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GMO Games、アンディ・クォン社長に『コルムオンライン』と『キノスワールド』の今後について聞きました

開発元が変更になり、秋には5周年を控える『コルムオンライン』、一旦サービスを中止し、国産タイトルとして再開発を進め復活を目指す『キノスワールド』、2つのタイトルで正念場を迎えているGMO Gamesのアンディ・クォン社長に再びお話を聞きました。

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GMO Games、アンディ・クォン社長に『コルムオンライン』と『キノスワールド』の今後について聞きました
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開発元が変更になり、秋には5周年を控える『コルムオンライン』、一旦サービスを中止し、国産タイトルとして再開発を進め復活を目指す『キノスワールド』、2つのタイトルで正念場を迎えているGMO Gamesのアンディ・クォン社長に再びお話を聞きました。

『コルムオンライン』の今後や、『キノスワールド』の極秘の設定資料など新情報も満載です。最後までお楽しみください。

―――『コルムオンライン』の現状はいかがですか?

アンディ・クォン社長
アンディ・クォン(以下略): 『コルムオンライン』は元々2001年頃にeSOFNETという会社が開発したゲームで、これまでに4度ほど開発元が変わっています。2003年から日本国内でβサービスが開始され、2004年11月から正式サービスを開始しました。先日まで韓国CORUM NETが開発を担当していたのですが、『アトランティカ』や『君主Online』で日本でも知られるNDOORSの傘下に入ることになりました。それで開発元が変わることになりましたが、引き続き日本国内ではGMO Gamesがサービスを提供していきます。

実はNDOORSのCho,Sung Won社長とは2年前ほどからオンラインゲームについて語り合う仲です。理想の開発やビジネスの方法、海外展開の難しさ、パブリッシャーの厳しさ、お互いに日本でビジネスをしているので、その難しさといった様々なテーマを語る仲です。CORUM NETの身売りは急な話でしたが、「一緒にやりたい」というお話をいただいて、お互いにもう一度コルムを盛り上げようということで手を組みました。早速、私も韓国に飛び、現地のGMO Games Koreaのスタッフもミーティングをし、今年の『コルムオンライン』について固めてきました。

―――開発がNDOORSになることでどう変わりますか?

まず単純に開発スタッフが2倍になりました。そのことによって、短期的な不具合修正だけじゃなく、長期スパンを見て動けるようになりました。今年は派手なアップデートも用意してますが、中々目に付き難い部分のサービスの改善もやっていくつもりです。去年の12月26日に海外からの不正アクセスがあり、多くの企業が被害を受けました。私たちも2月末まで復旧に時間がかかってしまい、本当に申し訳なく思っています。このようなことも今後はないよう、セキュリティを徹底すると共に、ヘルプデスクの体制をやりなおして、きっちりやっていくつもりです。

『コルムオンライン』は日本でもオンラインゲームの第一世代として多くのユーザーの皆さんに支えていただいています。今年秋には5周年を迎えますが、不具合やサービスで至らない点もありながら、長年支えてくれたお客さんに本当に感謝しています。今年は愛情やロイヤリティをもって『コルムオンライン』を支えてくれたユーザーの皆さんのプライドを取り戻すような一年にしたいと考えています。

「もう5年も経ったゲームでここまでやる必要があるの?」という風に言われることもあります。しかし、我々の考えは単純明確です。「ゲームをサービスする会社として、例え明日サービスが終わるとしても、今日素晴らしいサービスをやる」というのがあるべき姿だと思います。我々も、ゲームメーカーとして「あの時コルムをやってて良かったよ」と後年振り返えられるようなゲーム、サービスを提供していきたいと考えています。それを一番誠実にやれているのが任天堂じゃないでしょうか。数少ない第一世代のオンラインゲームなので、NDOORSさんと手を組んで、まだ健在なんだというところを見せていきたいと思っています。

―――具体的には5周年に向けてどのような取り組みを考えていらっしゃいますか?

今年はコルムの原点に戻った充実した楽しさを目標にしています。4月には傭兵システムのガーディアンが、いつのまにか弱くなってしまった(一般プレイヤーのレベルが上がったため)のを再び頼りになる存在にアップデートします。6月にはコルムとして初めて新規クラスとしてヴァンパイアを導入します。攻撃と魔法の両方を扱える強力なクラスです。これまでにプレイしているユーザーのレベルが上がっているので、新規ユーザーへの援護策という意味もあります。8月には新地域の27地域が追加になります。11月にはいよいよ5周年となりますが、画面全体を覆うような大規模戦争を導入する予定です。これは斬新なアイデアではありませんが、これまではシステムの不安定さもあり、大規模なアップデートができてませんでした。ですので大規模戦争は、システムの改修の総仕上げとして位置づけています。

―――再開発中の『キノスワールド』はどのような状況でしょうか?

