人生にゲームをプラスするメディア

なぜ?リメイク発表で『ToHeart』が話題になる理由とは─現世代が知らない“四半世紀越えの名作”が与えた影響

四半世紀も前の作品が、令和を迎えた今、なぜトレンド入りするほど盛り上がったのか。名作が及ぼした影響などを振り返ります。

ゲーム 特集
なぜ?リメイク発表で『ToHeart』が話題になる理由とは─現世代が知らない“四半世紀越えの名作”が与えた影響
  • なぜ?リメイク発表で『ToHeart』が話題になる理由とは─現世代が知らない“四半世紀越えの名作”が与えた影響
  • なぜ?リメイク発表で『ToHeart』が話題になる理由とは─現世代が知らない“四半世紀越えの名作”が与えた影響
  • なぜ?リメイク発表で『ToHeart』が話題になる理由とは─現世代が知らない“四半世紀越えの名作”が与えた影響
  • なぜ?リメイク発表で『ToHeart』が話題になる理由とは─現世代が知らない“四半世紀越えの名作”が与えた影響
  • なぜ?リメイク発表で『ToHeart』が話題になる理由とは─現世代が知らない“四半世紀越えの名作”が与えた影響
  • なぜ?リメイク発表で『ToHeart』が話題になる理由とは─現世代が知らない“四半世紀越えの名作”が与えた影響
  • なぜ?リメイク発表で『ToHeart』が話題になる理由とは─現世代が知らない“四半世紀越えの名作”が与えた影響
  • なぜ?リメイク発表で『ToHeart』が話題になる理由とは─現世代が知らない“四半世紀越えの名作”が与えた影響

■『ToHeart』は「Leaf」の新機軸として登場

『ToHeart』に限らず「ビジュアルノベル」全般の共通点ですが、「ビジュアルノベル」は会話や行動の選択肢で物語が分岐し、複数のエンディングに到達します。恋愛系の作品では、シナリオの分岐が各ヒロインのルート分けと同じ意味になる場合が多く、『ToHeart』も選択によってルートが分かれ、ハッピーエンドやバッドエンドに辿り着きます。

「ビジュアルノベル」は、特別なルールを覚える必要がほとんどなく、違う作品でも概ね同じ操作感でプレイ可能。そのため、プレイヤー側の負荷がかなり少なくて済みます。また、シンプルな構造で済むため、育成シミュレーションなどと比べると開発の規模や費用を押さえやすいといった、開発側のメリットも存在します。

ですが、「遊びやすい」「作りやすい」といった事情だけでは、大きなブームには成り得ません。「ビジュアルノベル」に火が付くきっかけには、やはり魅力的なゲームの存在が欠かせません。その一躍を担ったのが『ToHeart』ですが、いきなり本作が登場して盛り上がったわけではなく、まず「Leaf」のビジュアルノベルシリーズの1作目・2作目を飾った『雫』と『痕』の存在も重要な役目を果たしました。

『雫』と『痕』は、1996年に発売されたPC向けのビジュアルノベルです。ただし、その内容は恋愛がメインではなく、『雫』は人の精神に深く関わる物語を展開し、『痕』は怪奇的な側面も伴うなど、どちらもサスペンス要素が濃厚なADVでした。

しかし『雫』と『痕』は、それぞれ強烈かつ魅力的な物語を描き、万人向けではないテーマながらも多くのファンを獲得。その抜きん出た完成度の高さで、たちまち注目を集めました。また、開発の中心的な人物である高橋龍也氏(脚本)と水無月徹氏(原画)も、作品同様に高く評価されます。(※高橋氏の「高」は、正しくは「はしごだか」表記)

この両名が手がける新たな作品となれば、当時話題にならないはずがありません。しかも、これまでの路線と全く異なる、学園を舞台とした恋愛系ビジュアルノベルという新境地です。『雫』『痕』とのギャップの大きさも追い風となり、多くのPCユーザーが『ToHeart』の登場を待ち焦がれました。



《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

ゲーム アクセスランキング

  1. 『ゼンゼロ』Ver.2.5で「照」が配布決定!ジェーンの水着衣装、エレンら5人のさらなる強化、マルチプレイ戦闘など盛りだくさん

    『ゼンゼロ』Ver.2.5で「照」が配布決定!ジェーンの水着衣装、エレンら5人のさらなる強化、マルチプレイ戦闘など盛りだくさん

  2. 『モンハンワイルズ』“ジェマ”の開発原画がめちゃくちゃ美人!イラストならではの表情や、抜群のプロポーションに目を奪われる

    『モンハンワイルズ』“ジェマ”の開発原画がめちゃくちゃ美人!イラストならではの表情や、抜群のプロポーションに目を奪われる

  3. 『ポケカ』「スタートデッキ100 バトルコレクション」の特別Ver.が付いてくる!新雑誌「コロちゃお」が12月19日発売

    『ポケカ』「スタートデッキ100 バトルコレクション」の特別Ver.が付いてくる!新雑誌「コロちゃお」が12月19日発売

  4. 歴代みずタイプ御三家が周りに! 「ポケパーク カントー」公式が「アシレーヌ噴水」の写真を投稿

  5. 大型DLC同梱や2~3本分まとめて遊べる大作が「全て半額以下」!『世界樹の迷宮』『ニーア』『トゥームレイダー』などお買い得【eショップ・PS Storeのお勧めセール】

  6. 『ドラクエ』とマクドナルドがコラボ! 限定グッズがアプリで抽選販売―マトリョーシカな“スライム”フィギュアの5体セット

  7. なぜHD-2D版『ドラクエ』シリーズは『III』→『I&II』だったのか?制作の裏側を堀井雄二氏らに迫る動画が12月19日21時より配信決定

  8. 『ポケカ』特別な「スタートデッキ100 バトルコレクション コロちゃおVer.」を誰でもゲットできるチャンス!ふろく雑誌が“受注販売”を発表

  9. 『マリカ8 DX』3,299円、『桃鉄ワールド』2,999円、『メタファー:リファンタジオ』2,728円など、ゲオ店舗&ストアのゲームセールが12月13日にスタート

  10. 付録カード「ミラクル・エクスクルーダー」が可愛い!「遊戯王GX」を紐解く一冊「アカデミア決闘録」予約受付中

アクセスランキングをもっと見る