人生にゲームをプラスするメディア

『ゼンゼロ』「猫宮又奈」の“尊厳と誇り”に全人類が惚れるべき! 気まぐれ? わがまま? そんなイメージを覆す魅力を見届けよ

『ゼンレスゾーンゼロ』の猫又こと「猫宮又奈」は、猫耳と猫尻尾をつけただけのキャラじゃない! ストリートを賢く生き抜き、しかし誇りと矜持を貫く生き方にこそ、彼女の魅力が詰まっています。

ゲーム 特集
『ゼンゼロ』「猫宮又奈」の“尊厳と誇り”に全人類が惚れるべき! 気まぐれ? わがまま? そんなイメージを覆す魅力を見届けよ
  • 『ゼンゼロ』「猫宮又奈」の“尊厳と誇り”に全人類が惚れるべき! 気まぐれ? わがまま? そんなイメージを覆す魅力を見届けよ
  • 『ゼンゼロ』「猫宮又奈」の“尊厳と誇り”に全人類が惚れるべき! 気まぐれ? わがまま? そんなイメージを覆す魅力を見届けよ
  • 『ゼンゼロ』「猫宮又奈」の“尊厳と誇り”に全人類が惚れるべき! 気まぐれ? わがまま? そんなイメージを覆す魅力を見届けよ
  • 『ゼンゼロ』「猫宮又奈」の“尊厳と誇り”に全人類が惚れるべき! 気まぐれ? わがまま? そんなイメージを覆す魅力を見届けよ
  • 『ゼンゼロ』「猫宮又奈」の“尊厳と誇り”に全人類が惚れるべき! 気まぐれ? わがまま? そんなイメージを覆す魅力を見届けよ
  • 『ゼンゼロ』「猫宮又奈」の“尊厳と誇り”に全人類が惚れるべき! 気まぐれ? わがまま? そんなイメージを覆す魅力を見届けよ
  • 『ゼンゼロ』「猫宮又奈」の“尊厳と誇り”に全人類が惚れるべき! 気まぐれ? わがまま? そんなイメージを覆す魅力を見届けよ
  • 『ゼンゼロ』「猫宮又奈」の“尊厳と誇り”に全人類が惚れるべき! 気まぐれ? わがまま? そんなイメージを覆す魅力を見届けよ

■居場所を捨てても、義は捨てない猫又道

再び野良猫ならぬ独り身に戻った猫又ですが、『ゼンゼロ』本編には主人公たちの助けを求める依頼者として登場します。家族の形見が奪われ、それが「ホロウ」にあるので取り戻したいと願う猫又は、「邪兎屋」にその案内を頼みました。

「邪兎屋」は、ある貴重品を巡って「赤牙組」と対立し、トラブルこそあったものの見事に出し抜いたホロウレイダー。この評判を聞きつけ、たっぷりの報酬を約束して「邪兎屋」の3人を雇います。

一行が向かうホロウは、特に凶悪な「エーテリアス」がいる危険な地域。こうした依頼でもなければ、「邪兎屋」も迂闊に近寄りたい場所ではありません。しかし、その危険こそが猫又の狙いでした。

実は、「邪兎屋」と揉めた「赤牙組」のボスは、かつて彼女の身元を引き受けたシルバーヘッドその人。猫又自身も、一時期は「赤牙組」の一員となり、皆と一緒に理想を追いかけ、自分の居場所を守ろうとしていました。

ですがシルバーヘッドは、理想も守るべき者も捨ててしまい、そんな彼と「赤牙組」を見限った猫又は袂を分かちました。もう一員でなくなった彼女は、「赤牙組」になんの義理もありません。

そう、義理も縁も手放したはずでしたが……「邪兎屋」とのトラブルの挙句、シルバーヘッドがホロウで死んだと聞かされた猫又は、復讐を決意します。

それは、かつての恩を返すためか、道半ばに倒れた者を悼んでのことか。正確なところは本人しか分かりませんが、過去と今を切り離して生きる器用さを、彼女は持ち合わせていませんでした。

人情や義侠心といった感情は、拠り所がなくストリートで生きる人々にとって、むしろ足を引っ張りかねないものです。ですが、ストリートに身を置くからこそ、目先の損得ではなく情や繋がりこそ手放すべきではないと、猫又は実体験を通して悟っているのでしょう。

義理や情を捨てたシルバーヘッドの死にも、義を持って向き合う猫又。誰かに褒められるわけでもなく、利益が得られるわけでもない。そんな見返りなど欲することなく、猫又は「邪兎屋」を騙し、死地へと誘います。

