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『FF7 リメイク』マーレと『龍が如く7』浜子から振り返る、大家がババ…美しく年齢を重ねた淑女だった時の安定感─末長くお元気で

ここの大家は、良い大家。

ソニー PS4
『FF7 リメイク』マーレと『龍が如く7』浜子から振り返る、大家がババ…美しく年齢を重ねた淑女だった時の安定感─末長くお元気で
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核心には触れませんが、『FF7 リメイク』と『龍が如く7』のストーリーに言及します。ご注意ください。
様々な新型コロナウイルス関連のニュースが流れるここ毎日。今年は自粛ムード一色であり、筆者もGW期間中は実家に帰省することなく、延々と自宅でゲームをしていました。そんな中、ふと「ゲームの主人公の実家が描かれることって、あんまり無いよなぁ」ということに気付きます。

パッと思い浮かぶのは、「ホームシック」というユニークな状態異常が印象的だった『MOTHER2 ギーグの逆襲』や、「ポケモン」の各シリーズでしょうか。記憶に新しい『FINAL FANTASY VII REMAKE』(以下、FF7 リメイク)でも、エアリスとジェシーの実家が出てきましたね。原作通りの展開であれば、今後クラウドの実家も登場するのでしょう。

それでも、ゲームに実家が描かれるのはほんの一例。主人公は大抵、何かしらの目的で旅に出ていますから、実家に戻る余裕はあまり無いのかもしれません。

とはいえ、主人公たちだって家が無いと何かと不便です。そんな時、ゲームに登場するのが、いわゆる“大家さん”。彼らは主人公に協力的であり、拠点となる部屋を提供してくれるありがたい存在です。

前述した『FF7 リメイク』ではマーレという大家さんが登場しましたし、『龍が如く7 光と闇の行方』(いか、龍が如く7)でも浜子が主人公に部屋を貸しました。

この二人、どちらもババア美しく年齢を重ねた淑女であり、見た目は少々アレ個性的ですが、心の奥底には優しが光る人物。筆者個人の感想ではあるものの、マーレや浜子の大家っぷりが大変心地よいというか、妙に安心してしまったのです。

そこで、どこにニーズがあるかさっぱり分かりませんが、勢いに任せて「大家さんがババア人生経験豊富なマダムであることのメリット」を挙げたいと思います。

なんとなく家賃がタダになるイメージがある



のっけから現実的な話ですが、大家さんが年長者だとなんとなく家賃がタダになるイメージがあります。

『FF7 リメイク』のマーレはアバランチの活動に好意的な人物であり、ティファの紹介ということもあって家賃をタダにしてくれました。初対面で挨拶した際に「ティファを泣かすんじゃないよ」と言われた時にはドキリとしましたが、しっかり仕事をこなすとクラウドを信頼してくれます。

こちらがマーレさん。“魔女”っぽい髪型につい目が向かいがちですが、善人です。

また『龍が如く7』の浜子は、とある事件の解決に協力したことがきっかけで、自身が管理している空き部屋を主人公の春日一番に貸し出しました。しかも「空き部屋のままだと、色々と法律的に不利だから、住んでくれさえすれば良い」という破格の条件!これには無一文&ホームレス状態だった春日もニッコリ。仲間のナンバと共に、「屋根がある!」「布団がある!」と喜び合う姿がとても印象的でした。

ここらへんの懐の深さは、なかなか若輩者には出せませんよね。

ヒョウ柄のズボンがバッチリ似合う浜子さん。
何かと治安が悪い伊勢佐木異人町の中で、力強く生きています。

土壇場の時にカッコイイ



マーレはスラム七番街にプレートが落とされた際、慌てふためく住人をまとめあげるほどの、高いカリスマ性を見せました。決して弱いものを見捨てない、強さ。そしてクラウドたちとお互いに合流した時の、ホッとした表情が忘れられません。


浜子は敵対するヤクザから「春日の居場所を教えろ」と凄まれた時も、決して口を割らず毅然とした態度を崩しませんでした。それは“ヤクザたちの聞き方が気に入らなかったから”という浜子独自の価値観から来る行動ではありましたが、「家を壊すぞ」と脅すヤクザに対してタバコを燻らせながら「好きにしな」と言い放つシーンは鳥肌モノです。

このようにマダムな二人は、自身の身に危険が降りかかる土壇場なイベントでも、決してオロオロせず、自分のすべき行動を瞬時に理解していました。豊富な人生経験を持っているからこそ、この決断力と実行力を持っているのです。

もし私がプレートの崩落現場に居合わせていたら、死に物狂いで逃げるでしょうし、ヤクザに絡まれたら「殴るのだけはやめて!」と内股で懇願することでしょう。マーレや浜子だからこそ、あの危険を乗り越えることができたのです。

見守ってくれる、“第二の母親”のような暖かさ



マーレと浜子に共通しているのは、なんだかんだ主人公を見守ってくれる母親のような暖かさです。彼女たちの詳細な家族構成は作中で語られていませんが、顔を会わせるたびにクラウドや春日を心配する気持ちが伝わってくるのは、私だけではないはず。

この人たちに苦労をかけてはいけない。期待を裏切るようなことはできない。それは現実世界でも同じこと。どうしようもないピンチに陥っても、助けてくれたり支えてくれたりする存在に出会うことがあります。その恩はしっかりと返したくなるのが、自然というものです。



世間では、大家さんが素敵な未亡人だった「めぞん一刻」が不朽の名作として有名ですし、イケメンorうら若き女子高生などが大家を務める作品も多々あります。それでも私はマーレや浜子を振り返っては、「やっぱ大家はババアに限るな!」という結論に至り、今日も「ここのババアは良いババア♪」と鼻唄交じりでコントローラーを握るのであります。

『FF7 リメイク』『龍が如く7』共に、シナリオが大変面白かったので、気になる方はぜひマーレや浜子に会いに行ってみてください。あまりスポットライトが当たるポジションにはいませんが、その個性や存在感は“強烈”の一言。きっと、印象深いキャラクターになってくれることでしょう。
《ねんね太郎》

また、お会いしましたね ねんね太郎

ゲームセンターとテレホーダイが生み出す濁流に、満面の笑みで身投げした雑食系ゲーマー。油断すると余裕で半日は寝てしまうため、スヌーズ機能が欠かせない。ゲーム以外の趣味は、モノを捨てること。

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