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『ウマ娘』応援ミッションも開催中のGIレース「ヴィクトリアマイル」間もなく開幕!2008年勝利“ウオッカ”の偉大な足跡【特集】

2021年5月16日に「春のマイル女王決定戦」開幕!

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Cygamesが手掛ける育成シミュレーション『ウマ娘 プリティーダービー』。新たなレースイベント「チャンピオンズミーティング タウラス杯」も開催され、ますますウマ娘の育成に熱が入っているトレーナーも多いのではないでしょうか。

ゲーム内では「春のGIキャンペーン第2弾」として、5月10日から“ヴィクトリアマイル応援の期間限定ミッション”を開催中。育成回数などの対象ミッションをクリアすると、ジュエルなどさまざまな報酬が入手可能な嬉しいイベントです。対象となるGIレース「第16回ヴィクトリアマイル」(東京競馬場・芝1600メートル)は、2021年5月16日に行われます。


今年の注目馬はなんと言っても、昨年の「桜花賞」などGIタイトル4つを制してJRA最優秀短距離馬(2020年)も受賞している3枠6番“グランアレグリア”。対抗馬・8枠18番“レシステンシア”は、昨年の桜花賞で2着になった武豊騎手とのコンビで勝負に望みます。ほかにもトライアルレースのひとつ、GII「阪神牝馬ステークス」上位組の3枠5番“デゼル”と1枠1番“マジックキャッスル”も人気を集めている馬です。

「春のマイル女王決定戦」とも言われ、歴代では“アパパネ”、“ブエナビスタ”、“アーモンドアイ”など数々の名馬が勝利を収めている本レース。『ウマ娘』のモデルでは、2009年に“ウオッカ”が勝利を記録しています。

本稿では、GIレースとしては比較的新しい「ヴィクトリアマイル」の成り立ちと、競走馬“ウオッカ”の輝かしき経歴をご紹介。前回のNHKマイルカップでも紹介した「ウマ娘を母の父に持つ」出走馬もクローズアップしていきます。

春のマイル女王決定戦・ヴィクトリアマイル!


GIレース「ヴィクトリアマイル」(東京競馬場・芝1600メートル)は、2006年に創設。サラ系4歳以上牝馬であれば国際馬・地方馬も条件を満たすことで出走可能です。既存のレースを昇格した形式ではなく“新設されたGIレース”としては最も新しいのですが、その創設までの歴史はさらに10年前の1996年まで遡る必要があります。

競馬界では長らく“優秀な牝馬は早めに引退させて繁殖入りさせるべき”と考えられてきました。その考え方に大きな変化が起こったのが1996年。GIレース「エリザベス女王杯」が”3歳牝馬限定”から”3歳牝馬以上限定”レースに変更、距離も2400mから2200mへと変更されたのです。

2020年勝馬アーモンドアイ。
JRA公式サイトより画像引用。

その背景には、JRAなどの“牝馬の競走馬としての価値を高めたい”という考えがありました。1996年はそのほか、牝馬競走体系の変更に伴いGIレース「秋華賞」やGIII「マーメイドステークス」「ファンタジーステークス」を新設。GIIレース「ローズステークス」の秋華賞トライアルレース化による開催日の変更、「クイーンステークス」の距離変更(2000m→1800m)などが行われています。

その後、2006年に番組改定が行われ、“春季に4歳以上牝馬の目標となるGIレース”として「ヴィクトリアマイル」が新設。創設時は"JRA独自格付けとしてのGIレース”という立ち位置でしたが、その後日本のICSCによるパート1昇格などを経て2009年に国際格付けのGIレースとなりました。

2006年に行われた第1回レースの勝ち馬は“ダンスインザムード”。騎乗していた北村宏司騎手はこのレースでGI初勝利を記録しています。“ウオッカ”が勝利したのは2009年、上記の通り国際格付けGIレースになった年のことでした。なお、2021年より「ヴィクトリアマイル」「安田記念」上位3着までの競走馬がフランスの「ムーラン・ド・ロンシャン賞」に優先出場する権利が与えられることが発表されました。「ムーラン・ド・ロンシャン賞」は1998年に“シーキングザパール”が挑戦しています。




そして「ヴィクトリアマイル」といえば、荒れるレースとしてもよく知られています。2007年には6,030円の単勝、2015年にはGI最高となる3連単20,705,810円の配当が出ています。しかし“ウオッカ”、“ブエナビスタ”、“アーモンドアイ”など有力馬は手堅く勝利しているレースでもあるため、今年の“グランアレグリア”が圧倒的人気なのも頷けます。

ウオッカ伝説スタート!牝馬として64年ぶりの偉業を達成!


