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「ビアンカ」はなぜ名ヒロインと言われるのか? 『ドラクエ』ストーリーテリングに恵まれた姉さん女房の魅力

さまざまなゲームに登場するヒロインの魅力をあらためて掘り下げる連載「僕たちのゲームヒロイン録」。第1回は『ドラゴンクエストV』のビアンカを紹介します。

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「ドラゴンクエストV for スマートフォン 公式プロモーションサイト」より
さまざまなゲームに登場するヒロインたちの魅力をあらためて掘り下げていく連載企画「僕たちのゲームヒロイン録」。第1回は、1992年にスーパーファミコンで発売された『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』より、今も大勢のファンに愛されるビアンカを紹介します。

「"花嫁はビアンカで決まり"!? いやいやフローラだろ…!」

ゲーム発売から30年近くが経った今も、ファンが集まるとついつい始まってしまう"『DQV』花嫁論争"。ビアンカ派フローラ派によるNo.1花嫁決定戦は拮抗を保ったまま、そして第三勢力のデボラ派が加わったりもしながら、今も続いているのです。

美しいブロンドを片長しの三つ編みにまとめ、見た目通りに活発で勇敢な女性であるビアンカは主人公の幼なじみで、年は2つ上のお姉さん。花嫁候補として言うなら「気心の知れた姉さん女房」タイプです。とはいえ、青春時代を主人公の隣で歩んだわけではありません。

幼い主人公はビアンカと知り合い、"小さな冒険"をして仲を深めますが、そのあとに訪れたラインハットに渦巻く陰謀で父のパパスを失ったうえに拉致され、遠く離れた地で10年近く強制労働に従事させられていたからです。

辛くも脱出した彼にはもはや少年の面影はなく、たくましい青年へと成長。父が遺した手紙を見つけてその意思を継ぎ、伝説の勇者を探すあてのない旅へおもむきます。心を通わせたモンスターたちだけを旅の共に、ふと思い浮かべるのは遠いあの日の幼なじみ。

彼女は今頃どこで何をしているだろうか」、「元気にしているだろうか」……そんな思いをつい抱いてしまう矢先で待っているのが、他でもない、美しく成長したビアンカとの再会なのでした。

ビアンカは「その場にいないことでプレイヤーに強い慕情を抱かせる、ストーリーテリングの妙に恵まれたヒロイン」といえます。"一人旅の孤独感"を味わってしまった人ほど、その思いの強さが転じてビアンカ派となるのです。

死と隣り合わせの環境で、昏く塗りつぶされてしまった青春の日々。それを埋めてくれるのが、あの日と同じ屈託のない笑顔を向けてくれるビアンカなのです。あぁ、いい…(はかどる妄想)。

さて、『ドラゴンクエスト』シリーズは『VII』までノベライズされており、久美沙織氏の著、いのまたむつみ氏のイラストによる「小説ドラゴンクエストV」がハードカバー全3巻で1993年に発売されました。

筆者は発売当時に読みましたが、「今も忘れられないちょっと頼りなかった男の子が、たくましくもどこか気品のある姿に成長して自分の前に現れたことに戸惑いを覚える」ビアンカの心境が丁寧に書かれていて、本当に最高でした。女性作家の筆致ということもあり、少女漫画のような繊細さで描かれています。

もちろんビアンカのみならず、フローラもとても魅力的に描かれています。その他も随所に独自設定が光る「小説ドラゴンクエストV」は文庫や新書でも発売されていますので、ビアンカ派ならずとも、シリーズファンの方はぜひ一度読んでみてもらえたらと思います。


《蚩尤》

汎用性あるザク系ライター(が目標) 蚩尤

1979年生まれのファミコン直撃世代。スマホゲームもインディーズも大型タイトルも遊びますが、自分と組ませてしまって申し訳ないという気持ちやエイミングのドヘタさなどからチーム制のPvPやFPS、バトロワが不得手です。寄る年波…! ゲームの紹介記事に企画記事・ビジネス寄りの記事のほか、アニメなど他業種の記事もやれそうだと判断した案件はなんでも請けています。任天堂『ガールズモード』シリーズの新作待機勢。

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