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両親が海外赴任で不在の白井家。

30歳の姉・ちはると24歳の弟・順平は留守を預かり、つかの間の二人暮らしをしています。

メーカーの営業部で働く社会人1年目の順平は、同期の真田美穂子のことが気になり始めます。

帰宅し、「女の子のふと見せる素の部分がかわいい」と嬉しそうに話す順平ですが、ちはるに「順平、女に無意識などない」と断言され、動揺。

一方、輸入家電の会社に勤めるちはるは、会社にいる女の同僚が使う「家庭的キーワード」が気にくわないといいます。

ちはるの予想外の話に戸惑う順平ですが、そこには家の外ではなかなか聞くことのできない「女性のホンネ」が含まれているような気がして、妙に納得してしまうのでした。

気になる同期・美穂子が、自分に気があるのではないかと思い、機嫌が良い順平。

仕事を終え、自宅で食卓を囲みながら姉・ちはるとその話をしてみたところ、ちはるから「その女、アンタの手に負える女じゃないよ」と断言されてしまいます。

後日、順平は美穂子と映画に行くことになります。

それを聞いたちはるのアドバイスは「女の本気度は毛でわかる」でした。

素直でまっすぐな性格の順平は思わずギョっとし、女の子に幻滅するような余計なことを言わないでほしいと思いながらも、いざデートとなると、映画の中身よりも美穂子の指が気になってしまうのでした。

メーカーに勤める新入社員、白井順平はある時、同期たちと出世についての話をします。

気になる女子・美穂子は、スマートで要領の良い吉岡がすぐに出世しそうだと語ります。

その夜、雨に降られてずぶ濡れで帰宅した順平がちはるに「出世する人はどういう人か」と尋ねると、「雨に濡れないような人じゃないの」と答えが返ってきました。

また別の日には、上司の東海林明日美から、順平の得意先から「担当を変えてほしい」と言われたと告げられてしまい…。

すっかり自信を無くしてしまった順平ですが、社会人経験豊富なちはるが教えてくれたのは、思いがけず新鮮なアドバイスでした。

職場でのボウリング大会で優勝したちはる。

トロフィーと賞品の掃除機を持ち帰ってきましたが、なぜだか元気がありません。

順平が気になって聞くと、職場で気になっていた男子とハイタッチをしたのにときめかず、恋が始まらなかったからだといいます。

ある週末、順平は会社の先輩にテニスに誘われ、美穂子とペアを組んで参加します。

先輩が連れてきた赤ん坊をあやす美穂子の笑顔を見るうちに結婚を身近に感じ始める順平は、帰宅後ちはるに「結婚したい気分」だと嬉しそうに語りはじめます。

しかし、ちはるは夢見がちな順平にクールな現実を突きつけるのでした。

気になる男性・谷崎とデートをしたちはるが機嫌よく帰宅してきました。

順平に「彼氏がいるのに他の男性とデートするのはなぜか」と問われると、ちはるは「これは老後のための保険だ」と答えます。

やがて話題はどこからが浮気なのかという「浮気ライン」にまで発展しますが、ここでもちはるの意見が一枚上手で順平はうまくまるめこまれてしまい…。

会社の同僚との恋の話に微笑み、谷崎からのＬＩＮＥが着信するだけで心躍るちはるでしたが、ある時ふとそれまでとは違う表情を見せるようになり…。

順平は、ずっと気になっていた同期の美穂子にフラれてしまったと落ち込んでいます。

ちはるの前で「なんのための恋だったのか」とため息をつきますが、ちはるから思いがけない励ましを受けます。

また別のある日、新しくかわいいネイルアートを付けて帰宅したちはるも、ちょうど彼と別れてきたところなのだと告白。

図らずも同じタイミングで恋に一区切りがついた二人。

そんな二人の暮らしにある時、思いがけない来訪者が現れて…。

仕事にやる気を出す順平ですが、上司の東海林とはなかなかそりが合いません。

弁が立ち、例え話も上手い上に話をちゃんと聞いてくれずストレスが溜まっていのです。

帰宅後、普段は自分の愚痴が優先のちはるも順平のイライラを察し、じっくり二人で話をします。

二人の苛立ちはよく似ていました。

「自分の売りがわからない」という順平に、ちはるはある発想の転換を促し、それをヒントに順平は少しずつ仕事のやり方を変えていきます。

気になる男子をデートに誘ったちはるですが、返事が来ないといいます。

「女の子からの誘いを無視するってどんなヤツなの」と尋ねる順平に、ちはるは返事の有無まで気にしないのだと言い切ります。

ある日、街中で見知らぬ男・宮台と一緒にいるちはるを偶然目撃した順平は、その姿と自宅での会話を重ね、ふと自分は世の中の女子たちの本当の気持ちや考えをどれだけ理解できているのだろうかと自問し、思いを馳せ…。

また別の夜、縁側でワインを飲みながら話す二人の話題は、ちはるが「尽くす女」かどうか。

そんな会話をしながらも順平は今日もまたひとつ、女子について学ぶのでした。

珍しく、ちはるが泥酔して帰宅。

驚きながらも順平は、何か仕事でとてつもなく嫌なことがあったのだと察し、優しく介抱します。

翌日、順平は自宅近くの映画館の前で偶然幼馴染の野沢メイと再会。

ちはるにも会いたいというメイを自宅へ招きますが、あいにく不在。

順平はメイを駅に送った別れ際に「ちはるさんは私のあこがれ」だと聞かされます。

その夜、ちはるはそんな順平の話をまんざらでもなく聞いていました。

別の日、上機嫌で高価なアイスを買って帰ってきたちはる。

素敵な相手とのデート帰りかと順平が尋ねると、以前から知る仕事相手とな飲みに行っただけだと言っていたのですが…。