さて、ここから“ウオッカ”の経歴について紹介していきましょう。“ウオッカ”は2004年4月4日生誕、父“タニノギムレット”、母は“タニノシスター(母の父:ルション)”という血統です。父である“タニノギムレット”は2002年に「日本ダービー(東京優駿)」に勝利している競走馬でした。

競走馬名“ウオッカ”は、父の名前の一部であるギムレットがジンベースのカクテルであることから、「父より強くなってほしい」とより強いお酒の名前として“ウオッカ”と命名したようです。また、生産のカントリー牧場は“タニノ”の名前を冠する事が多いのですが、“ウオッカ”に関して「ストレートの方が(酒が)強い」として名前をシンプルにしたという、ちょっとお洒落な理由があるようです。

“ウオッカ”は2006年にデビュー戦に勝利後、3戦目にて「阪神ジュベナイルフィリーズ」に勝利。その年の最優秀2歳牝馬を受賞しています。その後も順調にキャリアを重ね、挑んだ春の「桜花賞」でライバル“ダイワスカーレット”に敗れて惜しくも2着になってしまいます。しかし“ウオッカ”の伝説はここから始まるのです。



かねてから「日本ダービー(東京優駿)」をターゲットに定めていた“ウオッカ”陣営は「桜花賞」での敗北を受けた上で出走を決断。第74回「日本ダービー(東京優駿)」では、実に64年ぶりとなる牝馬としての日本ダービー制覇、親子ダービー制覇という偉業を成し遂げたのです。ちなみにこの時に騎乗していた四位洋文騎手はインタビューで喜びのあまり「騎手をやめてもいい」と答えていますが、このエピソードは『ウマ娘』内でも“ウオッカ”がパロディに用いています。



脅威のGI7勝!顕彰馬にもなった名牝馬!


ダービー馬となった“ウオッカ”は、その年の秋に行われるフランスの「凱旋門賞」への出走を発表。しかし、その後発症した蹄球炎により出走を断念します。その後、日本重賞やドバイの「ドバイDF(現ドバイターフ)」に挑むのですが、しばらく勝利に見放されてしまいます。その間、ライバルである“ダイワスカーレット”とは「秋華賞」「有馬記念」で対戦し、どちらも先着されています。

“ウオッカ”の新たな転機になったのは2008年の「安田記念」でした。2番人気で出走した“ウオッカ”はおよそ1年ぶりとなる勝利を飾ります。そして迎えたその年の「天皇賞(秋)」。ライバル“ダイワスカーレット”との最後の勝負となったこのレースでは、13分の写真判定の末にわずか2センチ差で勝利しました。このライバル同士の対戦成績は“ウオッカ”が2勝、“ダイワスカーレット”が3勝。故障による出走取消などもあったため対決は5戦だけですが、どちらも時代を代表する牝馬として競い合ったのです。



2009年は「安田記念」「ヴィクトリアマイル」「ジャパンカップ」に勝利。「ジャパンカップ」後に鼻出血を発症し、年末の「有馬記念」へ出走できなくなった“ウオッカ”は、2010年にドバイのGI「ドバイワールドカップ」出走を発表しました。しかし目標レース前に再び鼻出血を発症、現役引退となり、以後アイルランドで繁殖牝馬として活動していました。

そんな“ウオッカ”ですが、2019年に蹄葉炎を発症。安楽死の処置が取られ15年の生涯を閉じました。牝馬として64年ぶりのダービー制覇、GIレース7勝というその偉業により2011年に顕彰馬として選ばれ、名馬“ウオッカ”の栄光は今もなお輝いているのです。

『ウマ娘』の“ウオッカ”の原作要素に注目!


ここからは、この歴史を踏まえて『ウマ娘』育成ウマ娘“ウオッカ”を紹介していきます。“ウオッカ”の目標は「ジュニア級メイクデビュー」「阪神ジュベナイルフィリーズ」「チューリップ賞」「桜花賞」「日本ダービー(東京優駿)」「秋華賞」「有馬記念」「ヴィクトリアマイル」「安田記念」「天皇賞(秋)」の10レースです。

ウマ娘“ウオッカ”のストーリーは、序盤「クラシック三冠(皐月賞・日本ダービー・菊花賞)」「トリプルティアラ(桜花賞・オークス・秋華賞)」を軸に語られます。その結果「桜花賞」から「日本ダービー(東京優駿)」への路線変更という、ゲーム内で「暴挙」とも言われる挑戦をするのですがこれは史実の“ウオッカ”が成し遂げた栄冠です。



そして“ウオッカ”のシナリオ中に「日本ダービー」後に海外挑戦を表明し、怪我により断念するのも史実通り(『ウマ娘』では足を挫くだけですが)。もちろん、シナリオ上でもライバル“ダイワスカーレット”は重要な役割を演じています。目標レース「チューリップ賞」「桜花賞」「秋華賞」「有馬記念」「天皇賞(秋)」でライバル馬として登場し、育成時の壁として立ちはだかります。



