
2026年4月23日、コロプラよりニンテンドースイッチ向けソフト『KAZUMA KANEKO'S ツクヨミ』がリリースされます。本作は『女神転生』シリーズや『ペルソナ』シリーズで知られるクリエイター・金子一馬氏が世界観を構築し、キャラクターデザインを手がけたデッキ構築型のローグライクカードゲームです。本稿では、発売に先駆けて先行プレイレポートをお届けします。

◆神魔を使役する者「ツクヨミ」が邪を祓う!
『KAZUMA KANEKO'S ツクヨミ』の舞台は、20XX年の東京。湾岸エリアにそびえ立つ超高層タワーマンション「THE HASHIRA」に邪気の発生を検知した超国家的組織・維持正常化機構は、「十六夜月(いざよいづき)のツクヨミ」と呼ばれる若きエージェントを派遣します。


しかし、十六夜月が現地に到着してタワマンの中に入るやいなや強力な結界が建物全体を包み込み、さらに人ならざる異形の存在・神魔がタワマン中を跋扈する異常事態が発生。神魔札を介して神魔を使役する能力を持つ十六夜月は、ツクヨミのサポートを務める少女・武内むつとともにタワマンの捜査を開始します。

先行プレイで最初に印象に残ったのは、実際のプレイが始まるまでのテンポのよさ。ゲームをスタートすると、神魔を使役して人に仇なす存在を討つツクヨミがいかなる歴史を持つ存在であるかが語られるムービーから始まりますが、チュートリアルを兼ねた最初のバトルが始まるまでにかかる時間は4分足らず。実にスピーディーです。

ストーリーは、十六夜月、新月、満月、半月と呼ばれる4人のツクヨミの視点で描かれる群像劇となる「ツクヨミ編」と、ツクヨミの討伐対象である事件の首謀者・登美のりこの視点で描かれる「登美のりこ編」の2編で構成。先行プレイではごく一部しか体験できませんでしたが、金子氏によるダークな世界観を存分に堪能できそうです。



◆シンプルでとっつきやすいターン制カードバトル
前述したように、タワマン内で発生する神魔との戦いはターン制のカードバトルで行われます。手札の上限は常に3枚となっており、十六夜月が所持している神魔札は以下の3タイプで構成されています。
攻撃:敵に攻撃できるが、敵からの攻撃を一切防げない
防御:敵に攻撃できないが、敵からの攻撃を大きく軽減できる
バランス:攻撃と防御どちらにも使える


神魔札の使用には「オド」というコストを支払う必要があります。オドの初期最大値は4ですが、毎ターン開始時に全回復しますので1ターンごとに使い切っても問題はありません。オドを消費しつつ攻撃し、敵の攻撃がくる箇所に防御札を置いてターンエンド。基本はこれだけです。序盤のうちは敵も弱いので、細かい立ち回りや戦法は少しずつ覚えていけば大丈夫です。
チュートリアルを兼ねたバトルを終えると、最上層を目指してタワマンの捜査がスタート。移動はオートで行われ、分かれ道に差しかかったときのみプレイヤーがどちらに進むかを選択可能。この時、画面右上の簡易マップで「?」と表示された部屋に入るように進むと、部屋ではランダムで何らかのイベントが発生します。


イベントでは手持ちの神魔札が強化されたり、札の強化に使用する「マナプレート」を得られたりする一方で、何の役にも立たない神魔札を強制的にデッキへ入れられたり、ツクヨミのHPが下がってしまったりすることもあります。メリットだけではありませんが、基本的には利点の方が大きいのでなるべく部屋を探索するようにしていくとよいでしょう。



◆3,600点のイラストを有する創成札がツクヨミの戦いをサポート!
戦闘や探索を続けていくと、移動画面の左上にある「オオカミゲージ」のカウントが徐々に減少。0になるとツクヨミたちを見守る謎の神「オオカミ」が顕現し、探索時に選んだ選択時に応じた「創成札」を生み出して授けてくれます。



