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『ゼルダ無双 厄災の黙示録』は“バッドエンド”確定なのか? 『ゼルダ』シリーズの歴史を紐解いて考えてみた【ネタバレ注意】

【ネタバレ注意!】『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の過去を描く『ゼルダ無双 厄災の黙示録』。100年前の悲劇は回避できるのか、その可能性をシリーズ作の歴史から探ります。

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!注意!
本記事には、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』や『ゼルダの伝説』シリーズのネタバレが含まれています。ご注意ください。



1986年2月に発売された1作目の名前を冠した『ゼルダの伝説』シリーズは、34年を超える歩みの中で、時代の変化に合わせて発展し続けた名作として知られています。

2Dに3D、特には横スクロールアクションなどを交えつつ、新たな刺激を模索してきた本シリーズは、協力プレイや『無双』シリーズとのコラボレーション展開も見せ、常にユーザーを驚かせてきました。

ここ数年も魅力的なタイトルが続々とリリースされ、特に2017年に発売された『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(以下、BotW)は世界的な大ヒットを記録しただけでなく、これまでの『ゼルダの伝説』の常識をいくつもうち破った意欲作として高く評価されました。


そして先日、『BotW』の100年前に起こった「大厄災」の時代を描く『ゼルダ無双 厄災の黙示録』(以下、厄災の黙示録)が電撃発表。突然の告知にユーザーが驚愕したのはもちろんですが、『BotW』の過去を『ゼルダ無双』で描くという展開も、まったくの予想外でした。

まだ驚き冷めやらぬ方がいる一方で、『BotW』の世界でかつて起こった「大厄災」を知るユーザーの一部からは、「『厄災の黙示録』はバッドエンドが確定しているのでは?」といった意見も飛び出しています。


こういった声がなぜ上がっているのか。そして、本当に『厄災の黙示録』の結末はバッドエンドにしかならないのか。今回はこの点について、『ゼルダの伝説』シリーズの歴史を紐解きつつ、一考してみたいと思います。

なお、本記事に使用されているゲーム画像は全て、『ゼルダ無双 厄災の黙示録』のものです。

100年前の『BotW』世界で起きた「大厄災」とは



まず、100年前の『BotW』世界を襲った「大厄災」を軽く振り返りましょう。「大厄災」で起きた出来事を簡単にまとめると、かつて封印された「ガノン」の怨念が厄災となり、ハイラル王国を襲いました。

ゼルダ姫の力で、ガノンの完全復活こそ阻みましたが、リンクは重傷を負って永い眠りにつき、残念ながら王国は滅んでしまいます。それから100年の後にリンクが目覚め、再び厄災に立ち向かう戦いが、『BotW』本編で描かれる形となります。


このことから分かるように、100年前に起きた「大厄災」は苦い結末を迎えました。そんな過去の上に『BotW』が成り立っているので、「大厄災」の悲劇は免れない──そのように考える声があるのも、なんら不思議なことではありません。

『厄災の黙示録』のバッドエンドは、時間軸の分岐で回避できる可能性も



では、『厄災の黙示録』は本当に“バッドエンド”が確定しているのか。別の可能性は存在しないのか。その点について、『ゼルダの伝説』シリーズの歴史を紐解いて考えてみたいと思います。

実は、『ゼルダの伝説』シリーズの時間軸はひとつだけでなく、いくつかの世界に分岐しています。この時間軸に関する情報は、公式ポータルサイトのヒストリーや書籍「ハイラル・ヒストリア ゼルダの伝説 大全」などに詳しく書かれていますが、ここでは要点のみ紹介させていただきます。

公式ポータルサイトより

時間軸が分かれるポイントは『ゼルダの伝説 時のオカリナ』にあり、この時の結末から3つの時代へ分岐します。時の勇者が勝利し、リンクがいなくなった大人時代の世界では、長い時を経た後にハイラルが滅亡して水没。そこから『風のタクト』や『夢幻の砂時計』、『大地の汽笛』の時代を順に迎えます。

また、時の勇者が勝利し、子供時代にリンクが帰ってきた世界では、直接的な続編『ムジュラの仮面』をはじめ、『トワイライトプリンセス』や『4つの剣+ ハイラルアドベンチャー』などの時代に続きます。

書籍「ハイラル・ヒストリア ゼルダの伝説 大全」より

そして分岐する最後のひとつは、なんと時の勇者が敗北した世界。『時のオカリナ』でガノン側が勝利した後の世界も、本シリーズの時間軸に存在しているのです。こちらでは、『神々のトライフォース』や『ふしぎの木の実』、『夢をみる島』などの時代を通りつつ、原点となった1作目『ゼルダの伝説』や、シリーズ2作目の『リンクの冒険』へ繋がります。

ここで注目したいのは、『時のオカリナ』時代で世界が分岐する点です。勝利だけでなく敗北する未来もありましたが、この可能性を『BotW』に当てはめてると、100年前の「大厄災」で勝利を収め、そこから分岐する世界もあるのでは──と考えることもできます。


『時のオカリナ』の敗北ルートが『神々のトライフォース』に繋がったように、『厄災の黙示録』での敗北が『BotW』へと至る。そして、『時のオカリナ』の勝利ルートが別の未来に繋がったように、『厄災の黙示録』にもハッピーエンドがあり、ここから新たな時間軸に分岐する未来があっても、おかしくないと言えるでしょう。これをゲームシステム的に捉えれば、『厄災の黙示録』がマルチエンドとなる可能性も十分あるように思います。

もちろん、これは可能性の話に過ぎず、結果として大ハズレの予測になるかもしれません。ですが、『ゼルダの伝説』シリーズは分岐する世界を既に描いているので、少なくとも現時点で“バッドエンド”確定と決めつけるのはやや早急でしょう。


こちらは余談となりますが、『無双』シリーズでは赤壁の戦いで魏が勝利するシナリオもありますし、ifルートも例を挙げきれないほど。『ゼルダの伝説』側だけでなく、『無双』側からみても、様々な結末があってもおかしくなさそうです。

『ゼルダ無双 厄災の黙示録』が、どのような結末を迎えるのか。今は想像するしかありませんが、確定していないからこそ、あれこれと考えられる面白さがあります。新情報が出る前に、あなたも想像の翼を拡げてみてはいかがでしょうか。



《臥待 弦》
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