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ALSのダンサーと共に脳波による”意思”が生み出すライブパフォーマンス「Waves of Will」を披露

NTTの脳波技術とクリエイティビティの融合による、人間の可能性を拡張する挑戦



テクノロジーを起点とした社会課題の解決や、新しい表現を生み出すクリエイティブR&DチームであるDentsu Labは、「ALL PLAYERS WELCOME」の第3弾として、ALS(筋萎縮性側索硬化症)と共に生きるダンサーのブレアナ・オルソンさん(以下「ブレアナさん」)と脳波技術を活用したダンスパフォーマンス作品「Waves of Will」を2025年12月10日オランダ・アムステルダムで披露しました。NTT株式会社(以下「NTT」)の脳波技術とDentsu Labのインターフェースデザイン、デジタルパフォーマンスデザインを組み合わせ、脳波による意思選択をベースにした演出とパフォーマンスを実現しました。
[動画: https://www.youtube.com/watch?v=eqYWq1XYD7c ]
最先端脳波技術と人間性を両立したプロジェクト「Waves of Will」

「Waves of Will」はDentsu LabとNTTが共同で実証したシステムを、ALS(筋萎縮性側索硬化症)と共に生きる3児の母でありダンサーのブレアナ・オルソンさんが主演を務める画期的なライブパフォーマンス作品です。
ブレアナさんは、幼少期からバレエ、コンテンポラリー、ジャズダンスを学び、ダンスを通じて思想や感情を表現してきました。2023年10月にALSと診断された後も、彼女は創造への情熱を失わず、自らの表現を通じて人々を勇気づけ、インスピレーションを与える活動を続けています。そんなブレアナさんの活動と「ALL PLAYERS WELCOME」の思想が共鳴し、今回のコラボレーションが実現しました。

■”意思を可視化する最先端”脳波技術
18個のドライEEG電極を備えるヘッドセット型脳波計でブレアナさんの脳波を計測。ブレアナさんの「左手を握る」「右手を握る」といった脳内での運動のイメージに対する脳波のパターンを機械学習により検知することで、デジタル上のアバターの動きをリアルタイムに変化させることを実現。さらにNTT独自の脳波技術により、ブレアナさんの緊張・集中といった精神状態や発汗などの身体状態によって時々刻々と変化する脳波の特徴を捉えて機械学習モデルをパーソナライズすることで、正確に運動イメージを検知することに成功しました。

さらに、自然言語処理技術を用いることで、日常動作やバレエで表現したいことを選択できる演出ディレクションシステムを開発。たとえ、身体的に意思を伝えることが難しくなったとしても、脳波によって振付家へのディレクションとなる言葉を選択することを実現しました。

また、今回のライブパフォーマンスでは、事前にアバターのダンスを選択するUIを開発。会場の盛り上がりに応じて、ブレアナさんがダンスをリアルタイムに選択する意思を表明することで、それぞれの意思がアバターの動きに命を吹き込み、身体的な制約を超える表現の可能性を提示します。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/88502/50/88502-50-cc2114cf9c57c24dbf4664bde6c0f908-770x432.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ブリアナさんの装着風景
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/88502/50/88502-50-276701e767e3c215d857d6f5dc3fc5f8-785x441.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
作舞ディレクションシステム

■ブレアナさんの意思と表現で人々を鼓舞する風
「Waves of Will」の核心テーマは”風”。風が花や動物、あらゆる生き物に命を吹き込むように、ブレアナさんの存在が周囲の人々を鼓舞し、変化の波を生み出すことを表現しました。また、このパフォーマンスは4つの象徴的要素「創造」、「回復力」、「変容」、「共生」を通じて構成され、ブレアナさんの歩みと、風そのもののようにブレアナさんの揺るぎない意志と想像力を映し出します。

スタンディング・オベーションによる賞賛を受けたパフォーマンス

2025年12月10日、アムステルダムのOBA Theaterで「Waves of Will」を披露しました。

■ブレアナさんによるライブパフォーマンス
マックス・リヒターの音楽と共に、車いすに乗ったブレアナさんが登場してパフォーマンスがスタート。第1幕では、脳波の波が作り出すビジュアルの後に、ブレアナさんの「意思の選択」を表したinfinityマークが映し出されます。ブレアナさんが今表現したい動きを脳波によって選択すると、ブレアナさんを表現したアバターがダンスを披露。ブレアナさんは、音や映像に合わせてその場でアバターの動作を選択することで、リアルタイムに唯一無二の作品を創り出します。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/88502/50/88502-50-493e2d2f8724ec8b30617eec875cb020-810x526.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