ちなみに、ゲーム内の目標レース「ヴィクトリアマイル」は“ダイワスカーレット”との「天皇賞(秋)」前。つまり2008年のレースのため、競走馬"ウオッカ"が勝利しているレースではありません(2着)。競走馬“ウオッカ”が勝利した2009年の「ヴィクトリアマイル」では7馬身の大差という素晴らしい結果を残しています。

また、URAファイナル勝利後のグッドエンディングでは再びヨーロッパに挑もうとする“ウオッカ”が描かれます。このあたりは多くのIFを乗り越えたゆえの最終的な物語ということなのでしょう。


『ウマ娘』の育成ストーリーは、多くの史実を交えた面白いIFがたくさん含まれています。推しのウマ娘がいる場合、そのモデルの活躍を調べてみるのもオススメですよ。


ウオッカの固有二つ名は比較的取りやすい。

ヴィクトリアマイル出走馬『ウマ娘』ピックアップ!


ここでは2021年5月16日開催の「第16回ヴィクトリアマイル」(東京競馬場・芝1600メートル)出走の『ウマ娘』関連馬をピックアップ。前回「NHKマイルカップ」で注目した母の父まで取り上げていきます。

◆6枠12番サウンドキアラ(母の父:アグネスデジタル)

父:ディープインパクト 母:サウンドバリアー
”サウンドキアラ”は、今回唯一となる6歳での出走馬。3年連続となる「ヴィクトリアマイル」で悲願のGI初勝利に挑みます(昨年は2着)。騎乗する松山弘平騎手は、香港でのレース後の自主隔離期間明けから初のGIレースです。昨年の2着も松山騎手とのコンビのため、安定したレース運びが期待できそうです。


母の父“アグネスデジタル”は、デビューしてから芝・ダート・海外・地方と数々のレースを経験。「マイルチャンピオンシップ」「天皇賞(秋)」「香港カップ」「フェブラリーステークス」など多くの条件でGI6勝を挙げたインパクト抜群の馬です。父馬としては「ジャパンダートダービー」勝馬の“カゼノコ”、母の父としては「全日本2歳優駿」勝馬“ディアドムス”などを産出しています。

◆7枠14番ディアンドル(母の父:スペシャルウィーク)

父:ルーラーシップ 母:グリューネワルト
“ディアンドル”は、トライアルレース「福島牝馬ステークス」で勝利。前々走「小倉大賞典」でも3着と、好調なレース結果を残しています。騎乗する団野大成騎手とは「ヴィクトリアマイル」でコンビ3戦目。勝利すれば同レースの最年少勝利記録となります(歴代最年少記録は2007年の松岡正海騎手)。 


母の父“スペシャルウィーク”は、デビュー戦勝利から1戦を除いて全レースで3着以内を記録している名馬。「日本ダービー(東京優駿)」「天皇賞(春)」「天皇賞(秋)」「ジャパンカップ」のGIレース4勝をあげています。


“スペシャルウィーク”は引退後の種牡馬成績も非常に優秀です。父馬としては「オークス(優駿牝馬)」を制した“シーザリオ”、「ジャパンカップ」などGI6勝の“ブエナビスタ”などを産出。母の父としても「菊花賞」「ジャパンカップ」制覇の“エピファネイア”、「ナッソーステークス」に勝ち日本馬初のイギリスGI勝利を記録した“ディアドラ”など、数々の名馬を残しています。

◆7枠15番アフランシール(母の父:サクラバクシンオー)

父:ハーツクライ 母:ルシュクル
出走予定だった“シャドウディーヴァ”に骨瘤が発症、レースを回避したことで繰り上げ。大きなレース勝利はないものの、豊富な戦績を活かして勝利を目指します。騎乗する大野拓弥騎手は、過去に「チャンピオンズカップ」「スプリンターズステークス」で勝利経験あり。乗り換えになりますがその手腕に期待です。


“アフランシール”の母の父は“サクラバクシンオー”。詳細は前回「NHKマイルカップ」でも紹介していますが、“キタサンブラック”などの名馬を孫に持つ血統です。




ここまでGIレース「ヴィクトリアマイル」の歴史、そして“ウオッカ”の輝かしい経歴を紹介してきました。本稿で紹介しているのは、長い歴史の中でもほんの一部。競馬は各レース、各馬にそれぞれの深い深いドラマがあるのです。

『ウマ娘 プリティーダービー』の“ヴィクトリアマイル応援の期間限定ミッション”は5月17日4時59分までの開催予定。対象レースの「阪神ウマ娘ステークス(シニア級4月前半)」「福島ウマ娘ステークス(シニア級4月後半)」「ヴィクトリアマイル(シニア級5月前半)」に出走すると3ターン連続になり、デメリットが発生する可能性があるため、なるべく別のウマ娘でチャレンジしましょう。


「第16回ヴィクトリアマイル」は、2021年5月16日15時40分に発走予定です。
《Mr.Katoh》

酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

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