人生にゲームをプラスするメディア

昼寝するクリボーに合唱するパックンフラワー…『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』真の主役はクッパ軍団か?

先日ニンテンドースイッチ向けに発売された『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』。約11年ぶりの2Dマリオということで、大きな話題になっています。

ゲーム Nintendo Switch
昼寝するクリボーに合唱するパックンフラワー…『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』真の主役はクッパ軍団か?
  • 昼寝するクリボーに合唱するパックンフラワー…『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』真の主役はクッパ軍団か?
  • 昼寝するクリボーに合唱するパックンフラワー…『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』真の主役はクッパ軍団か?
  • 昼寝するクリボーに合唱するパックンフラワー…『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』真の主役はクッパ軍団か?
  • 昼寝するクリボーに合唱するパックンフラワー…『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』真の主役はクッパ軍団か?
  • 昼寝するクリボーに合唱するパックンフラワー…『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』真の主役はクッパ軍団か?
  • 昼寝するクリボーに合唱するパックンフラワー…『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』真の主役はクッパ軍団か?
  • 昼寝するクリボーに合唱するパックンフラワー…『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』真の主役はクッパ軍団か?
  • 昼寝するクリボーに合唱するパックンフラワー…『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』真の主役はクッパ軍団か?

先日ニンテンドースイッチ向けに発売された『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』。約11年ぶりの2Dマリオということで、大きな話題になっています。

このマリオはギミックもさることながら、「可愛らしいクッパ軍団」もひとつの見どころ。まるでミュージカル作品のような演出もあり、プレイヤーを飽きさせない工夫が随所に施されています。

この記事では、倒すのを躊躇ってしまうほど明るくユニークなクッパ軍団に焦点を当てたいと思います。

◆昼寝をするクリボー

今作の舞台は「フラワー王国」。一面花畑の土地が広がる、平和な王国です。

そんな国の王子に招待されてやって来たマリオ一行。今作はピーチやデイジー、ヨッシー、キノピオ、キノピコ、果てはトッテンもプレイアブルキャラに入っています。

平和な国で平和的なパーティーを……と思ったら、案の定クッパが出てきました。今回はフラワー王国の城とクッパが合体し、王国はあっという間にクッパ軍団の占領下に。あらららら……。

そんなわけで、マリオたちの冒険が始まります。よっしゃ、今回もクッパ軍団共を派手に踏んづけて懲らしめてやろう……と思ったのですが、どうも戦意を削がれてしまいます。というのも、心地よい昼下がりの中をクリボーが鼻風船を膨らませながらお昼寝してるじゃないですか!

うーん、何だか起こすの可哀想……。このまま寝かせてあげるのが一番いいんじゃないか?

◆パックンフラワーの大合唱

クリボーは「スーパーマリオ」シリーズではお馴染み、一番最初に出てくる敵キャラです。

1983年発売の初代『スーパーマリオブラザーズ』でも、真っ先に出くわすのはやっぱりクリボー。彼はこのゲームの基本的攻撃法を教えてくれる存在でもあり、横スクロールアクションゲームの伝道者とも言えます。このあたり、83年当時は横スクロールアクションゲームというものがまだ一般的ではなかった事情を考慮する必要があります。

もちろん、シリーズお馴染みの敵キャラはクリボーだけではありません。移動することはないものの、一件何の変哲もなさそうな土管から突然姿を現すパックンフラワーも重要なキャラクターです。

もちろん、彼も『ワンダー』に登場します。しかも今回は土管から顔を出すのみならず、そこから飛び出して走ったり複数人(複数本?)のパックンフラワーが合唱を始めたりすることも!しかも、その合唱はお客さんから銭を取れるくらいのレベルです。

これはもう、ひとつのミュージカル作品じゃないか!

◆家族全員で楽しめるゲーム

ミュージカルを鑑賞した人は分かると思いますが、「お芝居をしながら歌う」という性質上舞台に立っている役者は端役を含めて全員声を出さないといけません。「無言のエキストラ」は存在しないのです。

『ワンダー』もまさにそのような世界で、このゲームにエキストラはいません。やられ役も含め、全員が歌って踊れる俳優です。

この作品のCEROレートはA(当然ですが)。家族全員で楽しめ、さらにこれ自体が完成された映像作品としての価値を含んでいます。それは全てのキャラが、確固たる「市民権」を得ている表れではないでしょうか。