■自らの感情に拘泥しない、しなやかな視点の持ち主

ですが、猫又が復讐心を向ける「邪兎屋」の面々は、あまりにも予想と違っていました。高額の報酬に色めく欲深さこそありますが(特にニコ)、「ホロウ」をうろつく子供を見かけたら、依頼そっちのけで救出に向かいます。リスクは高く、リターンは見込めない状況なのに、3人全員が満場一致で。

また、悪辣な企業に騙された住人たちを助けようと、危険な「ホロウ」に居残ることを躊躇うことなく決め、知り合って間もない猫又を信じて、主人公たちの元へと送り出します。報酬はしっかりいただくものの(特にニコ)、誰かを見捨てて自分たちだけは助かるといった選択肢は、「邪兎屋」の3人に全くありません。

そんな「邪兎屋」の在り方は、今の「赤牙組」と真逆です。シルバーヘッドが失ったものを、ニコたちは当たり前のように持っていました。もしかしたら、猫又を引き受けた当時のシルバーヘッドなら、持っていたものかもしれません。

「邪兎屋」とシルバーヘッドの間で、実際に何があったのか。その経緯から顛末まで「邪兎屋」の3人は知っていますし、プレイヤーも彼らの視点を通して把握しています。

詳細は省きますが、シルバーヘッドが不幸な目に遭った事態に「邪兎屋」が関わってはいるものの、死に直結する原因とまで断じるのは少々過言です。両者のトラブルはあくまで(ダーティな世界の)仕事上での衝突に過ぎません。また、シルバーヘッドが「ホロウ」に迷い込んだのも、「邪兎屋」の意図ではなく、事故のようなものでした。

そうした「邪兎屋」が知っている背景を──猫又は、根掘り葉掘り聞くようなことはしません。「邪兎屋」の振る舞いや言動を通して、自分が復讐心を向けるような相手ではないと、彼女は自ら悟ったのです。



《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

Amazon売れ筋ランキング

編集部おすすめの記事

特集

ゲーム アクセスランキング

  1. 『ポケカ』30周年記念商品がベールを脱ぐ!6月1日22時に最新情報が公開決定、キーとなるのは「ミュウ」「ミュウツー」

    『ポケカ』30周年記念商品がベールを脱ぐ!6月1日22時に最新情報が公開決定、キーとなるのは「ミュウ」「ミュウツー」

  2. 『ドラクエ』「天空」シリーズで“リメイク希望No.1”タイトルが決定! 半数近い「48.5%」の熱烈な支持が集まる【アンケ結果】

    『ドラクエ』「天空」シリーズで“リメイク希望No.1”タイトルが決定! 半数近い「48.5%」の熱烈な支持が集まる【アンケ結果】

  3. 新作オープンワールド『望月(WANGYUE)』が2024年公開の実機映像から超絶進化!―日本未上陸の注目ゲーム3選【2026年5月31日】

    新作オープンワールド『望月(WANGYUE)』が2024年公開の実機映像から超絶進化!―日本未上陸の注目ゲーム3選【2026年5月31日】

  4. 『ドラクエ12 夢の彼方へ』ヒロイン?らしき女の子が可愛い!開発中映像が公開

  5. ファミコンからPS時代までの進化をプレイしながら追体験する!ゲーム史を愛する人に贈りたいアクションADV『エボランド』の魅力【プレイレポ】

  6. メガミュウツーXとYはどちらを育てるべき?現環境と今後を見据えたおすすめ育成法【ポケモンGO 秋田局】

  7. 『遊戯王OCG』最初期のストラクチャー「遊戯編/城之内編/海馬編」が蘇る!特別セットより、原作デザインの各エースカードが初公開

  8. “スイッチ2ライフ”がお得に充実!『龍の国 ルンファク』『ファンタジーライフi』『風来のシレン6』が3,278円、『知恵のかりもの』は3,058円─ゲオ店舗のGWセールを現地調査

  9. お得な「セット」が全て最安値更新!『オクトラ』バンドルは1作品あたり2,400円以下、『ダンロン』『AI: ソムニウム ファイル』などもお買い得【eショップ・PS Storeのお薦めセール】

  10. 今週発売の新作ゲーム『FINAL FANTASY VII REBIRTH』『Gothic 1 Remake』『eFootball Kick-Off!』『The 7th Guest Remake』他

アクセスランキングをもっと見る