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人気シリーズの原点『聖剣伝説』が30周年! マナを巡る物語は『FF』の外伝として幕開け─発表された“これから”の展開に期待と興奮高まる

30周年を迎えた『聖剣伝説』は、出会いと別れの物語が非常に印象的。そうした本作の特徴を振り返ると共に、31年目の新たなシリーズ展開もお届けします。

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(『聖剣伝説コレクション』公式プロモーションムービーより)

今からちょうど30年前の1991年6月28日に、ゲームボーイソフト『聖剣伝説 ~ファイナルファンタジー外伝~』が発売されました。携帯ゲーム機でも本格的なアクションRPGが楽しめると話題となり、本作のヒットをきっかけにシリーズ化を果たします。

その勢いは当時のみに留まらず、2021年においても本シリーズの輝きは衰えていません。そこで今回は、『聖剣伝説 ~ファイナルファンタジー外伝~』および『聖剣伝説』30周年を祝し、原点の特徴や現在のシリーズ展開などを紹介します。

■最初は、RPGシリーズの外伝作品だった! そして、30年経っても忘れられない“優しい嘘”

(『聖剣伝説コレクション』公式プロモーションムービーより)

副題にもずばり記されているように、『聖剣伝説 ~ファイナルファンタジー外伝~』は、『FF』シリーズの外伝作品としてリリースされました。スクウェア(現 スクウェア・エニックス)は当時から、アクションやSTGなど様々なジャンルに取り組んでいましたが、印象的なのはやはりRPG。特に1987年に登場した『ファイナルファンタジー』が高評価を獲得し、以降『FF』シリーズは同社を代表するほどの人気作になりました。

『FF』は1990年までにナンバリングが3作展開し、スーパーファミコンに初進出する『ファイナルファンタジーIV』の発売(1991年7月19日)が迫る中、この『聖剣伝説 ~ファイナルファンタジー外伝~』が登場。『FF』シリーズに魅了されていたファンにとって、この新たな提案は非常に刺激的でした。

(『聖剣伝説コレクション』公式プロモーションムービーより)

『聖剣伝説 ~ファイナルファンタジー外伝~』には、ファイアやケアル、チョコボに飛空艇といった『FF』シリーズでお馴染みの要素が取り入れられており、『FF』ファンとの親和性が高め。その一方で、これまでの『FF』シリーズにはなかったアクションRPGという切り口が新鮮で、ゲームボーイという市場で着実なヒットを飛ばします。

使用感の異なる武器を使い分け、ゲージを溜めて「MAX攻撃」(必殺技のようなもの)を放つなど、当時の水準以上のゲームシステムを用意。強敵とのバトルに熱中し、気がつくと乾電池の残りがわずか……という体験をした方も多くいました。ちなみに任意セーブ方式を採用していたので、乾電池がピンチでもすぐにセーブが可能。当時の携帯ゲーム機事情を踏まえた良システムです。

(『聖剣伝説コレクション』公式プロモーションムービーより)

白熱するバトルに加え、本作は物語面も大きな注目を集めました。世界の理とも言えるマナの樹を巡る物語は、主人公にとって「出会いと別れの旅路」でもありました。数多くの仲間と出会い、そして別れが待ち受けているストーリーは、忘れがたいひとときをプレイヤーの胸に刻みます。

筆者個人は、マミーシーカー(ロボット)との別れが印象的でした。現行機でも遊べるのでネタバレを避けるため詳細は省きますが、人の手によって作られたマミーシーカーは、とある局面で嘘をつきます。それは、主人公を助けるためについた、優しい嘘でした。誰かのために嘘をつく、心優しいロボット・マミーシーカー。30年経った今も、あれは忘れられない別れでした。

(『聖剣伝説コレクション』公式プロモーションムービーより)

そんな、心に残る出会いと別れを積み重ね、マナとその大樹を守る戦いに身を投じた『聖剣伝説 ~ファイナルファンタジー外伝~』は、ユーザーから確固たる支持を受け、シリーズ展開が決定。2作目以降は『FF』の外伝ではなく、独自の『聖剣伝説』シリーズとして歩み始めました。

こうしてシリーズの礎を築いた『聖剣伝説 ~ファイナルファンタジー外伝~』ですが、本作の活躍はまだまだ終わりません。2003年に、ゲームボーイアドバンス向けに『新約 聖剣伝説』としてリメイク。また、オリジナル版を元にした携帯電話向けのアプリもリリースされたほか、2016年にはPS Vita/iOS/Android向けに新たなリメイク作をリリースするなど、本作の活躍は長きにわたって続きます。

さらに、本作と『聖剣伝説2』、『聖剣伝説3』のシリーズ初期3作がセットになったニンテンドースイッチソフト『聖剣伝説コレクション』が、2017年に発売されました。今から30年前に誕生したシリーズの原点が、今でも最新ハードで楽しめる──30年の歩みが幸せな現在に繋がったのは、本作が多くの方に愛されたおかげに他なりません。

■30年分の懐かしさと、新たな発展を両立する『聖剣伝説』の今

『聖剣伝説 ~ファイナルファンタジー外伝~』の歩みだけでも色濃いものがありますが、シリーズ作の発展も見逃せないところです。まず、『聖剣伝説2』と『聖剣伝説3』は、それぞれリメイク化を果たし、『聖剣伝説2 SECRET of MANA』と『聖剣伝説3 TRIALS of MANA』として装いも新たに登場しました。

また、初の外伝作『聖剣伝説 Legend of Mana』は、2021年6月24日にHDリマスター版がリリースされたばかり。リメイクやリマスターを経て、シリーズの名作が次々に蘇っています。

そして本シリーズの展開は、ここで新たな局面を迎えました。この30周年に合わせて行われた特別番組にて、iOS/Android版『聖剣伝説3 TRIALS of MANA』や、スマホ向けの新作RPG『聖剣伝説 エコーズ オブ マナ』を発表。加えて、『聖剣伝説 Lengend of Mana』を原作とするアニメ作品「聖剣伝説 Lengend of Mana - The Teardrop Crystal」の制作も明かされるなど、怒濤の新展開がお披露目を迎えました。

そして、本シリーズの最新作についても「現在開発中」といった嬉しい言及が。こちらの正式発表はまだ先になるものの、今後届くであろう続報に期待が膨らみます。

『聖剣伝説 ~ファイナルファンタジー外伝~』と『聖剣伝説』シリーズの30周年は、これまでを懐かしく振り返るだけでなく、これからの出会いの予兆にもなりました。31年目の新たな『聖剣伝説』も、どうぞお見逃しなく!


《臥待 弦》
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