EA GamesのFrank Gibeau氏は最新作『デッドスペース エクストラクション』に関し、賭けでありリスクは計算済みであるとコメント。リスクはあるが「賭けをして、市場を作るつもりだ」とコアゲーマー層向け市場の開拓に意欲的な姿勢を見せています。
セガ欧州スタジオのマネージングディレクターであるGary Dunn氏は、『ザ ハウス オブ ザ デッド:オーバーキル』と『MADWORLD』について、「有益なタイトル」であり「期待されたほど売れなかったが、セガからのM指定タイトルの最後ではない」と評価。Wii用にM指定のゲームを出し続けていくとしています。
THQのCEOであるBrian Farrell氏は『Deadly Creatures』の評価に関して「商業的には満足できなかった」ものの「評論家には好評だった」と総括。「鍵となるのは、制作中のWiiのゲームで使えるグレートな技術を持っているということ」とWii用のゲームを続投する旨を表明しています。
話題となった『デッドスペース エクストラクション』『ザ ハウス オブ ザ デッド:オーバーキル』『MADWORLD』『Deadly Creatures』の4本には共通点があります。それはWii用でハードコアゲーマー層に向けた作品になっているということです。
身体を動かし様々なスポーツを楽しめる『Wii Sports Resort』、健康管理に役立つ『Wii Fit』の例を挙げるまでもなく、Wiiでは全年齢用かつライト層も遊べるソフトが強いとされています。こうしたWiiでハードコアゲーマー層(いわゆるゲームマニア)向けのゲームが成立するのか否かは謎とされてきました。記録的な売れ行きとなったWiiですから顧客の人数が多いですし、今までハードコアゲーマー向けのものをやらなかった人にも触れてもらえるので、大きなチャンスとなるはずでした。しかし『ザ ハウス オブ ザ デッド:オーバーキル』『MADWORLD』『Deadly Creatures』は「期待したほどの売れ行きにならなかった」とされています。
救いはどのメーカーもWiiでソフトを出し続ける、としていることにあります。Gibeau氏は『デッドスペース エクストラクション』の発売を「賭け」と表現しましたが、これは破れかぶれのネガティブな言葉でしょうか。そうではなく、賭けるだけの価値があるというポジティブな意思表明ではないでしょうか。少し前にゲーム界に漂っていた閉塞感は、賭けることを止めて保守へ保守へと走ったことに理由の一つがあるのではないでしょうか。売上が予想できる続編を、前作と同じ操作系で、それなりの内容でそれなりに売る。そこにはワンダーがありません。ゲーム界が何を売るのかと言えば遊びです。ワンダーのない遊びには魅力を感じる人も少ないのではないでしょうか。
あらゆる品の発売は賭けです。WiiやニンテンドーDSも大きな賭けであり、もしかするとモーションコントロールもタッチパネルも全く受け入れられなかったかも知れないのです。その可能性を恐れてWiiやニンテンドーDSを出さなかったとすればどうでしょう。Wiiの5000万台、ニンテンドーDSの1億台、これが全て無かったことになります。Wiiがリハビリに、ニンテンドーDSが教育に使われることもなくなり、これに伴うゲームへのリスペクトと社会的な地位の向上もありませんし、ゲーム機はコントローラーで操作するものであり続けたでしょう。賭けを恐れることでいかに大きな可能性が消えるかが分かるでしょう。
賭けという言葉は現場で戦う人にはロマンチックに過ぎるかも知れません。信念を貫き可能性に賭けるなんてことは絵空事かも知れません。しかし、なにがしかの賭けがなければ新しいものは生まれません。各社の賭けが納得のいく結果となり、ゲーム界から賭ける心が失われないことを祈るばかりです。
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