時間も無い、お金も無い、でもやらなきゃいけない、死に物狂いでやっています。懐疑的な人からは、アンディさんは韓国人だし、韓国での経験も長いから、無理をして自社でゲームを作るお金があれば、ライセンスを何本も持ってこれるでしょ? と言われたりします。確かにライセンス事業は大事な柱です。ただ、どうしてキノスを作るかというと、ゲーム会社として価値のある挑戦をしたいからです。日本で日本の会社の社長をやってる以上、日本のゲーム産業に貢献したいと思ってます。韓国の出身なので、韓国のオンラインゲームには誇りを持っています。ただ、ゲームは文化産業で、文化産業はハリウッドがあり邦画があるように、何か一つだけでOKというものではありません。日本のオンラインゲーム産業はイマイチ伸びてないと言われますが、文化産業としてもっと国産のタイトルが増えていく必要があると思っています。その一翼を新しい『キノスワールド』が担えればと思います。そして、我々のような小さい会社でも出来るならば、と業界を盛り上げることができれば嬉しいと思っています。

―――具体的に、日本の文化を反映したオンラインゲームとはどのようなものなのでしょうか?

国産のオンラインゲームとはどうあるべきか、というのは長い議論をしました。そして日本の誇る文化は「マンガとアニメ」を抜きにして考えられないと結論に達しました。そして我々の打ち出す新しい『キノスワールド』はアニメを観るような感覚で楽しめるゲームです。これまでのオンラインゲームはシナリオはあるにしても、本格的なものではなく、ゲームを楽しむ上で必要なものではなく、専ら世界観を作るために作られたものでした。新しい『キノスワールド』では、テレビアニメがワンクール3か月で次々に展開するように、シーズンを運用していき、それぞれでストーリーを盛り上げていきます。当然、3か月というのは少し厳しいですので、半年から一年のスパンでシーズンを動かしていきたいと思います。各シーズン毎にオープニングがあり、主題歌も用意します。オープニングはフルアニメで制作し、主題歌も準備しております。

―――キャラクターも変わるそうですね

以前はSDキャラの可愛らしいキャラクターでしたが、平尾リョウさんのイラストは再現できてませんでした。今回は、等身を4.5等身まで上げることで、平尾さんのイラストをそのままゲーム中で表現しています。また、トゥーンシェイディングで描いているのですが、こちらも前回の25%から50〜60%まで比率を上げることでアニメの感覚を強めています。モンスターやマップは前回のものを流用する部分もありますが、全てレタッチして仕上げています。レイチェルに関しては「可愛らしさ」「陽気さ」「色っぽさ」を表現するようにという社長命令で、何度も何度も修正案が上がってくるくらい力を入れて制作しています。

等身の変わったレイチェルファイターはこのように


少年少女は年を取ると成長する「2年後、3年後に少年が青年になるのは当たり前だと思う」という意味深発言も困った時にアドバイスをくれるような、社長キャラも登場するとか


戦闘システムもアクション性を高めて、単純攻撃だけでなくコンボを決めたりといった要素を追加しています。

職業に関しては前回はファイター、アーチャー、メイジ、シーフの4職業だったのが、シーフが抜けて3職業でスタートになります。新しいシステムとして、二次転職でのハイブリッド転職というのがあり、ファイター系列、アーチャー系列、メイジ系列という風になり、ファイターだけどメイジの特徴も兼ね備えるというキャラを作成できるようになります。シーフはファイター系列で登場します。ハイブリッドができることで二次転職の時点で16種類の職業が実現することになります。それから職業周りでは、全ての職業で二刀流が使えるようになります。刀を二本だけでなく、刀と盾だったり、メイジなら杖と本を持つようなパターンも可能です。

マップは前回に続いて基本的には横スクロールですが、いつかのタイミングで3Dダンジョンを導入するつもりです。以前から構想はあったのですが、全ての計算式が二次元になっていたので、三次元表示ができませんでした。今回はゼロから作り直して、最初からそれを計算に入れて開発しているので、いつかのタイミングでリリースします。3Dダンジョンがあれば、更にゲームの深みが出るんじゃないかと思います。逆に、中途半端だったフィールド戦はなくなる可能性もあります。このように以前のものを活かすよりは新しいものを作るという考え方でやってます。

―――分かりました。ではいつごろプレイできるでしょうか?

早ければ6月にクローズドベータ、7月にオープンベータを実施したいと考えています。遅れても1ヵ月くらいでしょう。背水の陣の覚悟でやるしかないと思っています。でも、みんな同じ目標を持ってやってるので楽しいです。ユーザーへのみなさんにはもちろん楽しみにして欲しいですね。

―――2009年に賭ける思いを最後にお聞かせください

今年は大切な年になる
まずコルムファンの方々に、今年はコルマーの方々の誇りを守れる一年にしたいと思っています。今まで頂いた恩を返すつもりです。目に見える派手なものから、コルムをやってて良かったと思えるようなものまで、新しくタッグを組んだNDOORSと一緒に最高の一年にするつもりです。

キノスに関しては、キノスに期待して欲しいというよりは業界全体で楽しいことをやっていこうという気持ちです。ゲーム会社としての楽しくかつ価値のあるチャレンジをしていきたいと思っています。こういうゲームがどうなるのか楽しみにしていて欲しいです。間違っていないという信念を持って挑んでいますので、絶対に一歩も引く気はありません。我々GMO Gamesはキノスを昨年お約束した通り、新しいものに仕上げてお見せします。ぜひご期待ください。

『コルムオンライン』
(C) 2009 GMO Games, Inc. All Rights Reserved.
(C) 2009 GMO Games Korea, Inc. All Rights Reserved.
(C) 2009 NDOORS Corporation. All Rights Reserved.

『キノスワールド』
(C) 2009 GMO Games, Inc. All Rights Reserved.
(C) 2009 Samsung Electronics Co., Ltd. All Rights Reserved.
《土本学》
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