:CONFRONTATION』が起動しました。あとで一覧を示しますが、メニューはキーボードの矢印キーで項目を移動し、Enterキーで選択します。PS3コントローラーの十字ボタンが矢印キーで、STARTボタンがEnterキーというわけです。

コネクタ部分。左からキーボード用USB-1端子、キーボード用PS/2端子、PS2ー用端子、マウス用PS/2端子、マウス用USB-2端子


■これはナイス! まったく違和感なくプレイ可能

私はXFPSの接続にあたり、もっと面倒な設定操作が必要なものかと思っていました。しかし、あまりにもスムーズにプレイできて拍子抜けしました。キャラクターの移動はキーボードのWASDキーで可能、向きはマウスで変更可能。これはPCのプレイスタイルと同じです。思わず喜びの笑みを浮かべてしまいました。ただし、ちょっと気になるところもあります。マウス操作の反応が遅すぎました。ただしこれは、XFPSのほうに感度調整のダイアルが付いていました。しかも、X軸とY軸が独立しています。これはなかなか都合がいいです。

『SOCOM:CONFRONTATION』をワイド画面で遊んでいると、横方向は速く、縦方向は遅めに動かしたくなります(これは私の好みです)。XFPSでは、ダイアルの感度を「ものすごく遅い」から「ものすごく速い」まで設定できます。ただ、いっぱいまで回すと使い物になりません。ですがこれは、それだけ調整の幅が広いと言うこと、ほとんどのユーザーの好みに合わせられると思います。

もっとも、ブログなどでユーザーが指摘しているように、ダイアルにクリック感やメモリがほしいとも感じました。油性のサインペンで印を付ける、というアイデアも紹介されていました。私もそうしようと思います。欲を言えば、ここは電子スイッチにしていただいて、設定した感度を記憶できると良かったですね。複数のゲームのちょうどいい感度を切り替えられたら、なお良いと思いました。XFPSの使用にあたっては、操作のレスポンスが遅いという声もあります。間にコンバーターを挟むわけで、たしかに上手なプレイヤーにとってはコンマ何秒のズレを感じる可能性もあるでしょう。

しかし、私のように一般的なプレイヤーにとって、違和感はありませんでした。むしろ、PS3コントローラーのスティックから解放されたメリットのほうが大きいです。ただし、初期状態のキー配置には、いいところ、使いにくいところもあります。

まず、射撃がマウスのホイールボタンになっています。ここは左クリックボタンにしたいです。しかし、十字ボタンの上下がマウスのホイールに割り当てられています。これは良いです。十字ボタンの操作は、スナイパーライフルなどの照準拡大に使います。

つまり、マウスのホイールで照準を拡大し、そのまま押し下げれば発射となります。ジャンプで使う□ボタンがRキー、ナイフのL3ボタンが5キー、走るときのR2ボタンが右クリックボタンなど、基本操作以外は使いにくく感じる部分もありました。

USB用キーボードとマウスを接続してみました


■キー配置は、PCなしでも調整OK

そこでキーのカスタマイズをしたくなるわけです。「FragFX Ver.2」ではPCに接続し、ユーティリティソフトを使うと、マウス操作で簡単に設定できそうでした。もっとも、私が試したときはファームウェアが異なるため不可能でした。XFPSはPC不要です。USB-2端子にPS3用コントローラーを接続し、USB-1端子に再配置したいキーボードまたはマウスを接続すると、再設定ができます。

具体的な手順を説明します。まず、XFPSを接続してFPSゲームを起動した状態にします。これは設定の確認をしやすくするためです。続いてPS3コントローラーの電源を入れて、裏にあるリセットボタンを押します。次に、USB-2端子のPC用マウスを外し、PS3用コントローラーをUSBケーブルで接続します。このとき、PS3コントローラーのインジケータは4つとも点滅しています。ここでPSボタンを押すとPS3コントローラーでゲームをプレイできるようになります。PS3コントローラーの作動を確認したら、XFPSのスライドスイッチを「DEFAULT」から「SET」に切り替えます。これで準備完了です。

