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スイッチ版発売記念! 傑作宇宙探索ADV『Outer Wilds』の魅力を改めて伝えたい

もう一度Nomai人の足跡を辿ろう

ゲーム 特集
スイッチ版発売記念! 傑作宇宙探索ADV『Outer Wilds』の魅力を改めて伝えたい
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ついに、ついに発売されたニンテンドースイッチ版『Outer Wilds』。22分間のループの中で、宇宙の謎を解き明かす傑作ADVであり、多くのゲーマーやメディアから傑作であると太鼓判を押されているタイトルです。

今回、改めて『Outer Wilds』の世界を再訪し、やはりこのゲームは何度も紹介しなければならないという確信を得たのに加え、筆者の立場や経験から、本作をもう一度考え直してみようと思いました。

1.Outer Wildsのスゴすぎるポイント:宇宙を行き来する唯一無二の体験

本作は22分間でループする宇宙を探索し、この星系に何が起きたのか、かつてこの地に根差していた先人であるNomai人が何をしていたのかを考えるSFアドベンチャーです。

小型探査機や翻訳機やフラッシュライトといった心細い道具を頼りに、何度も何度も死にながら、複雑な謎を解き明かしていくゲームなのですが、ポイントはそれだけではありません。

本作はちょっと狭いオープンワールドのゲームなのですが、どの星にも存在する理由があり、訪れなければ見られないヒントや、解かねばならない謎解きがあります。どの順番で向かってもゲームとして成立し、たまたま解けたり、何となく試してみたりしたことが、次のステップに確実に繋がります。

前々から筆者は、オープンワールドというメカニクスは、レベルの概念が存在するRPGよりも、ほうぼうを歩き回り、問いに答えれば完結するミステリーこそ相性が良いとは思っていましたが、ここまで完璧に用意されたオープンワールドミステリーは類を見ません。まさしくジグソーパズルであり、ピースのひとつとして嵌め忘れてはいけない作りになっています。

また、本作はHearthianという現行人類が、Nomaiという古代人の物語を追いかけるお話であり、徹底して科学的で、余計な描写をわざわざ書くことはしていません(人間臭さは残っています)。

たとえば、下ネタであるとか、ドッキリであるとか、話を転がすためのケンカや愚かな行動といった要素は排除されています。そういったものに辟易としている方にも、安心してオススメできます。

2.何故Outer Wildsを薦めるのか? ストーリーとゲーム性の融合

ここから少し私的な話になるのですが、筆者はシナリオライターとしても活動しており、同時にIGN Japanでは「ゲームシナリオの解剖学」という連載もしています。

当たり前ですが、ゲームというメディアはストーリーを描くために生まれたわけではありません。厳密に考えると、ダンジョンにある隠せてもいない宝箱は存在自体が変だし、長い冒険の途中で引き返せるのも普通なら仲間が止めるでしょう。

とはいえ、すべてのゲームのシナリオがダメだというのは現実に即していません。『ファイナルファンタジーIX』はいつ遊んでも泣けますし、上記の宝箱問題なども、別に本質じゃないので目を瞑ればいいだけです。

そんな感じで「ゲームはどうやってシナリオを描くことが出来るのか?」を考えていたときに『Outer Wilds』と出会いました。

『Outer Wilds』における謎解きのほぼすべてはSF的かつゲーム的に説明がつきます。22分間のループはもちろんのこと、ゲーム的に解かねばならない謎の装置がそこにある理由も、開発者は先回りして答えを用意しています。

ゲームとしての面白さのために、シナリオを犠牲にせず、それらふたつが螺旋を描いて高めあっているのが『Outer Wilds』です。スゴい、スゴすぎるぜ……。

3.とはいえ、気になる点もあり……Switchならではの問題点も

ここまで『Outer Wilds』を褒めちぎり、まるで人類史に残る作品かのように書きましたが(実際そう思ってますが!)かといって、誰しもが必ず楽しめるかというと難しいところもあります。

上述した通り、本作は謎解きがメインであり、それらがどれも中々見たことのないものなので、詰まる時もあります。

単なる倉庫番や3マッチパズルならガチャガチャやってれば解けますが、そんな生易しいものはほぼないと言っていいでしょう。あなたが閃くまで、宇宙は冷たく押し黙ったままです。この高いハードルを超えた時にこそとんでもない達成感があるので、何としても食らいついて欲しいというのが筆者の本音ですが……!

また、今回発売されたスイッチ版ですが、やはりニンテンドースイッチ自体のハード性能の問題もあり、フレームレートはあまり高くありません。せいぜい30fpsかそれ以下でしょう。3Dの無重力空間を揺れるシーンも多いので、画面酔いには注意です。

ロードも長く、画面録画ができない点も気になります。それらが特に気にならないという人で、場所に縛られず気軽に遊びたいというなら、スイッチ版を試すのはありかなと思いました。筆者が指摘する点が気になるなら、既にリリースされているSteam版やPS5/PS4版でプレイするのもいいでしょう。

以上、ニンテンドースイッチ版の発売にあわせて、世紀の傑作と評される『Outer Wilds』の魅力を改めて解説してきました。皆さんの探索が素敵なものになることを祈っております!

Nintendo Switch(有機ELモデル) マリオレッド
¥37,599
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《各務都心》

各務都心

マーダーミステリー『探偵シド・アップダイク』シリーズを制作しているシナリオライター。思い出の一本は『風のクロノア door to phantomile』。

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