2026年7月21日に開幕する「Esports World Cup 2026(EWC)」の『チームファイト タクティクス(TFT)』本戦。日本からは、title選手、summertimer選手、mori選手、yatsuhashi選手を擁する「ZETA DIVISION」が出場します。本大会は『TFT』では珍しい4v4のチーム戦というフォーマットで実施され、各地域の予選を勝ち抜いた16チームが5日間にわたって世界一の座を争います。賞金総額は50万ドル(約8,000万円)で、優勝チームには15万ドル(約2,400万円)が与えられます。
大会のグループステージは全試合BO3のダブルエリミネーション方式で行われ、各グループの上位4チームがプレイオフに進出します。「ZETA DIVISION」が配置されたグループBも、1度敗北した場合はルーザーズブラケットへ回ります。プレイオフでは8チームがシングルエリミネーション方式で対戦し、決勝戦のみBO5で決着をつけます。

『世界王者2人を擁する屈指の布陣』 ZETA DIVISIONが悲願の世界一へ、再び挑む
今年「EWC」に挑む日本代表の「ZETA DIVISION」は、title選手とsummertimer選手という2人の世界王者を擁し、さらにmori選手、yatsuhashi選手と、全選手が「TFT Pro Circuit」で活躍するトッププレイヤーという布陣です。世界を見渡しても、間違いなく屈指の戦力を誇るチームといえます。
「ZETA DIVISION」は「EWC」初開催となった2024年にも参加しましたが、惜しくもグループステージ敗退となりました。世界最高峰のメンバーを揃えた今年、悲願の世界一へと挑みます。
『TFT』4v4のチーム戦とは? 味方との戦闘や「1位=8点」のポイントルールが勝敗を分ける
基本的に個人戦がメインとなる『TFT』ですが、1年に1回の「EWC」でのみ公式のチーム戦が行われます。
4v4で行われる試合は、1位に8点、2位に7点、3位に6点……と順位に応じたポイントが割り振られ、1試合の合計ポイントが高いチームの勝利となります(※同点の場合は、1位を獲得したプレイヤーがいるチームが勝利)。
チーム戦専用の特殊なシステムがあるわけではなく、通常の『TFT』と同じルールで対戦するため、「味方プレイヤーとも戦闘になる」という点が、戦術を組み立てる上で非常に重要なポイントになってきます。

「チーム戦の見どころ」あえてアイテムを外して負ける“延命”と役割分担
『TFT』のチーム戦において重要になってくるのが、HP管理とチーム内の役割分担です。チーム全員の順位ポイントで勝敗が決まるため、「誰かが1位を取ればよい」というゲームではなく、全員が1つでも上の順位をもぎ取る必要があります。特に8位を取ってしまうと勝利条件が極端に厳しくなるため、「1位を取ること」と「8位を回避すること」は、ほとんど同じレベルの価値を持ちます。
そこで鍵を握るのが、いわゆる「延命」と呼ばれる戦術です。味方同士での戦闘になった際に、HPに余裕のあるプレイヤーがアイテムを外すなどして、あえて戦闘に敗北し、HPの少ない味方をより長く生存させる動きです。特にステージ4やステージ5で多く見られる連携プレイなので、注目してご覧ください。

次に重要なのがチーム内での役割分担。序盤において重要なのは、「勝ち進行」と「負け進行」の人数配分です。「延命」によって負け進行のプレイヤーでもHPを保ちながら終盤戦に向かえるチーム戦ですが、負け進行が2~3人重なると、味方同士の対戦時に共倒れするリスクが生じます。そのため、負け進行のプレイヤーをチーム内で1人前後に抑えていくのが理想的な展開です。
その結果、ステージ2-1のオーグメント選択では、「代償」や「ハスラー」など個人戦では優先度が高くないオーグメントを、強引に勝ち進行を狙うためにあえて選択するといったチーム戦特有のプレイが見られます。
そして終盤になり、他プレイヤーが敗退するようになってくると、チームが勝利するために「誰が何位を取るべきか」という明確な条件が見えてきます。仮に味方が8位を取ってしまった場合、大半のケースでチームは「1位獲得」が必須条件となります。
そのタイミングで重要になるのが「1位担当」のプレイヤーです。これまで説明したように基本的にHPが多いプレイヤーは「延命」でHPを分け与えますが、1位が絶対条件となる場合、1位を狙えるプレイヤーはHPの使い方を根本から見直さなければなりません。盤面を完全に仕上げるための時間を確保し、配置によって勝敗が左右される終盤の戦闘を複数回耐え抜くだけのHPが必要になるからです。
つまり、状況によっては「1位担当のプレイヤーはあえて延命を行わず、自身のHPを完全に温存する」という冷徹かつ戦略的な選択肢も生まれるのです。このように、状況や条件に応じてプレイを柔軟に変えていきながら、チームとしての勝利を目指すのが、チーム戦の醍醐味といえるでしょう。
「Esports World Cup 2026」『チームファイト タクティクス』部門は7月21日より開幕。「ZETA DIVISION」は初戦で、中国の「JDG」と対戦します。
試合はTwitchやYouTubeのEWC公式チャンネルで配信されます。また、日本語ではストリーマーによるウォッチパーティが開催される予定です。