◆変わらない操作性

もうひとつ、筆者が驚いたのは「操作性が一切変わっていない」という点です。

過去のマリオ作品では、ボタンの微妙な押し加減によりジャンプの飛距離が変わるという特徴を持っていました。これが横スクロールアクションゲームに一種の革命をもたらし、またマリオに追随せんとばかりに登場した他の横スクロールアクションゲームをまったく寄せつけない抜群の操作性を確立させます。

そんな操作性が一切変わっていないというのは、やはり高く評価するべき点ではないでしょうか。

前述の通り、初代『スーパーマリオブラザーズ』の発売は1983年。その年に6歳だった少年は、今では46歳になっています。仮に23歳で子供を作り、その子供も20歳を少し超える年齢で子供を作れば、かつての少年は「お祖父さん」と呼ばれます。

つまり『ワンダー』は、3世代で遊べる2Dマリオシリーズということでもあります。

◆マリオは「ゲーム界の長嶋茂雄」

プロ野球はかつて、知識層や大学関係者から「職業野球」と呼ばれて遠ざけられていました。

庶民には人気があったものの、六大学野球で活躍した選手がプロ野球へ行く例は「死ぬ前に野球がしたい」と選手たちが望んでいた戦時中を除いてあまりなく、1958年までは高卒や高校中退の選手がプロ野球の中核を担っていました。

では、1958年に何があったのか。六大学野球のスターだった長嶋茂雄選手が、巨人へ入団しました。この瞬間から、プロ野球は「国民的スポーツ」としての地位を確立させます。

これはコンピューターゲームの歴史にも当てはまるのでは、と筆者は考えています。1983年、『スーパーマリオブラザーズ』という「ゲーム界の長嶋茂雄」が登場したことにより、ゲームそのものが誰でも楽しめる娯楽に姿を変えました。

そして現代、2Dマリオはそれ自体が一ジャンルになってしまうほどの影響力を誇り、我々に無限大の夢を与え続けています。


スーパーマリオブラザーズ ワンダー|オンラインコード版
¥5,850
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
スーパーマリオブラザーズ ワンダー -Switch
¥5,673
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《澤田 真一》

ゲーム×社会情勢研究家です。 澤田 真一

「ゲームから見る現代」をテーマに記事を執筆します。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

ゲーム アクセスランキング

  1. 『サイパン2077』2,178円に、『メタファー:リファンタジオ』『ロマサガ2R』2,728円、『スパロボY』『P3R』3,278円など、ゲオ店舗セールを実地調査

    『サイパン2077』2,178円に、『メタファー:リファンタジオ』『ロマサガ2R』2,728円、『スパロボY』『P3R』3,278円など、ゲオ店舗セールを実地調査

  2. 『原神』でコラボ続々!食べログ、明治、ファミリーマートら3社とのキャンペーンが1月中旬より順次開催

    『原神』でコラボ続々!食べログ、明治、ファミリーマートら3社とのキャンペーンが1月中旬より順次開催

  3. 『マリカ8 DX』や『桃鉄』が3,278円!『ゼルダの伝説 BotW』『TotK』は各3,828円、2025年発売のPS5タイトルもお買い得─ゲオ店舗&ストアの初売りセールは1月4日まで

    『マリカ8 DX』や『桃鉄』が3,278円!『ゼルダの伝説 BotW』『TotK』は各3,828円、2025年発売のPS5タイトルもお買い得─ゲオ店舗&ストアの初売りセールは1月4日まで

  4. これから格ゲーを始める人におすすめのコントローラーは?パッド・アケコン・レバーレスそれぞれの魅力をまるっと紹介【年末年始特集】

  5. 『原神』今後登場する新キャラ5人のシルエットが一挙公開!「ファルカ」や「ニコ・リヤン」らしき姿も

  6. ポケモン30周年、はじまる!歴代ピカチュウが飾る“記念ロゴ”公開など、公式が「最高の1年になる予感」と節目をお祝い

  7. もう入力した?『ポケモンZA』で「おおきいリザードン(オヤブン)」をもらえる“あいことば”公開中

  8. 『勝利の女神:NIKKE』放送版とこんなに違う!? “無修正版”新ニケ、新コスの違いが刺激的─2026年も、戦場に銃声を響かせつつ背中で魅せるガンガールRPG【フォトレポ】

  9. 『ペルソナ6』にも期待!シリーズ30周年特設サイト公開―歴代主人公勢ぞろいの記念ビジュアルが壮観

  10. ホロライブのバーチャル空間プロジェクト「ホロアース」って今どうなってるの?「ねぽらぼ」4名の“会いに行けるライブ”に参加してきた

アクセスランキングをもっと見る