「尖った部分を代償に万人向けになった」海外レビューひとまとめ『リトルナイトメア3』

『リトルナイトメア3』はシリーズの伝統を受け継ぐに値する一作だ。本作はシリーズを象徴する独特の雰囲気を保ちつつ、協力モードによってそのゲーム性を発展させている。だが、より遊びやすく万人向けになった代償として、初代を現代ホラーの傑作たらしめていた尖った部分がいくらか失われている。

たとえ友人と二人、同じ部屋で『リトルナイトメア3』を体験できないとしても、本作は十分に楽しめる作品だ。その瞬間の驚きや感動を隣のパートナーと直接分かち合えないのは残念だが、少なくともDiscordでは気持ちを共有できる。そして、この友情の物語は間違いなくプレイヤーの心を揺さぶるだろう。

協力プレイは『リトルナイトメア3』との相性が抜群で、シリーズの持ち味をさらに引き立てている。しかし、その代償としてソロプレイ体験はやや見劣りするものとなった。そのため、ソロプレイでは本作の魅力を最大限に味わえないが、誰かと一緒にプレイすれば最終評価にはさらに数ポイント上乗せされるだろう。

『リトルナイトメア3』はシリーズ入門としては無難な作品だが、単調さという問題に直面しており、評価を著しく下げるバグも抱えている。とりわけ厄介なのがチェックポイントシステムで、時には4～5分もの時間を失うこともあった。

『リトルナイトメア3』は見た目こそ素晴らしいが、パンチに欠ける。心に刻み込まれるアートディレクションや不気味な雰囲気は今なお印象的だ。しかし、短いプレイ時間、先の読めるパズル、そして面白みのないAIパートナーが、この続編をあらゆる意味でスケールダウンさせている。可能であれば協力プレイで遊ぶべきだ。一人ではその楽しさの半分も味わえないだろう。

『リトルナイトメア3』は相変わらずビジュアルとサウンドが印象に残るダークなおとぎ話だ。雰囲気は豊かだが、革新性に欠けている。確かに、協力プレイモードは価値を高めている。しかし、ゲームプレイ面でシリーズが停滞している事実は否めない。

Supermassive Gamesは不気味な美的センスを見事に表現している。モンスターのデザインは秀逸で、目を引くビジュアルも健在だ。しかし、プレイ時間の水増し、一貫性のないペース配分、活かしきれていないオンライン専用の協力プレイ機能が体験の質を下げている。こうした欠点により、『リトルナイトメア3』は過去作の放つ無駄のない洗練された輝きに到達できていない。