各キーの設定を設定するには、まず、XFPSのPボタンを押し、PS3コントローラーの割り当てたいボタンを押します。XFPSのPボタンのランプが点滅します。続いてUSB-1側に接続したキーボードの、機能を設定したいキーを押します。Pボタンのランプが消えたら設定完了です。続いてボタンを設定したいときは、XFPSのPボタン→PS3コントローラーのボタン→割り当てたいキーの順に押します。この繰り返しです。マウスのボタンに設定したいときは、USB-1端子のキーボードを外してマウスを接続し、同様にPボタンから始めます。

文章だとイメージしにくいですね。実は、XFPSの公式サイトには、いろいろな操作の説明がビデオでわかりやすく紹介されています。キーの設定については、公式動画「How to map the controller button key to the Keyboard Video」をご覧ください。初めは面倒です。でも、すぐに慣れます。

参考までに、XFPSのデフォルトのキー配置と、『SOCOM:CONFRONTATION』の初期のボタンの機能、私の再配置例を示します。

初期状態のボタン配置と筆者のカスタマイズ


■もうリビングでは戦えない!

さて、これでほぼ完全にPC用FPS環境をPS3に移植できました。相変わらず下手っぴな私も、かなり命中精度と生存率が高まりました。しかし、まだまだ解決するところがあるようです。それはゲームプレイ環境です。私はPS3、PS2などテレビゲーム機をいまのテレビの下に置いています。テレビゲームだから大画面で遊びたいし、ソファに座ってくつろいで遊びたいからです。実はこの状態はキーボードとマウスの操作に適していません。

これが筆者のテレビゲーム環境。キーボードとマウスを使うには不向き


PCと同じようにキーボードとマウスを使うなら、PCと同じように椅子に座って机に向かう姿勢がベストです。これは居間ではできません。つまり、PCゲーマーが本気でFPSに取り組むなら、もう居間では遊べません。

そこで、究極のFPS環境を作るために、PS3を居間から仕事場へ移動させる計画です。幸いにも仕事場には2つ机があり、1つ空いています。ここに大きめのPC用液晶ディスプレイを新規購入し、PS3を移動します。それでPC用のキーボードとマウスを使う。そう、PCがPS3になっただけの環境ができあがる予定です。これでやっと、私はベストコンディションで『SOCOM:CONFRONTATION』に取り組めます。

ただ、その一方で、こんなことも考えてしまいます。「これなら初めからPC用のFPSで遊べばいいのでは」。しかし、反対に「PCの代わりに、初めからテレビゲーム機を机にセットすれば良かった」とも。そこで、PCゲームのアイデンティティってなんだろう?」と悩んでしまいました。

■PCゲームの魅力がテレビゲームに移っていく…

私は「テレビゲームは気楽に遊びたい」「本格的なゲームはPCで遊びたい」と思っていました。その境界線はグラフィックの進化とコントローラーでした。精度を求められるRTSやFPSはPC向きで、テレビゲームは大胆ながら大雑把とも言うべきRPGや格闘ゲーム、ドライブゲームが適していると思っていました。また、常にグラフィックが進化し続けるPCゲームのほうが格上、という意識もありました。しかし、昨年末からこの考えが揺れ始めました。

そのきっかけは、『Need for Speed: Undercover』でした。このゲームのPC用の記事を書こうとしたところ、私のPCのグラフィックカードでは力不足だったため、量販店で2万円台のグラフィックカードを買いました。しかし、それでも描写がカクカクします。ああ、3万円以上のカードを買えば良かった、と後悔しました。

しかし、まてよ、と立ち止まりました。私のPCのビデオカードは2年前ならトップクラスの性能でした。今回購入したビデオカードは去年の最高レベルで、やっと価格が手ごろになってきたところ。PCゲームで最新の話題作を遊ぼうとすると、毎年、そのときの最高レベルのビデオカードを買う必要があります。毎年毎年、3万円以上のビデオカードを買わなくちゃいけません。