コロプラから2025年にリリースされた先行作品『神魔狩りのツクヨミ』では、オオカミのシステムにコロプラ入社後の金子氏のイラストのみを学習させた生成AI「AIカネコ」が使用されており、無数の絵柄の神魔札がリアルタイムで生み出されていました。
それに対し、本作は『神魔狩りのツクヨミ』のユーザー投票を元に選ばれた3,600点以上のイラストがあらかじめ収録されており、創成札の絵柄はその中から選ばれる形になっています。まとめると「生成AIをシステムに組み込んだゲーム」が『神魔狩りのツクヨミ』で、「生成AIが生み出した創作物を一部に使用しているゲーム」が『KAZUMA KANEKO'S ツクヨミ』である……ということになります。
本作は戦闘に負けるとそこでゲームオーバーですが、オオカミから授けられた創成札は「神魔札図鑑」に記録され、次回以降のプレイ時に再入手のチャンスが生まれます。繰り返し遊ぶほどデッキの幅が広がり難度が抑えられていく仕組みになっていますので、敗北のリスクを恐れることなく、ガンガン進めていきましょう。



◆『デビル メイ クライ 5』とのコラボレーションでダンテたちが登場!
本作はカプコンの大ヒットアクションゲーム『デビル メイ クライ 5』とコラボレーションしているのも魅力のひとつ。タワマンを探索しているとダンテ、ネロ、バージルのいずれかと遭遇することがあり、戦ってこちらの力を示すことができれば(倒すことができれば)彼らの神魔札を獲得できます。
先行プレイではダンテとのバトルと、彼の神魔札をデッキに組み込んだバトルを楽しめました。ダンテは『デビル メイ クライ』シリーズにならった「スタイリッシュランク」という特性を持っており、1ターン内で敵にダメージを与えれば与えるほどランクが上昇し、手札の攻撃力が上昇していく性能でした。
そしてネロは複数ターンにわたり手札に残し続けることで攻撃力が段階的に上がっていく「イクシード」、バージルは“連携”が発動するごとに攻撃力が上昇する「コンセントレイション」という特性を持ち、『デビル メイ クライ』での特徴が本作ならではの形で再現されているようです。(編集部注:「連携」は、連携特性を持った札で攻撃すると、同じ連携特性持ちの手札を消費オド0で使用できるようになる特性のこと)
十六夜月が使用できる神魔札の中には最大で3回まで連続攻撃できる「飯綱」や、攻撃力が低い代わりにオド(コスト)0で攻撃できる「混沌」といった札があるため、ダンテはこれらの札との相性がバッチリでした。製品版で、ネロやバージルを仲間に加えるのも楽しみです。
ダンテのスタイリッシュランクを活用して、タワマン低層の締めくくりとなるボスを撃破したところで今回の先行プレイは終了。筆者は『神魔狩りのツクヨミ』もある程度遊んでいましたが、各部屋で発生するイベントで選ぶ選択肢の結果が最初から表示されていたり、一部の札は強化すると性能がより高くなったりすることが確認でき、本作はより一層遊びやすいゲームに仕上がっていると感じました。
本作の開発ディレクターを務める田岡次郎氏によると「メインモードは金子氏による世界観やストーリーをしっかり堪能してもらい、歯ごたえのあるローグライクカードバトルはクリア後のやり込みコンテンツで楽しんでもらう」のが本作のコンセプトであるとのこと。『神魔狩りのツクヨミ』も決して間口が狭いゲームではありませんでしたが、本作はより一層間口が広くなっていると言えそうです。
また、「しっかり堪能してほしい」というストーリーに関しては、メインモードの進行に応じてデジタルノベルが順次解放される仕様になっています。デジタルノベルはメインモードの物語のエンディングまでを1本の長編小説として仕上げたもので、登場人物たちの心情や人間関係、タワマン内の状況などがより緻密に描写されているそう。金子氏のファンには、このノベルもうれしい新規要素のひとつとなるのではないでしょうか。


スイッチ向けソフト『KAZUMA KANEKO'S ツクヨミ』は4月23日発売予定。通常版、デジタルデラックスエディション、コロプラ公式ショップ限定販売となる特装版「月神BOX」、100セット限定「神魔画家BOX」の4バージョンがラインナップされており、ダウンロード版のみとなる通常版は定価3,960円(税込)と、手に取りやすい価格になっています。
また、インサイドでは金子氏と田岡氏に別途インタビューを実施。『KAZUMA KANEKO'S ツクヨミ』制作の経緯・魅力からローグライクカードゲームに初めて触れる人へのアドバイスまで、さまざまなお話をうかがっていますので、そちらもあわせてご覧ください。


©COLOPL, Inc.
©CAPCOM
※記事で使用している画面写真は、すべて開発中のものとなります