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第2幕、第3幕では、幼少期よりダンスを共にしてきた兄のケイシーさんらと共に、まだ身体の動く機能をすべて使って、身体的なダンスを披露しました。ブレアナさんが創り出した動きが風となり、雲や霧を晴らし、蝶や鳥などの生き物たちが近づき、色鮮やかで美しいエネルギーが波のように形を変えながら広がる世界に包み込まれました。パフォーマンスが終わると、会場の観客が立ち上がり、拍手と歓声が巻き起こりました。
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/88502/50/88502-50-36f61f01abb7a0435b1dc6e6f456ac66-760x507.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

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■登壇者によるトークセッション
トークセッションでは、ブレアナさんの兄のケイシー・ハードさん、Stichting ALSのリモア・ノアクさん、振付家のピーター・リョンさん、NTTの中村真理子さん、Dentsu Labの田中直基が登壇しました。
[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/88502/50/88502-50-24bcec33634b06f9737e1a047c3a1aec-746x497.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

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ブレアナ・オルソンのコメント

身体が動かなくなっても、心は止まりませんでした。以前のようには動けなくても、私はまだ踊ることができます。まだつながることができます。このプロジェクトは再び自分の情熱とつながれる大切な機会でした。舞台に立つことは少し緊張もありましたが、それ以上に深い喜びと感謝があります。この挑戦が、誰にとっても希望や優しさを思い出すきっかけとなり、技術と人間の可能性が寄り添う未来を感じてもらえたら嬉しいです。

NTT 中村真理子さんのコメント

ブレアナさんとの本プロジェクトを通じ、身体に制約があっても“人の可能性には限界がない”ことを世界に示したいと考えました。技術を適切に活用することで、表現することも、社会に参加することも、誰にとっても開かれたものになります。
NTTは、今後も脳波を活用したアバターによる身体表現をはじめ、実世界での車いす操作やICT機器操作など、ALSと共に生きる方々の多様な表現と自己実現を支える技術の研究開発を進めていきます。

Dentsu Labチーフクリエイティブオフィサー 田中直基コメント

ブレアナさんの強さと人間性に触れ、このプロジェクトは始まりました。彼女は世界中の人々に新しい視点と勇気をもたらす存在になると信じています。「Waves of Will」はNTTの研究者たちと共に、研究室の中にあったEEGや接続技術をライブ表現のメディアへと進化させました。脳波技術とデザインが交わる場所で、感情・意図がひとつになる瞬間。それは、テクノロジーのためのテクノロジーではなく、人間性に極めて近づくことで達成できると思っています。

■実施概要
・プロジェクト名:Waves of Will
・日程:2025年12月10日(水)18:30~19:30(CET)
・場所:オランダ・アムステルダム
・会場:OBA Theater
・出演:ブレアナ・オルソン、ケイシー・ハード、行元陽奈子、ドーク・パウエルス
・パネル登壇者:田中直基(Dentsu Lab)、中村真理子(NTT)、ケイシー・ハード(ダンサー)、ピーター・リョン(振付家)、リモア・ノアク (Stichting ALS)、アシュリー・ナイト(Dentsu Lab/モデレーター)

すべての人がプレイヤーになることを目指す「ALL PLAYERS WELCOME」

身体に障がいを持つ方とともに、その視点やクリエイティビティの力を借りて、誰でも表現ができるためのツールや環境をつくることを目的とした「ALL PLAYERS WELCOME」プロジェクトです。テクノロジーを活用し、人間の可能性を拡大し、誰もが社会で活躍し、社会やコミュニティとつながり、充実した日常生活を送れる世界の創造を目指しています。

Dentsu Lab Tokyoについて

[画像9: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/88502/50/88502-50-d2239861a508da97769fa126d22c3a29-405x261.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

Dentsu Lab Tokyo(デンツウラボトウキョー)は、研究・企画・開発が一体となったクリエイティブのR&D組織です。「PLAYFUL SOLUTION」「おもいもよらない」をフィロソフィーとしながら、デジタルテクノロジーとアイデアによって、人の心を動かす表現開発や、いま世の中が求める社会の課題解決を実践しています。https://dentsulab.tokyo/



プレスリリース提供:PR TIMES