しかし、『Need for Speed: Undercover』はPS3版もXbox360版もWii版もあります。それらの機器では滑らかに動くはずです。そして、それらのハード本体価格は3〜4万円で、おおむね5年くらいは現役です。PCゲームでは、最新のゲームを遊ぶために毎年、テレビゲーム本体と同じ投資を続けなくてはいけない。それで、遊べるゲームがテレビゲームと同じだったら、もうグラフィック性能でPCゲームを選ぶ理由はなさそうです。

先取のグラフィックス性能は、PCゲームの魅力でもありました。ビデオチップメーカーもゲームソフトメーカーも、それを拠り所に市場を牽引してきました。しかし、私がいまもっとも遊んでいるゲームはニンテンドーDSの『A列車で行こうDS』で、今日7月11日からは『ドラゴンクエストIX』になります。もはやグラフィックとゲーム性は実はあんまり関係ないんですね。こうなると、「新作PCゲームを遊ぶために新しいビデオカードを買う」なんて消費行動は廃れていきそうです。

オンラインFPSの新作が次々にリリースされています。その結果、日本でFPSが定着して、テレビゲーム機でもFPSタイトルが増えてくる。そのとき、PCのもう1つのメリットだったコントロール性が、XFPSによってテレビゲームでも実現できてしまう。あるいは、新世代のゲーマーたちはスティックコントローラーに慣れ親しみ、一方で、WASDキーを使うプレイヤーは時代とともに減っていくかもしれません。日本語入力でかなタイプをする人のように…。

グラフィックス性を求めず、コントロールもテレビゲームで満足できるようになっていく。そうなると、PCゲームに固執する必要もなさそうです。PCゲームがなくなったり廃れたりする時代は来ないとしても、曲がり角には立っているような気がします。XFPSと「FragFX Ver.2」を触ってみて、PCゲームの行方がちょっぴり心配になりました。
《杉山淳一》

編集部おすすめの記事

ゲームビジネス アクセスランキング

  1. 80年代日本が舞台のロシア産ビジュアルノベル『Love, Money, Rock'n'Roll』がKickstarter開始

    80年代日本が舞台のロシア産ビジュアルノベル『Love, Money, Rock'n'Roll』がKickstarter開始

  2. 狂気のホラー『Year Of The Ladybug』主人公は連続殺人犯…日本語字幕トレイラー公開

    狂気のホラー『Year Of The Ladybug』主人公は連続殺人犯…日本語字幕トレイラー公開

  3. バックパックPC「VR One」発表!ケーブルの呪縛から解放され、3.6Kgで90分間のVR体験が可能

    バックパックPC「VR One」発表!ケーブルの呪縛から解放され、3.6Kgで90分間のVR体験が可能

  4. 【プレイレポ】テスター希望者10万人超えのVRMMO『ソードアート・オンライン ザ・ビギニング』のヤバさにワクワクが止まらない

  5. 【TGS2016】VRアイドルライブで実感したのは「照れ」! “アイドルとの距離×臨場感”で心を揺さぶるVR「Hop Step Sing!」体験レポ

  6. セガならではの感動体験を届けたい・・・セガホールディングス岡村秀樹社長インタビュー

  7. 狂気に満ちた『Year Of The Ladybug』初トレイラー遂に公開!心が不安定になる…

  8. 【レポート】さらに進化した『サマーレッスン』をプレイ!ヤバさがかなり増しています。情報量が凄いです。彼女は本当に、そこにいました。

  9. 「日本と海外におけるゲーマーにとってのリージョン制限」・・・イバイ・アメストイ「ゲームウォーズ 海外VS日本」第22回

  10. 【特集】VRで盛り上がるジョイポリス、だがセガは1994年にVRアトラクション「VR-1」を導入していた

アクセスランキングをもっと見る

オススメの記事だホ!

page top