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「困難を超え、いまここに…」総勢20組以上が登場した『TUBEOUT!FES -2021 WINTER』 レポート

2021年12月28日、Studio Freedom・Spotify O-nest・Veats SHIBUYA・LOFT9 shibuyaの4会場を舞台にしたサーキットイベント『TUBEOUT!FES -2021 WINTER-』が開催。ライブをレポートさせていただきました。

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天神子兎音さん
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2021年12月28日、Studio Freedom・Spotify O-nest・Veats SHIBUYA・LOFT9 shibuyaの4会場を舞台にしたサーキットイベント『TUBEOUT!FES -2021 WINTER-』が開催されました。

総勢20組以上のシンガーやユニットが出演し、会場によっては入場規制がかかるほどの盛り上がりを見せた本公演。2018年12月17日に『TUBEOUT! Vol.1』としてときのそら・銀河アリスが出演して以降、本公演でちょうど4年目を迎える節目のイベントとなりました。

コロナ禍の影響を受け、2020年3月の『TUBEOUT! Vol.3』からほとんどライブ公演ができなくなっていましたが、2021年1月に配信サイトSPWNにて配信限定というかたちで『TUBEOUT! Vol.4』を開催して以降、今までの停滞を取り戻すかのように立て続けに配信ライブを実施。8月29日に『TUBEOUT!FES -2021 SUMMER-』を開催した後も継続して配信ライブを届け、ついに2年ぶりとなるリアル会場を使ってのイベント開催となりました。

2021年に何度となくイベント開催しつづけてきた「TUBEOUT!」の1年をしっかりと締める2年ぶりとなるリアルイベント、本イベントに数多く出演してきた面々が一同に介することになり、思い思いにライブパフォーマンスを披露していきました。

本サイトでは「バーチャルタレント連載」で取り上げたバーチャルタレントらを中心に、印象的なライブアクト/パフォーマンスを披露した方々にもスポットライトを当てていこうと思います。

機材調整も含めて開始時間が15分ほど押してのスタートとなるなか、本イベントのトップバッターを務めたのはミライアカリさんとVESPERBELLさん。ミライアカリさんは夏に開催された『TUBEOUT!FES -2021 SUMMER-』のBEAT STAGEでトリを務めた彼女は、ここでは祝祭の始まりと告げるポジションに立ちました。

Freedomステージでは天神子兎音さんがライブをスタート。2021年7月28日にはメジャーデビューアルバム『RESIST』を、11月24日にはボカロ曲をカバーしたEP『I scream』をそれぞれリリースしてきた彼女、ライブで歌を披露するのはかなり久々ではありますが、「フーアーユーなんて言わないで」「今回の騒動につきまして。」など自身の楽曲がもつエッジさをより輝かせる歌声はさすが。来年以降には更なる飛躍をファンに約束し、大役を終えました。

O-nestステージで「TUBEOUT! スペシャルステージ」がスタートすると、朝ノ瑠璃×MaiRによる「サヨナラノツバサ」、BOOGEY VOXX×MonsterZ MATEの「Bite me.」、somunia×nyankobrq×Yacaの「OCCULTIC FRIENDS」、これまでに歌ってみた動画などでコラボしていた組み合わせや、音楽的に近しいサウンドをバックボーンに持った者同士のタッグなど、ファンならば一度は生で見たいアクトが続きます。

圧巻だったのはバーチャルゴリラ×乾伸一郎×朝ノ瑠璃さんによる「WINDING ROAD」、第2回V紅白以来にタッグを組んで披露したパフォーマンスを再び披露。3人全員それぞれのボーカリストや声色に良さを持っていることで、よりよいハーモニーがライブハウスに響きました。

有閑喫茶あにまーれのライブの後、こちらもスペシャルといっても過言ではないDJナユタン星人のライブがスタート。ボカロPとして名を馳せるナユタン星人が手掛けてきた名曲をDJスタイルで止めどなく繋ぎつつ、ゲストが登場して歌唱&パフォーマンスをする形でドンドンと進んでいく。

