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『サイバーパンク:エッジランナーズ2』第1話試写会&舞台挨拶レポート。ビデオカメラを通して活写される「ナイトシティの乾いた残酷さ」

舞台挨拶では制作現場における裏話も。

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『サイバーパンク:エッジランナーズ2』第1話試写会&舞台挨拶レポート。ビデオカメラを通して活写される「ナイトシティの乾いた残酷さ」
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より暗く、より鮮烈なエッジの世界へ。

9月30日に開催された『サイバーパンク:エッジランナーズ2(以下、エッジランナーズ2)』第1話の先行試写会。本作は前作『エッジランナーズ』より、さらにディープにナイトシティの残酷さを描写した作品と言えるでしょう。

本記事では『エッジランナーズ2』ならではなナイトシティの魅力をネタバレなしでお伝えしつつ、試写後に行われた監督の五十嵐海氏、大塚雅彦氏(脚本)、ロマン役寺澤百花さん、ウィーク役利根健太朗さん、そしてプロデューサーの本間覚氏(CDPR)による舞台挨拶の様子も合わせてお届けします。

前作とは違う「ドライさ」と「ウェットさ」

『エッジランナーズ2』第1話では、やはり前作との違いを強く感じました。ティーザートレイラーでの様子や主要スタッフの交代からそれを薄々感じ取っていた読者も多いでしょうが、1話を視聴した直後に感じた印象はその「ドライさ」です。

前作『エッジランナーズ』ではナイトシティの残酷さと対比してデイヴィッドやルーシー、レベッカなど、キャラクターの情感や人間味を強調した、いわば「ウェット」なドラマが展開されていたように思います。

『エッジランナーズ2』1話でももちろんキャラクター達のドラマは展開されていきますが、それよりも強調されるのはナイトシティという街の乾ききった無情さや残酷さです。金とクローム、人間の血によって回るナイトシティに理由もわからず翻弄されるキャラ達が、主人公ロマンの持つカメラを通して描写されていきます。彼らがナイトシティから何を奪われ、そして何を残すのか。今から期待が高まりますね。

反対に、ゴア表現はより濃いディテールでウェットに描かれていたのも特徴。前作のゴア表現は今石監督がこれまで「パンティ&ストッキングwithガーターベルト」などで描いたような、より痛快でポップなものでした。比較して『エッジランナーズ2』でのゴア表現はアクションとしての痛快さを残しつつ、よりグロテスクで陰惨。

また、個人的にはビジュアルでの陰惨さはもちろん、声優陣による悲痛な演技も強く印象に残りました。悲鳴や発狂といった叫び声の演技が状況の凄惨さを演出しており、人によってはビジュアルよりも辛く感じられるかもしれません。

さらに五十嵐海監督によって演出されたアクション描写も、前作とは違うポイント。前作でのアクション描写は今石監督によるケレン味溢れる画作りが、総作画監督の吉成曜氏による正確無比なデッサンで丁寧にまとめられていました。

『エッジランナーズ2』のアクション描写はよりアグレッシブで、実験的とも言えるかもしれません。前作よりも止め絵やコントラストの強い、バキバキな画面が多く見られる場面もあり、一見して非常にクール。2026年現在のアニメ作品としても、なかなか類を見ないものに仕上がっていると感じました。

余談ですが、キャラクターたちの「かわいらしさ」も魅力的なポイント。ティーザービジュアルに描かれた主要キャラ4人の絶妙な人間味ももちろん、サブキャラクターにも魅力あふれる演出がなされています。個人的に印象に残ったサブキャラは、先日発表されたBDエディター「ジェシー」。ネタバレを避けるため詳しいことは言えませんが、一部のファンには特に刺さるキャラかもしれません。

制作の舞台裏が垣間見えた舞台挨拶

舞台挨拶では、前作から続投したプロデューサーの本間覚さんが、五十嵐海監督をはじめとした登壇者4人に『エッジランナーズ2』制作の裏側を深堀り。

本間さんによるとそもそも『エッジランナーズ』自体、最初は続編の予定自体がなかったとのこと。前作配信の直前から企画がスタートしたと言います。そこで白羽の矢が立った五十嵐監督は、「今石さん(前作監督の今石洋之)から聞いて、鳩が豆鉄砲食らったみたいになりましたよ」と当時の様子を述懐していました。

また、本作の劇伴を担当したギタリストの今堀恒雄氏の起用は、本間さんによると「五十嵐監督のゴリ押し」で決まったとのこと。サウンドトラックも1話の時点で独特の情感を放っており、音楽面での演出にも注目できそうです。

脚本の大塚雅彦さんによると、CDPR側から「『パルプ・フィクション』や『レオン』のような群像劇にしたい」というオーダーがあったとのこと。「従来のアニメ作品と比べて難しかったのですが、一方で挑戦しがいがあった」と振り返っていました。

ロマン役の寺澤百花さんは、自身が演じたロマンに対して「お願いだから死なないで!」と素直な心境を吐露。ナイトシティという容赦のない街で、子どもとして生きるロマンにエールを送りました。

ウィーク役の利根健太朗さんは、なんと収録前に『サイバーパンク2077』をプレイしたとのこと。ナイトシティのヤバさに触れつつ、トレイラーでもサイバーサイコ的な描写のあったウィークを演じることに戦々恐々としていたようです。

また、本作の収録現場の雰囲気についてもコメント。「シリアスな話だからこそアフレコが怖かった」と述懐しつつ、「D役の内山くん(内山昂輝)はキャラに入り込んでるのか素なのかがわからない(笑)」と笑い混じりに現場の様子を伝えていました。

最後に、登壇した4人からのコメントも。寺澤さんは「主演を演じることがすごくプレッシャーだった」としつつ、「演じ終えた今爽快感でいっぱい。早くエッジランナーの世界に浸りたいです」とコメント。

利根さんは「寺澤さんの演技が本当にすごかった」と称賛しつつ、「まだまだ『サイバーパンク2077』も味がするので、劇中で登場した武器も使ってみようかなと思います」と、ナイトシティに戻る気満々。

大塚さんは「1話はまだ触りも触りなので、これだけ見せるというのも残酷では?」と笑い混じりに話しつつ、「前作と比べてスタッフも若返っていますし、それに呼応してドラマのボルテージもどんどん上がっていきます」と、ファンの期待を煽りました。

最後に五十嵐監督は、「初監督ながら、後にも先にも今この時代にこの作品が出せたことは貴重だと思っています」とコメント。どんな作品に仕上がっているのか、期待が膨らみますね。

『サイバーパンク:エッジランナーズ2』は、10月20日よりNetflixにて配信予定です。

《タキトウ ハル》

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