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ゲーム19XX~20XX 第16回:往年の人気ゲーム機「PCエンジン」が世に出た1987年に発売されたゲームは?

一世を風靡した人気ゲーム機「PCエンジン」を復刻した「PCエンジンmini」がまもなく発売。今回の「ゲーム19XX~20XX」は、このPCエンジンが発売された1987年のゲームを振り返っていきます。

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ドラゴンクエストII 悪霊の神々


発売日:1987年1月26日
機種:ファミリーコンピュータ
販売元:エニックス(現スクウェア・エニックス)


累計出荷本数241万本を記録した(※1)、1987年最大のヒット作です。前年に発売された『ドラゴンクエスト』(エニックス)はじわじわと人気が広がっていった形でしたが、本作は発売前から話題沸騰。あっという間に売り切れとなり、入手できない人が続出するなど一大ブームを巻き起こし、『ドラクエ』の人気を不動のものとしました。

※1:数字はいずれも一般社団法人コンピュータエンタテインメント協会発行の『CESAゲーム白書』より

パーティー制の導入や船の登場など、さまざまな特徴を持つ本作ですが、一番はやはり難易度の高さではないでしょうか。新たなエリアにたどり着いたとたん敵モンスターにフルボッコにされた、重要なキャラクターやアイテムが見つからない、ロンダルキアの洞窟が抜けられないなど難解な箇所がてんこ盛りで、多くのプレイヤーがキリキリ舞いさせられました。

「ふっかつのじゅもん」がやたら長かったのも忘れられません。当時はまだセーブ機能がなく、ゲームの中断と再開にはパスワードを利用していました。今ならスマホで撮っておけばいいのですが、当時は自力で書き写すしかなく、かなり手間取ったものです。当然、1文字でも写し間違えがあるとアウトなので、必ずふたつ書き留めていたという人もけっこういたことでしょう。

このように何かと苦戦させられた『ドラクエII』ですが、それだけにプレイヤーに与えた印象は強く、シリーズの中で一番のお気に入りという人も少なくないようです。現在発売されているバージョンはバランスがしっかり調整されていますが、あえてオリジナルのファミコン版でプレイしてみるのも面白いかもしれません。

ファミコン版のパッケージにも使用されたイラスト(画像はAmazonアプリストアより)。

現在リメイク版が各種ハードでプレイ可能になっています(画像はPlayStation Storeより)。

ちなみに、この年は『FF』シリーズの第1作目となる『ファイナルファンタジー』(スクウェア:現スクウェア・エニックス)も登場しています。『桃鉄』シリーズでおなじみの、さくまあきら氏が手掛けた和風RPG『桃太郎伝説』(ハドソン)、『メガテン』シリーズの第1弾『デジタル・デビル物語 女神転生』(ナムコ)、海外の名作を移植した『ウィザードリィ』(アスキー)などもスマッシュヒット。パソコンでも現在に続く人気ファンタジーRPGのシリーズ第1作目『イース』(日本ファルコム)が発売されるなど、RPGの話題作が続々登場した年でもありました。

左は『ファイナルファンタジー』(画像は3DSバーチャルコンソールより)、右は『イース』(画像はプロジェクトEGGより)

メタルギア


発売日:1987年7月13日
機種:PC
販売元:コナミ


言わずと知れた小島秀夫監督の『メタルギア』シリーズ第1作目です。もちろん主人公はソリッド・スネークで、最終兵器メタルギアを破壊すべく武装要塞国アウターヘブンに単独で潜入。敵に気づかれないようにしながら基地内を進んでいくことになります。

すっかり定番ジャンルとなったステルスアクションですが、当時は非常に斬新かつ独特で異彩を放っていたと言えるでしょう。MSX2というPC向けに発売されたため、当初はあまり目立たない存在でしたが、通常のアクションとはひと味違う奥の深さにハマるプレイヤーが続出。口コミで人気が広がっていき、各方面で高い評価を得ました。

見つかると敵兵に「!」が表示されたり、無線でアドバイスを受けたりと、システムの根本部分はこの時点ですでに出来上がっており、『メタルギアソリッド』以降の作品に通じる仕掛けや演出も随所で見ることができます。ビッグ・ボスやグレイ・フォックスといった、おなじみのキャラクターも登場していて、原点ならではの面白さを実感できるでしょう。シリーズのファンならずとも一度はプレイしてみるべき一本です。


画像は『METAL GEAR SOLID HD EDITION』収録の復刻版です。

最後にその他のファミコンのヒット作・話題作をまとめておきます。『ドラクエII』に次ぐヒットとなったのが、『ゼルダ』シリーズの第2作目でディスクシステム向けに発売された『リンクの冒険』(任天堂)です。見下ろし型マップと横スクロールアクションを組み合わせたRPGで、累計出荷本数161万本を記録しました。当時人気絶頂だったアイドル・中山美穂とタイアップした『中山美穂のトキメキハイスクール』(任天堂)も、画面に表示される電話番号に電話すると中山美穂本人からのメッセージが聞けるというユニークなシステムで注目を集めました。

人気シリーズの記念すべき第1作目『ロックマン』(カプコン)も、この年の発売で歯応えのあるアクションが受け、日本のみならず世界でも人気となりました。『ファミスタ』シリーズの第2弾『プロ野球ファミリースタジアム'87』(ナムコ)も前年に発売された1作目に続いて大ヒット。累計出荷本数130万本を記録するなど野球ゲームの定番となりました。

左は『リンクの冒険』(画像は3DSバーチャルコンソールより)、右は『ロックマン』(画像はWiiUバーチャルコンソールより)

もう1本の野球ゲームも別の意味で話題を集めました。『燃えろ!!プロ野球』(ジャレコ)です。ピッチャーの後方からの視点やリアル頭身の選手のグラフィックなど、見た目のインパクトは絶大。実際の野球中継さながらの映像は発売前から注目の的となり、累計出荷本数158万本というミリオンヒットとなりました。しかし、バントがホームランになる、ファウルの次はどんなボールでもストライク、試合時間がやたらに長いなど非常にアラが多く、不評が続出。事前の期待との落差があまりに大きかったことから、悪い意味で伝説のゲームとなってしまいました。

そのほか、堀井雄二氏がシナリオを手掛けたミステリーアドベンチャーをファミコン向けにリメイクした『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』(アスキー)、明石家さんまをはじめとする吉本興業の人気お笑い芸人が総登場する『さんまの名探偵』(ナムコ)などがヒット。さまざまな昔話を盛り込んだストーリーが楽しい『ふぁみこんむかし話 新鬼ヶ島(前編)』(任天堂)、実在のテニス選手たちの特徴を上手く生かしたテニスゲーム『ファミリーテニス』(ナムコ)なども、この年を代表する作品と言えるでしょう。

左は『燃えろ!!プロ野球』(画像は3DSバーチャルコンソールより)、右は『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』。

左は『ふぁみこんむかし話 新鬼ヶ島』(画像は3DSバーチャルコンソールより)、右は『さんまの名探偵』。

1987年は現在に続く人気シリーズの1作目がいくつも登場しており、ゲームの歴史を感じることができたのではないでしょうか。ここでは紹介しきれませんでしたが、ほかにもさまざまな名作がこの年に発売されています。興味がある方はぜひ調べてみてください。
《仁志睦》
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