「彗星ハネムーン」「木星のビート」「エイリアンエイリアン」「チューリングラブ」と次々披露されると、ラストにはミライアカリが登場し、ナユタン星人が提供したオリジナル曲「ミライトミライ」でライブを締めた。ダンスビート&ギターリフの絡みあいとキュートな音色で多くの人を魅了してきた「マジック」が十二分に詰まったライブでした。

Freedomステージではバーチャルシンガーの奏みみが、O-nestでは七瀬タクと粛正罰丸によるナナバッテンが、DJナユタン星人の次を継いでクラブミュージックをベースにしたポップスでアルバム『city hop』『電気羊の夢』をリリースしてきたMarprilが、それぞれにライブをスタート。

「TUBEOUT! スペシャルステージ」で素晴らしいボーカルを披露したバーチャルゴリラと乾伸一郎によるメゾン・ド・ゴリラがFreedomステージでカバー曲をメインながら素晴らしい歌声を披露し、かたや「YACA IN DA HOUSE」としてトラックメイク/ラッパーとして活動するYACAとトラックメイカーのnyankobrqによるnyankobrq & yacaがO-nestでパフォーマンス。各ステージでライブが進み、時刻は16時から17時を回り、本イベントも中盤から後半へと進んでいきます。

O-nestでは今年念願のソロアルバム『Origin』を発売した天開司が登場。朴訥、ぶっきらぼう、だが真っすぐな歌声はファンの心を大きく震わせ、アコースティックギターのフォーキーな楽曲から、ガッツリとロックサウンドを持った曲と、自身のバイオグラフィを代弁するような音・言葉で会場に詰めかけたファンをグっと掴んで離さないライブでした。

終盤でStudio Freedom・Spotify O-nest・Veats SHIBUYAでライブを披露したのは、VTuber黎明期からシンガーとして活動し続けてきた朝ノ瑠璃とMaiR、ヒップホップを軸に活動しているBOOGEY VOXX、KMNZ、MonsterZ MATEの3組。彼ら5組は同イベントが開始して以来各々のタイミングで出演しつづけてきた面々でもあります。

バーチャルタレントシーンで指折りの歌唱力を誇る朝ノ瑠璃とMaiRがそれぞれに熱唱し、BOOGEY VOXX、KMNZ、MonsterZ MATEは、「硬派」「ゆるく」「ポップ」とそれぞれに持ち味を発揮。そんな彼らも久しぶりにお客さんと対面してのライブということもあり、それぞれが思い思いの言葉を投げかけていきます。

コロナ禍のなかにあったなかでも大きな成長を遂げたことを報告する者、「イベントなんてやらなくてもいいのではないか?」とふさぎ込んで悩んでいた者、コロナ禍という特殊な状況に改善が見られないことに苛立ちを覚えていた者、その表情・状況・心模様はそれぞれ別々。ですが、積もり積もった感情を歌とパフォーマンスに変え、5組全員がしっかりと観客を鷲掴みにしていたのは非常に印象的でした。

今日集められた面々の多くは、「バーチャルタレント」として様々なタイプの配信を届けつつ、シンガー・アイドル・ハウスミュージック・ヒップホップと別々の道でしっかりと活動した方々です。2022年にはVTuber/バーチャルタレントが一介のシーンとして立ち上がって約5年をむかえるタイミング、音源リリースやライブパフォーマンスを含めてVTuberの音楽シーンで足跡を残してきた彼らが、「ここにいる」という証をぶつけた一夜だったといえるでしょう。

《草野虹》

福島・いわき・ロック&インターネット育ち 草野虹

福島、いわき、ロックとインターネットの育ち。 RealSound、KAI-YOU.net、Rolling Stone Japan、TOKION、SPICE、indiegrabなどでライター/インタビュアーとして参加。 音楽・アニメ・VTuberやバーチャルタレントと様々なシーンを股に掛けて活動を続けている。 音楽プレイリストメディアPlutoではプレイリストセレクター(プレイリスト制作)・ポッドキャストの語り手として番組を担当している。

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